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Wednesday

机上から見通す1915年 / Vintage Brass Telescope on Fitted Tripod Stand

凛々しいフォルムをした、卓上型望遠鏡。












 このこぶりな卓上型の望遠鏡は英国北部で手にいれたもの。
鏡筒には「W. Ottway & Co. Ltd., Ealing London -1915-」の文字が刻まれています。

W. Ottway & Co. Ltd.とは、英国で1630年から1964年まで続いた光学メーカー。
望遠鏡や双眼鏡などを製造していました。

一番の繁栄期は1900年頃から1945年頃まで。軍のための望遠鏡やスコープなどの製作でたいそう需要があったようです。また、大学等の研究機関にも多くの品物を納めました。

1915年といえば、第一次大戦(1914-1918)の最中。連合国として参戦した英国軍も、このような望遠鏡をもって遠征していたのかもしれません。


ただ、このお品物自体はそれほど年代を感じないので、比較的近年、W. Ottway & Co. Ltd の1915年モデルの復刻版として作られたのではないかと推測いたします。


チェーンで繋がった蓋を外せば、実際に遠方を拡大してみることが出来、本体ネジで少し高くすることも可能。

マイナスドライバーを使えば、脚を折りたたむこともできます。


デスクトップのディスプレイとして置けば、そこだけが100年前の空気に包まれるような世界観をたのしむことができそう。

ギフトとしてもおすすめの、ヴィンテージ・アイテムです。



◆England買い付け
◆年代不明
◆素材:真鍮
◆サイズ:望遠鏡部分直径約3.6cm 長さ約23cm スタンドで立てた時の高さ:26~33cm程度
◆在庫数:1点のみ


【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*望遠鏡として実際に拡大して見ることは可能ですが、精度が高いものではございません。
*ちょっとした愉しみや、ディスプレイとしてのご使用をお勧めいたします。ご了承の上、お求めください。
*画像の備品は付属しません。


アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
こちらのバナーからご来店いただけます。


http://toddlowrey.com/?pid=110185703


Todd Lowrey Antiques
by d+A


ルネサンスの香り漂う小さな本物/ Vintage Italian Coat Hook

イタリア男のコートを支えるお洒落な真鍮フック。








 小さいながらも本物の質感と、イタリアらしい凝ったカーヴィングが施された2段式のコートフック。

デザインのモチーフはヨーロッパ伝統のアカンサス(葉アザミ)のスクロール。素晴らしい立体感で、美しい陰影をみせてくれます。

大きめサイズで2段になっていますので、下のフックにはコートやジャケット、上のフックには帽子を掛けることも可能。

裏面には、「VC(判別不可?)」「ITALY」、そして「BREV.」の文字。

「VC(?)」について由来はわかりませんでしたが、「BREV.」とは「Brevetto.」の略で、「Patent/パテント」、つまり「特許」のこと。品物にもよるようですが、イタリアにおいて古い表示は「PATENT」表示、1970年代以降くらいからが「BREV.」表示となることが多いようです。

きっとこのフックを作ったメーカーは、この大きさやデザイン、2段式のフォルムに自信満々で特許をとりにいったのでしょう。


それほど古いものではありませんが、新品とは明らかに違う、歳月を経た真鍮の質感がなんともいえない雰囲気をもっています。




小さな物こそ、本物を。

使いこなせば、日々の暮らしがもう一段、上質なものに変わってくれそうなヴィンテージ・アイテムです。


◆Italy
◆推定製造年代:c.1970年以降
◆素材:真鍮
◆サイズ:幅約7.1 奥行き約4 高さ約8.7cm 
◆在庫数:4点

【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*在庫品のなかから、どのフックをお送りするか、選別はお任せとなります。
*壁に取り付けた画像は、撮影のために虫ピンでとめたものです。実際に取り付けた場合はネジの頭がみえてきます。
*取り付けネジは付属しません。
*全体としては通常のご使用に十分耐える、よいコンディションだと思います。ご了承の上、お求めください。
*画像の備品は付属しません。



アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
こちらのバナーからご来店いただけます。


http://toddlowrey.com/?pid=110169358

Todd Lowrey Antiques
by d+A

Tuesday

ミッドヴィクトリアンのミニマムなレターツール / Antique Mid Victorian Mahogany Desktop Drawer with Inkwell

美しいマホガニー材で仕立てられた、ヴィクトリア時代中頃のデスクタイディ。












通が好む英国アンティークの粋を集めたかのような、枯れた味わいをもつデスクトップ用の小引き出し。

150年以上前の大英帝国が権力にまかせて手に入れた南洋の銘木は、今はもう手に入らないような黄金色の杢目をたたえています。

天板にはインク壺をセットする部分があり、下部には薄い引き出しがひとつ。

小さな丸いつまみの白い部分は動物の骨、もしくは象牙と思われます。持って引き出せば、底にベルベットが敷かれた小さな収納スペースが現れます。ペンと、ヴィクトリアンの頃のポストカードがちょうど収まるサイズ。

・・・ヴィクトリア時代の英国。郵便システムが非常に発達し、都市部では一日に5-6回もの配達があったそうです。

電話が広く普及する前、多くの人々にとってちょっとした用事を伝えるためにポストカードを使うことはごく当り前だったことでしょう。

それであれば、すぐに手が届くところに、このような物を置くことは、紳士としては当然のたしなみだったといえます。

きっとこの小さな引き出しは主のデスクの上、すぐ手が届く場所に置かれ、誰かにすぐ手紙を出せるように、必要不可欠なものだけを抱えながら鎮座していたのではないでしょうか。





このような小ぶりの収納アイテムを、英国では「Desk Tidy/デスクタイディ」と呼びます。

「tidy」は「きちんとする」「整理する」、そして「小物入れ」という意味となっており、デスクタイディはデスクにおく小物入れ、となります。


英国ヴィクトリア時代のデスクタイディは、現代のデスクトップでも、十分機能的な役割を果たしてくれそう。

例えば引き出しには筆記具とメモを。
インク壺にはクリップを。

領収書を使う機会がある方は、領収書用紙と印鑑、収入印紙などをいれておいてもよいかもしれません。


泰然とした佇まいは、まさに通好みの英国アンティーク・アイテム。

本物だけを好む貴方へ、150年前の英国紳士が好んだデスクテディをお届けいたします。


◆England
◆推定製造年代:c.1860年代
◆素材:マホガニー ガラス 真鍮 他
◆サイズ:幅約22.6 奥行き約12.1 高さ約9.3cm (インク壺をセットした時の高さ)
◆引き出し内寸:幅約19.5 奥行き約9.7cm (日本の官製はがきサイズは14.8×10cm)
◆在庫数:1点のみ

【NOTE】
*ガラス製のインク壺と木製小引き出しのセットです。
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、欠け、錆びや変色がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*全体としては通常のご使用に十分耐える、よいコンディションだと思います。ご了承の上、お求めください。
*画像のペンや本などの備品は付属しません。



アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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http://toddlowrey.com/?pid=110159285

Todd Lowrey Antiques
by d+A

Monday

航海から生まれたアールデコの輝き / Antique Gimbal Table Lamp

古びた真鍮の風合いと、独特のフォルムが印象的なアンティークのジンバル・テーブルランプ。







 









この少し変わったテーブルランプは、チェコ・プラハ市内のアンティークショップで手に入れたお品物。

アールヌーヴォーの名残のような植物のモチーフに、アールデコの幾何学的な文様が融合した格調高いデザインに心魅かれます。

土台部分とランプ本体はひとつの軸でとめられていて、手でおせば、ランプ本体がふらふらと揺れるものの、本体下部のつぼみのような部分にたいそう重量があるため、やがてまっすぐに戻る構造をしています。

このようなランプは「Gimbal Lamp/ジンバルランプ」といい、主として船内で使われてきました。
ちなみに「Gimbal/ジンバル」とは「吊り軸」のこと。

荒れる海上でも水平を保つことができるジンバルランプは、オイルランプの時代にはなくてはならないものだったのです。

やがてオイルランプから電気の照明器具となっても、船内ではジンバルランプがそのまま使われていました。例えば、かのタイタニック号(1912年就航)の室内写真でも、電気のコードをつけたジンバルランプを確認することができます。


Titanic 1st Class Single Bunk Bedroom Suite

実はジンバルランプは、その多くが壁掛けにも対応できるようになっていて、
就寝時にはベッドサイドにつけられたフックなどに取り付け、お休み前のひと時に読書などを愉しむことができました。

ファーストクラスの客室では、ゲストがディナーを愉しんでいる間、
ベッドメイキングの時にメイドやスチュワートが、テーブルからベッドサイドにジンバルランプを吊り直していたのかもしれません。

このテーブルランプも、土台の形状を利用して、壁に掛けることができます。


豪華な船旅の名残を感じさせる、特別なランプ。
灯す明かりの向こう側に、揺れる船明かりがふと見えてくるような気がする、アンティークのひと品です。


◆Bohemia or Czechoslovakia
◆推定製造年代:c.1910~1930年代頃
◆素材:本体:真鍮 シェード:ガラス
◆サイズ
 テーブルランプの場合(ガラスシェードをセットした時の寸法です):幅約13 奥行き約13 高さ約37cm 土台約11cm角
 壁掛け照明の場合(ガラスシェードをセットした時の寸法です):壁よりシェード先端まで約29cm
 シェードのみのサイズ:直径約13cm 高さ約10.5cm 取り付け口直径約5.7cm
◆重量:約1.3kg
◆在庫数:1点のみ


【照明に関してのご注意】
◆使用電球:口金E26(日本の一般的な口金です) 消費電力40Wまで(口金が合えば白熱球でもLED球でも問題ございません)
◆買い付け当時はコードは古いもので、途中で切られていましたが、日本の専門業者に依頼して、安全なコード(コンセントつき)、にお取替えいたしました。
◆ソケット、及び陶器のスイッチは買い付け当時の物ですが、安全を確認しております。
◆陶器製のスイッチを回すことでON/OFFとなります。

【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色、歪み等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*きちんと自立しますが、土台にわずかに歪みがあるため、完璧に接地はいたしません。気になる場合は接地面にフェルトを貼るか、ファブリック等を敷いた上に置かれることをおすすめいたします。
*シェードのガラスには気泡が、取り付け口にはざらつきと、わずかにチップがみられます。
*全体としては通常のご使用に十分耐える、とてもよいコンディションだと思います。ご了承の上、お求めください。
*画像の備品は付属しません。



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Todd Lowrey Antiques
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鉄道の聖地を旅してきた黄金色のランプ /Antique Wall Lamp of Swiss Federal Railways

スイス連邦鉄道車両用、アンティーク壁掛け照明。















この美しい壁掛け照明を手に入れたのは、ドイツ・世界遺産の都市、バンベルグ。
グラスや小物など、様々なアンティークが並ぶ店内の壁に、そっと掛けられていました。

店主いわく、1900年頃の鉄道のもの、とのこと。
きれいなフォルムと歳月を経た真鍮の風合いに魅かれて、手に入れてしまいました。


本体に表示されているのは、「SBB CFF」の文字。

SBBとは、スイスの国鉄であるスイス連邦鉄道 / Swiss Federal Railways(ドイツ語:Schweizerische Bundesbahnen )のこと。


ちなみに、スイスの使用言語は約65%がドイツ語、約20%がフランス語、約10%がイタリア語、
残りがロマンシュ語(インド・ヨーロッパ語系統のロマンス語派に属するレト・ロマンス語群に属する言語)となっています。

そのため、スイス連邦鉄道 の表記は3つの代表的な言語で表され、"SBB CFF FFS" となります。

CFF フランス語:Chemins de fer federaux suisses
FFS イタリア語:Ferrovie federali svizzere

SBBの設立は1902年。

過去のポスターなどを見ると、1932年や1942年のものはイタリア語の略語は無く「SBB CFF」と表示されています。

      



 1942年のポスター


現在使用されている三言語表記のロゴデザインは、スイスのグラフィックデザイナーである、
ヨゼフ・ミューラー=ブロックマン/Josef Muller-Brockmann(1914-1996)による1978年のもの。

1978年より現在まで使用されているロゴ

以上の背景や、器具自体のデザインから、この照明器具は1900年のSBB創設当時から、新しくても1950年頃までの品物であろうかと推定されます。

1800年代後半から1900年代前半はヨーロッパをはじめ、アメリカでも豪華な鉄道で各地を旅することこそが、富裕層のたいそうな楽しみでした。
かのオリエント急行をはじめ、多くの路線が開拓され、ホテルさながらの豪華な内装をもった車両も多かったようです。

1935年 ドイツ車両内のレストラン

この壁付け照明も、きっとそんな流行によって作られたものでしょう。
凝った美しいデザインは、一般車両というよりは、ダイニングカーやサロンカーなどの、特別な車両に取り付けられていたのではないでしょうか。

スリムでコンパクトなフォルムと、繊細な縁飾り、そして歳月を経た真鍮がなんともいえない雰囲気をかもしだし、機能的でありながらも優美な存在感を放つ、歴史あるアンティーク照明。

遠いスイスの山々の元で旅してきた黄金色のランプで、ぜひ貴方のお手元を照らしてみてください。




◆Switzerland or German
◆推定製造年代:c.1900~1950年代頃
◆素材:真鍮・ガラス
◆サイズ:幅約6.5 奥行き約9 高さ約43cm (ガラスシェードをセットした時の寸法です)
◆重量:約0.8kg
◆在庫数:1点のみ


【照明に関してのご注意】
◆使用電球:口金E17(日本の一般的な口金です) 消費電力40Wまで
◆ガラスシェードの内径が約4.5cmですので、大きな電球は入りません。ナツメ球やシャンデリア球などがおすすめです。
◆買い付け当時はコードは古いもので、途中で切られていましたが、日本に持ち帰り、専門業者に依頼して、中間スイッチ付の安全なコードにお取替えいたしました。
◆壁付け照明として配線工事をされる場合は、コード部分をカットして施工してください。
◆現状、約2mの長さの中間スィッチ・コンセント付コードがついておりますので、壁に木ネジなどで取り付けたり、フックに引っ掛けたりしてそのままご使用いただくことも可能です。


【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色、歪み等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*ガラスシェードはドイツ買い付け当時からの物でサイズはぴったりですが、オリジナルの物でない可能性がございます。
*シェードエッジ内側にわずかにチップがみられます。
*本体底のカバーは、下にぱかっと外れますが、また押し込めば止まります。配線との絡みはございません。
*全体としては通常のご使用に十分耐える、とてもよいコンディションだと思います。ご了承の上、お求めください。
*画像の備品は付属しません。



アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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