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Saturday

ライオンの脚をもつステージで極小のマインドスポーツを夢想する / Antique Early Victorian Miniature Tilt Top Game Table


英国アーリーヴィクトリアンの一品、ミニチュアのティルトップ・ゲームテーブル。












180年近くを過ごしてきた小さな美しいミニチュアテーブル。

このように天板が回転して立つようになるテーブルを「Tilt Top/ティルトップテーブル」といいます。

実際のアンティークテーブルでもよくみられ、小さなオケージョナルテーブルからブレックファースト用のテーブルなど大きめのものまで多くの種類があります。

英国は、日本のようにひとつの家具を様々な用途に使うのではなく、用途ごとに異なる家具を仕立てる傾向が強い文化。そのため多くの家具が必要になり、天板を立てることができるテーブルは収納や移動に便利、ということから生まれたと思われます。

お屋敷の中においておき、必要であれば、メイドが運んでセッティングし、そこでお茶や朝食を愉しむ。そんなことから、見ても美しい凝ったフォルムや天板をもつテーブルも多くあるのです。

また、天板にチェス盤の意匠を設え、そのままチェスが楽しめるゲームテーブルも人気でした。
実際の家具では大理石をはめ込んだり、木の象嵌でチェス盤を表現しています。


今回ご紹介する小さなテーブルは、ゲームテーブルでもあり、ティルトップ・テーブルでもあります。


訪れたのは、イングランドのアンティーク・タウンのひとつ。
メインの通りからは少し外れた、緑あふれる教会のそば。
渋いおじさまがオーナーのアンティーク・ショップで見つけました。

決める時にはこんな会話がありました。

「素敵ですね。いつ頃のものですか?」
「ああこれは...古い物だよ。アーリーヴィクトリアン、1840年代頃かな」
「うわ。いいですね・・・これにあうチェスの駒はありませんか?」
「(苦笑)ないない。小さすぎるよ!出来ないよ~!」


・・・ということで、チェスの駒は付属しません。

小さいながらも、真鍮でできたテーブルはずっしりと持ち重りがします。
脚はアカンサスをモチーフにした見事なつくり。
4つの足先はライオンの脚をモチーフにした「ライオンズ・パウ・フィート」です。

天板のチェス盤は、真鍮を削りながら、石風にペイントを施したもの。
極小の細工に職人の心意気をみることができます。

デスクの上に置いて、美しいフォルムを堪能したり。
小さなプランツを置いてみてもお楽しみいただけます。

ミニチュア家具の種類は、本物の家具を売るためのサンプルから職人の試作品、こどものおもちゃなど様々ですが、今回のお品物は材が真鍮ということもあり、純粋に「小さな美しいものを愛でる」ために作られたと思われます。


180年の時を超えて愛でられてきた、本物の輝きをもつ小さな逸品。


小さな美しい物で飾り立てた、英国ヴィクトリアンのドローイングルームに住まう気持ちで、手に入れてみてはいかがでしょうか。


◆England
◆推定製造年代:c.1840年代
◆素材:真鍮
◆サイズ:直径約10.3cm 高さ約14.5cm(天板水平時の高さです)
◆在庫数:1点のみ


【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色、歪みなどがみられます。
*脚は若干の歪みにより4か所すべて同時に完璧に接地はいたしません。
*ご希望の方には脚底に貼るフェルトを添付してお送りいたします。浮いている部分は重ねて貼ることで気にならずにお使いいただけます。
*詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。




アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
こちらのバナーからご来店いただけます。


http://toddlowrey.com/?pid=121815074

Todd Lowrey Antiques
by d+A