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Wednesday

本を支える頼もしい存在 / Antique Oak Book Ends

英国アンティーク、オーク材のブックエンド。














英国アンティークでブックエンドはしばしば見かけますが、「ザ・オーク」ともいうべき一品を手に入れました。


まず圧倒的なのはオーク無垢材の質量と存在感。

側板とベースには厚み2cm近い分厚いオーク。
持てばずっしりと重く、本をしっかりと支えてくれる頼もしさに満ちています。

英国で手に入れた時「重い・・・!」と感じたのですが、後に計測すれば1セットでなんと1.2kg超えの重量。



次に気づくのはベース部分に設えられた、真鍮の飾り。
花のようなフォルムの真ん中には摘まみ状の出っ張りがあります。

おそらく、意匠上のアクセントと、ブックエンドをずらすときの摘まみ、両方を兼ねてつけられたのではないでしょうか。


底部分のみベニヤ(合板)が使用されてておりますが、この場合のベニヤは決して間に合わせではなく、反り防止の意味で敢えて使われたと思われます。
底面にはフェルトが貼られておりますので、デスクトップに優しい仕様。


自然が創り出した絵のようなオークの杢目と、真鍮飾りのアクセントがお互いを引き立てあい、なんとも良い具合のデザインとなっています。


形も機能もシンプルですので、本やCD、ファイル等々様々なものを支えるのに役立ってくれそうです。


オーク材の確かな重みと存在感をもつ、英国アンティークのデスクテディ。
ぜひお手元でその迫力をご堪能ください。



◆England
◆推定製造年代:c.1910-1930年代頃
◆素材:オーク、真鍮、他
◆サイズ(1パーツ):幅約12.1cm 奥行き約11.7cm 高さ約17cm
◆オーク材厚み:側板部分約1.8cm ベース部分約2cm
◆重量:558g+563g 合計1.121kg
◆在庫数:1セットのみ(2パーツで1セット)


【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。




アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
こちらのバナーからご来店いただけます。

http://toddlowrey.com/?pid=136561990


Todd Lowrey Antiques
by d+A

幸運を呼び込む金色の豚 / Antique Brass Pig Coin Dish

英国アンティーク、豚のフォルムのコインディッシュ。









豚にお金、といえば・・・貯金箱(?)。

日本ではお馴染みの「豚の貯金箱」。
この発祥はヨーロッパである、ということをご存知でしょうか?
(諸説あります)

 ヨーロッパでは食器は、ピッグ/Pyggと呼ばれるオレンジ色の土で作られたものを生産していました。誰かが、この粘土で出来た壷にコインを貯め出し、「ピッグの貯金箱」として定番となっていきます。

19世紀、ある陶芸職人が「pyggの貯金箱」のオーダーを請けた時に、豚の形をした貯金箱を作ってしまい、これが流行した・・・という説がございます。


世界的に見ても子だくさんの豚は幸運や繁栄の象徴として縁起物とされていますし、肉、皮、骨、血に至るまで優れた無駄のない有用性を兼ね揃えており、有用性のシンボルともなっています。



いずれにしても、輝く真鍮でできた豚のトレイは、縁起が良く、有用性たっぷり。
アクサセリー入れにも、そしてもちろんコイントレイとしても、日々の暮らしに十分役立ってくれそうです。



◆England
◆推定製造年代:c.1930年-1950年代頃
◆素材:真鍮
◆サイズ:幅約11cm 奥行き約6.2cm 高さ約1cm
◆重量:94g
◆在庫数:1点のみ


【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。




アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
こちらのバナーからご来店いただけます。

http://toddlowrey.com/?pid=136555435


Todd Lowrey Antiques
by d+A



18世紀の香りを纏うアートフレーム / Antique Print with Oak Frame by W.E.MARK,

英国アンティーク、オークのフレームに納められたオールドプリント。





















英国の大きなアンティークマーケット。
エントランス付近の巨大なショーケースに納められたいたのが、このアートフレームです。

オークのフレームがもつ力強さに惹かれて、手に入れてしまいました。


背面には古いシールが貼られており、以下の文字がみられます。

W.E.MARK,
FINE ART DEALER

141, Earl's Court Road, S.W.

Framinig done on the Premises


これはどうやら、ロンドンのアールズコート141番地にあった「W.E.MARK」というファインアート・ディーラーが、店内でフレーミングしたもの、という印のようです。


調べてみてもその「W.E.MARK」についてはわかりませんでしたが、今回注目したいのはその住所の最後についているアルファベット「S.W.」。
これは英国において「ポストコード」とよばれるもので、日本の郵便番号をもっと精密にしたようなものです。


ちなみに、以下の住所をご存知でしょうか?


10 Downing Street
London
SW1A 2AA

これは英国の首相官邸の住所、ダウニング街10番地。
「SW1A 2AA」がポストコードにあります。
前半の”SW1A"はSouth Westの頭文字から来ていて、ロンドンの南西側の場所を表しています。


ポストコードが英国において登場したのは1857年から1858年、ヴィクトリア時代。
はじめにロンドン中心部が EC (East Central), WC (West Central), N, NE, E, SE, S, SW, W, NW. に分けられました。
このシステムが成功であると判断されると、他の都市や地方に広がってゆくこととなります。

本格的に運用され、人口が増えて街が大きくなっていくにしたがって、ポストコードも複雑になっていきます。
1917年からロンドン中心部のポストコードにはアルファベットに加え、ナンバー(例えばSW1など)がつけられるようになりました。


今や英国ではどこの場所もポストコードをもち、それは日本の郵便番号よりもずっと細かくできていて、
例えば車のナビにポストコードを打ち込めば、ほぼその場所の前まで案内してもらえる、といっても過言ではありません。


・・・少し話がそれました。

以上のことから、ポストコード「S.W」は1858年頃から1917年頃までの表記である、ということとなり、このアートフレームがフレーミングされたのも同時代、とするのは問題ないかと思われます。


さて、もう少しお品物を見てみましょう。
オークの堂々たる杢目と歳月を経た表情が見事なフレーム。

セッティングされているのは、古いプリントです。
モチーフは馬に乗った二人の紳士。女性が一頭の馬に桶を差し出しています。
旅の途中、どこかの街道沿いで水でも飲ませてあげているのでしょうか。

紳士がかぶっているのは、トリコーンと呼ばれる三角帽子。
これは18世紀の流行です。
18世紀英国の画家、George Morland (1763-1804)に筆致が似ているような気がしますが、詳細はわかりませんでした。


18世紀をモチーフにした風俗画のプリントを、「W.E.MARK」というファインアート・ディーラーがフレーミングした・・。
それを販売していたのか、もしくはオーダー主の好みに沿って誂えたのか。


どちらにしても、小さく古いフレームから流れ出る確かな存在感は、ほんもののアンティークがもつ輝きに満ちています。



ロンドン・アールズコート通り141番地からやってきた、18世紀の香りを纏うひとしなです。



◆England
◆推定製造年代:c.1858年-1917年頃
◆素材:紙・木(オーク)・他
◆外箱サイズ:幅約23.8cm 奥行き約2.2cm 高さ約19cm
◆重量:403g
◆在庫数:1点のみ


【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色が、背面の紙には破れがみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。




アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
こちらのバナーからご来店いただけます。

http://toddlowrey.com/?pid=136555339


Todd Lowrey Antiques
by d+A



Friday

机上のエデン / Adam Binder Editions "EDEN" 2004

イングランドのアーティスト、アダム・バインダー作の傑作フィギュア。



















もともとは「ハーモニーキングダム」の造形アーティストの一人だったアダム・バインダー/Adam Binder。

2001年に独立し、イングランド・コッツウォルズで自分の工房を立ち上げ、「Adam Binder Editions」として彼独特のこだわりに満ちた作品をつくってきました。
基本的には限定生産で、追加の生産はないことから、彼の作品は世界中でコレクターズ・アイテムとなっています。

素材は大理石の粉と樹脂をまぜた独特のもので、しっとり、ずっしりとした質感と自然な発色が作品の魅力をさらに高めています。



今回ご紹介する逸品は、まず誰もが一瞬眼をとめるであろう傑作です。


一見はなにやら複雑な凹凸をした球体。
よくよくみれば、それが小さなウミガメの集合体であることがわかります。
そして、更なる驚きはここから。
球体の上半分がぽこりと外れ、中には薄青く透明なクラゲが1匹。

基本的に草食のウミガメは、子供の頃だけクラゲを食べることもあるそうですが、このフィギュアからはそのような緊迫した関係は何故か伝わってきません。
どちらもゆったりと蒼い世界を揺蕩うウミガメとクラゲの均整の取れた関係を象徴しているかのような情景は、遥か海の中の美しく幸福な世界を連想させます。

この作品のタイトルは、まさにこの通り「EDEN/エデン」。


世界限定750体のうち564体めの一品。



実は2013年から彼はブロンズ彫刻を主体とする活動をしており、小さな作品はほとんど作らなくなりました。

ブロンズ彫刻はとてもとても素晴らしいものですが、それはまさに「芸術」としての存在となっているため、彼独特の造形センスが活かされた小さな作品を多く揃える悦びは、年々難しくなっていくのは間違いありません。


ディスプレイ方法は、外した半球を反対の半球に重ね、その上にクラゲを飾るのが英国のディーラーのおすすめ。まるで占い師の水晶玉のごとく、透明なクラゲが光を通して蒼く輝く素敵なディスプレイとなります。

もちろん球体のまま、お茶道具のようなふりで並べておき、ひとりそっと取り出して悦にひたるのもまたよし。



アダム・バインダーの希少な傑作小品。
手に入れるともう手放せなくなる、蠱惑的な魅力を秘めた素晴らしい逸品といえるでしょう。

今もし貴方が手に入れることが出来るなら、手に入れておくべきひとしなです。



◆England
◆製造年代:2004年
◆素材:石材・樹脂等
◆サイズ(球体になったとき):直径約5cm 高さ約4.5cm
◆専用箱サイズ:15.5×9.5×7.9cm
◆本体重量:56g
◆在庫数:1点のみ


【NOTE】
*新品ではございませんが、とても良いコンディションです。
*専用箱が付属しています。
*箱には保存時についたと思われる若干の擦れがみられます。
*詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。





アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
こちらのバナーからご来店いただけます。

http://toddlowrey.com/?pid=136421105


Todd Lowrey Antiques
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