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Wednesday

英国アンティーク小家具の粋な結晶体 / Antique Victorian Mahogany Unsusal Size Wine Table


マホガニーの美しい杢目が目を惹く、希少なサイズのワインテーブル。












ワインテーブルとは、小さめのテーブルのこと。

原則的には1本の支柱に三本の脚で立ち、通常のテーブルよりも小さめで、大きさは直25-40cm、高さは50-70cmくらいのものが多いようです。

ダイニングテーブルの脇に置き、ワインボトルやワインクーラーをおいたり、寛ぐアームチェアの脇に置いてちょっとした飲み物を置いたりするのに便利な存在。

材はマホガニーかウォールナットが多く、天板は木、もしくはレザー貼り。天板周囲のエッジには立ち上がりが見られることがほとんどです。

ジョージアンの頃にも小さめ、三本脚のテーブルはみられますが、多いのはヴィクトリア時代のもの。中産階級が力をもち、屋敷の中を整えることが大流行した時代ですので、小さめで上質、使い回しのきくワインテーブルは人気だったものと思われます。


今回ご紹介するワインテーブルは、そのヴィクトリア時代のもの。

ワインテーブルの要素をきちんと備えた上質な一品ですが、珍しいのは、その大きさと凝り方。

わずか高さ35cm。天板直径約21cm。そんな小ささなのに、つくりは大層凝っています。

天板にはマホガニーの美しい杢目があらわれ、選りすぐりの材が使われていることを物語っています。天板エッジの立ち上がりはパイクレストとよばれるもの。

パイクレストのなかでも、フリルの様にリズミカルな凹凸があるパターンとなっていて、とても手間がかかる仕上げです。

支柱は挽物で、下に行くほどさりげなく太くなり、安定感を演出。トリポッド/三本脚の先端はやや楕円がかったボウル&クロウ。

ボウル&クロウとは猛禽類が球を掴んだ爪先をあらわした意匠のことで、18世紀に活躍したトーマス・チッペンデールのデザインに由来します。中国の龍が原型ともいわれ、シノワズリ(東洋趣味)の影響も感じられる、英国アンティークのなかでも特に伝統的なもの。

そんな凝った要素満載の小さなワインテーブルは、英国買い付け時、ディーラーのおやじさんが
「長くやっているけど、こんなワインテーブルは見たことがない!(だからまけないよ!)」と叫ぶほどの珍しさです。おそらく、オーダー主の特別な注文によって誂えたものであると推測いたします。


玄関わきのコーナーにおいて、ちょっとグリーンを飾ったり。

和室の床の間で香炉など飾っていただくのも素敵でしょう。


また、この大きさですので、デスクやサイドボードの上、窓台などに置いていただいても違和感がありません。ちょっと垂れ下がるグリーンを飾っても絵になります。


滅多にみつけることができない、貴重なワインテーブルは、まるで英国アンティーク小家具の良さを、選りすぐって結晶としたような美しさ。

手に入れたことを絶対後悔しない、本物の英国アンティークの逸品です。



◆England
◆推定製造年代:c.1890年頃
◆素材:マホガニー材
◆サイズ:直径約21cm 高さ約35cm
◆在庫数:1点のみ


【NOTE】
*古いお品物ですので、多少の汚れや小傷などがみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*仕上げは英国アンティーク伝統の仕上げ「ニス」ですので、水は厳禁です。鉢物や花瓶を置く場合は、必ず何かを間に敷いて下さい。
*お手入れは基本乾拭き、年に1度はワックスがけをお勧めいたします。
*天板は外すことができます。頻繁な着脱はお勧めいたしませんが、もし外す場合は支柱をもち、半時計方向に天板をゆっくり回してください。
*ごくわずかですが、置いた時に傾きがみられます。出荷時に脚底に貼るフェルトを同梱いたしますので、置く場所により調整いただくことをお勧めいたします。
*天板裏面、支柱の付け根部分に補修跡がみられますが、きちんとメンテナンスされておりますので、ご使用に差し支えはございません。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承のうえ、お求めください。


アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
こちらのバナーからご来店いただけます。

http://toddlowrey.com/?pid=119950458

Todd Lowrey Antiques
by d+A