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妙なる木で仕立てるデスクトップの小さなライブラリー / Antique Edwardian Brass & Walnut Book Slide

妙なる木・ウォールナットに真鍮の透かし飾りが美しいブックスライド。

















今回ご紹介するブック・スライドは、ヴィクトリア女王の長い治世が終わり、1901年に即位したエドワード7世時代のお品物。

エドワーディアンとよばれるこの時代の様式は比較的シンプルで直線的なデザインが特徴ですが、一方で「最後の古き良き時代」ともよばれる、職人の手仕事がきちんと生きていた時代でもありました。

使用されている材は妙なる木・ウォールナット。

マホガニー、チークとならび世界三大銘木といわれるウォールナットは、その表情豊かな杢目と飴色の艶で、家具や木小物においても高級品によく使われてきました。

ウォールナットは、古代ケルトではその生命力の強さから「不屈の精神をもつ樹木」として崇められ、古代ローマでは根に強い性質をもつことから「オークの敵」とよばれていた特別な木。

そんなウォールナットに、エドワーディアンの職人の手仕事によって細かな真鍮の透かし細工があしらわれたブック・スライドは、その出来栄えからして大層な贅沢品であることが推測されます。

また、ブック・スライドとは、文字通りスライド式になっている携帯型ブックシェルフのこと。

19世紀ヨーロッパでは、まだまだ本は貴重な品でした。富裕層がもつ蔵書は執事によってきびしく管理され、特注の蔵書票を貼りこんだりするなど、持つものならではの楽しみもありました。

一方で庶民は貸本屋などで本を借りるのが大層流行ったといいます。そんな貴重な本は、旅先や滞在先などに携帯するとき、相応の小さな収納場所を設えるのが大切なことだったようです。

ブック・スライドはそのようなときのためのもの。左右の側板を折りたためば、携帯がしやすく、幅がスライドする仕掛けは任意の位置まで広げて使うことができます。

20世紀初頭においても、ブック・スライドは人々の本に対する愛情とともに、大切に使われていました。

そんな歴史ある英国アンティークのブック・スライド。

今は是非、あなたの大切な本のために。

英国エドワーディアンの息吹が感じられる本物のアンティークで、デスクトップの小さなライブラリーを仕立ててみてはいかがでしょうか。


◆England
◆推定製造年代:1900年代
◆素材:ウォールナット
◆サイズ:幅約35.5~56cm 奥行き約15.2cm 高さ約17cm
◆重量:約841g
◆在庫数:1点のみ


【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色がみられます。
*年代からすれば、とてもよいコンディションだと思います。詳細は画像にてご確認ください。
*画像の本や備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。


アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
こちらのバナーからご来店いただけます。

http://toddlowrey.com/?pid=129881741


Todd Lowrey Antiques
by d+A