ヴィクトリア時代のロンドンを描いたフレーム入り手彩色の銅版画。
黒と金の美しいフレームにおさめられた19世紀テムズ河の風景。
左下の「W.H.Bartlet」とは「William Henry Bartlett 」(1809-1854)のこと。
ロンドンに生まれ、19世紀に活躍したアーティストであり、とくに銅版画で有名です。
今回ご紹介するフレーム入り銅版画のオリジナルは彼のものであり、製造年は19世紀前半と思われます。
また、右下の「E.I.Roberts」とは19世紀の版画師のこと。
W.H.Bartletが原画を制作し、E.I.Robertsが版画用の版を彫った、ということと思われます。
このような銅版画はオリジナルはモノトーンで作られ、手彩色で色付けされたものが多くみられます。
ヴィクトリアンのプリント技術はなかなか発達していて、カラー印刷ももちろん可能でしたが、かなり手間とコストがかかったためまだまだ手彩色のほうがコスト的に安かったのではないかと推測されます。
この"General View of London"も、もともとはモノトーン。
それに手彩色で色をつけています。
版を重ねたのか、もしくは古い復刻版なのか、多少線に荒れはあるものの、全体としてとてもよい雰囲気であることがみてとれます。
フレームはそれほど古い物ではありませんので、20世紀半ばくらいのものだと思われます。
テムズ河越しにセントポール大聖堂を臨む絶好のアングルで、行き交う多くの船は当時の大英帝国の繁栄ぶりを見事に表現している、風格溢れる逸品。
書斎の壁に掛け、ヴィクトリアンのロンドンをゆったりと眺めてみるのはいかがでしょうか。
◆England
◆推定製造年代:銅版画/19世紀 フレーム/1940～50年代
◆素材：紙・木・ガラス・その他
◆サイズ：幅25.4約cm 高さ約19.8cm
◆在庫数：1点のみ
【NOTE】
＊古いお品物ですので、一部に汚れや変色が、フレームには欠けがみられます。詳細は画像にてご確認ください。
＊中の入れ替えは可能と思われますが、古い額装のため釘留めされていますので、ご注意ください。
＊画像の備品は付属しません。
＊上記ご了承の上、お求めください。
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Todd Lowrey Antiques
by d＋A
