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Wednesday

英国王の街から来たステッキ / Vintage Walking Stick "Kingston upon Hull"

キングストン・アポン・ハルの紋章がはいった、英国のヴィンテージ・ステッキ。











「キングストン・アポン・ハル/Kingston upon Hull」とは、イングランド東海岸にある街。ハル川を中心に広がり、エドワード1世から1299年にこの名前を授けられた歴史を持ちます。そのことから、「King's town upon Hull」とも呼ばれていました。

3つの王冠が並んだ紋章は15世紀までさかのぼることが出来、この地に伝わる三人の王の伝説を源とするといわれています。


The arms as used on a JaJa postcard 1905


今回ご紹介するステッキは、シャフトにキングストン・アポン・ハルの紋章付きエンブレムが取り付けられた佳品。

シャフトは木材ベースのエボナイズド(黒檀風)仕上げ。
東洋趣味からはじまる、黒塗りつぶしのエボナイズド仕上げは、ヴィクトリア時代以前から英国やフランスにおいて、人気のある特別な仕上げでした。
木目の美しさを愛でるニスの古艶とはまた異なる漆黒の表情は、周囲の金属の飾りを引き立て、高貴な表情をみせる特別な印象を与えてくれます。

グリップはしっかりとしたノブ型で、ゴシック調の彫刻が施され、歳月によってゆるやかになった表情がなんともいえない雰囲気をだしています。


重さは約447gと、ウォーキング・ステッキとしては重め。
かなり体重のある紳士を支えるためのものだったかもしれません。

キングストン・アポン・ハルに住み、その地を心から愛していたのか。
それとも、大切な想い出がある街だったのか。

いずれにしても、キングストン・アポン・ハルに特別な想いを持ったご仁が、日々愛用する杖にそのエンブレムを施し、グリップの金属彫刻が擦り切れるほど愛用してきた杖であったことは間違いないようです。


黒いシャフトと古びた真鍮の金色の組み合わせが、品格漂う頑強なステッキ。
手に持てば、自然と背筋をのばして闊歩したくなってくるようです。

威厳溢れる英国ヴィンテージ・ステッキの逸品。
さあ、手にとって街を歩きだそうではありませんか。


◆England
◆推定製造年代:c.1930-50年代頃
◆素材:真鍮・木(エボナイズド仕上げ)・ゴム
◆サイズ:全体長さ約88.2cm グリップ直径約4.2cm
◆重量:447g
◆在庫数:1点のみ


【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。




アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
こちらのバナーからご来店いただけます。

http://toddlowrey.com/?pid=133214244


Todd Lowrey Antiques
by d+A