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Monday

中世の騎士のように / Vintage Sterling Silver Ring

英国ヴィンテージ、シルバーリング。













ころんとした丸い曲面が印象的なシルバーのリングは、英国の大きなアンティークフェアで手に入れました。


中央のふくらみには敢えてなにも装飾がなく、上下に緻密な唐草文様を刻んだ立体感溢れる意匠は、まるで中世の騎士が纏っていた鎧のパーツのよう。
歳月を経たシルバーの質感とともに、退廃的な美しさを纏っています。



リングのべースとなる材はスターリングシルバー。
英国においてスターリングシルバー(銀の純度92.5%)はホールマークによって管理されておりますが、ジュエリーなどの小さなものにおいては必ずしもホールマークは刻印されておらず、銀の純度を示す「925」もしくは「SILVER」「STARLING」などのみの場合もございます。
今回ご紹介するリングも裏面に小さく「925」の刻印をみることができます。



サイズ10号は男性用としては小さめですが、指が細めの方や、小指などに嵌めていただければと思います。
もちろん女性にもおすすめ。

しっかりした銀の質感を感じさせる太めのデザインと、唐草文様の繊細さが唯一無二の存在感となって、貴方の指を印象的に演出します。




◆England
◆推定製造年代:c.1970年代以降
◆素材:シルバー925
◆サイズ:約10号
◆重量:8g
◆在庫数:1点のみ


【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、歪み等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。



アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
こちらのバナーからご来店いただけます。



Todd Lowrey Antiques
by d+A

弦楽器の為の美しきツール / Antique Victorian Brass Capo Tasto or G Clamp


英国アンティーク、真鍮製の小さなG型クランプ(もしくはカポタスト)















クランプとは、日本語で「締め具」。作業時に手を使わずに安全に材料を押さえたり、接着剤が乾燥するまで一時的に材料を押えておくのに使用される工具です。
由来は定かではないほど古く、世界中で使われており、大きさや形はその用途によってさまざまなものがあります。



さて、今回ご紹介するのはそのクランプ。
英国のマーケットで見たとき、まずはその繊細な曲線に眼を奪われてしまいました。

クランプはもちろん知っているけれど、こんな曲線遣いのものはみたことがありませんでした。
私が知っている多くのクランプは武骨な直線の組み合わせでできており、鉄やアルミ等で出来ているもの。
曲線は作りやすいからとか、引っかからないからとか必要最低限の理由で使われていたように思います。


このクランプは本体が一筆書きの「つ」のような形をしていて、上端が細く始まり、徐々に太くなっていく凝った作り。


また、特別な点がもうひとつあります。
ネジで稼働する締める部分に、サポートが2か所ついていて、平行に上下すること。
上部はフェルトが貼られており、下部にはコルクが貼られていて、対象物をしっかりとやさしく受け止めるようになっています。


さて、これは何のためのクランプなのでしょう?


販売していたディーラーによると「for String Instrument...?/弦楽器のためのもの?(たぶんね。よくわからない)」という回答。
そして「時代は古いよ。ヴィクトリアン、多分1880年くらい」とのこと。


お値段はやはりそれなりに高く・・・。よくわからないけれど、この珍しく美しい工具にどうしても惹かれて、手に入れてしまいました。



正直、調べてもこのクランプの正確な用途は不明。
ただ、このサイズ感と繊細な仕事を要求されたであろう作りから、弦楽器の為のものである、ということは何となく真実味があるような気がします。




ネジの動きはスムーズで、全体もしっかりとしており、まだまだ現役で仕事をしてくれそう。
ただ、ご使用用途によってはフェルトやコルクは張り替えていただいた方がよいかもしれません。



ヴィクトリアンの英国で、弦楽器の制作工房で使われていたかもしれない、古く美しい工具。
弦楽器の工房の方や、趣味で小さなものを作られる方におすすめ。
もちろん、ただこの工具を手に入れたい、というだけの方にも是非。

用の美を体現した姿を、お手元でじっくりとご鑑賞ください。



【追記】
このお品物は「カポタスト/Capo Tasto」なのではないか、というご指摘をいただきました。
カポタストとはイタリア語で「指板の頭(先端)」を意味し、ギターなどの弦楽器用アクセサリー、演奏補助器具のひとつ。
演奏のキーを変えるためにフレット(指板にある金属の棒)全体を抑える道具のことです。
確かに、コルクの部分を触ると垂直方向に細かな跡があり、弦を押さえていた跡のような気がします。
ここにご指摘くださったお客様へお礼を申し上げますとともに、この美しいツールの説明として追記させていただきます。



◆England
◆推定製造年代:c.1880年代頃
◆素材:真鍮・コルク・他
◆サイズ:画像をご確認ください。
◆重量:34g
◆在庫数:1点のみ


【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆や変色、コルクやフェルトの劣化等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。




アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A

小さな兵士は何を狙う/Antique Painted Lead Toy WW1 British Soldier

英国アンティーク、第一次大戦英国軍兵士の鉛製フィギュア。










英国のマーケットで手に入れた、小さな兵士のフィギュア。


モデルは第一次大戦時の英国軍兵士。


うつぶせで銃を構える緊張感ある一瞬をとらえた姿は、玩具でありながらもなかなかに真に迫る迫力をもっています。

特徴的なヘルメットは、1915年にジョン・L・ブロディによって開発されたブロディヘルメットをもとに、エッジをやや丸くしたり反射を抑える塗装を施したマーク1ヘルメットであると思われます。

厚手のウール素材をカーキ色に染めた軍服、バックパックに水筒。構えたライフルは英国軍開発のリー・エンフィールドMKIIIでしょう。


戦争は本当に二度と起きてはいけないことではありますが、あくまでも機能を追求した軍関係のアイテムは時に壮絶な美しさを持ち、どうしようもなく心惹かれる時があります。
この小さな兵士のフィギュアも、ギリギリの場所にいることの健気さがにじみ出ているような気がして、手に入れてしまいました。



あくまでも反面教師として。
二度と現実に起きてはいけないことを心に刻みつつ。

傍に置いてそっと愛でてあげたい、英国アンティークの小さなひとしなです。



◆England
◆推定製造年代:c.1920-1930年代頃
◆素材:金属(鉛)
◆サイズ:全長約7.5cm
◆重量:23g
◆在庫数:1点のみ


【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、塗装の剥がれや変色等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*鉛製ですので、小さなお子様が舐めたり口に入れたりしないようにご注意ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。




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一匙のケルトデザインはいかが / Vintage Celtic Brooch

英国ヴィンテージ、ケルトモチーフのブローチ。












英国の大きなアンティークフェアで手に入れた、ケルトモチーフのブローチ。



全体の形状としてはケルト十字を思わせる円弧とクロス。
ケルティックノットが四方に施されており、さらにケルトらしさを感じさせます。


「ケルティック・ノット/Celtic knot」とは日本語にすると「ケルトの組み紐文様」。
多様な結び目やスタイルがあり、様々な意味が込められながら、古代ケルト人によって建築物のレリーフや装身具などに使われてきました。



中心には半球状のガラスがはめ込まれています。
薄青い透明と乳白が買ったブルー、薄い緑などが縞模様となった美しいガラス。
半球の形状と模様により見る方向によって驚くほど表情を変え、ブローチに更なる魅力を加えています。


紳士にはジャケットのフラワーホールあたりに。
レディにはスカーフどめや襟回りのワンポイントに。

一匙のケルトデザインはいかがでしょうか。



◆England
◆推定製造年代:c.1950-1970年代頃
◆素材:金属・ガラス
◆サイズ:直径約3.6cm
◆重量:9g
◆在庫数:1点のみ


【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*ブローチ留め金具は、ご使用可能と判断してご紹介しておりますが現代の物に比べればわずかに操作性に劣ります。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。




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Todd Lowrey Antiques
by d+A

コトコトスープを煮込む鍋 / Antique Copper & Brass Miniature Pot

英国アンティーク、銅と真鍮のミニチュア鍋。










掌にのるミニチュア鍋は本体は銅、持手と取手は真鍮製。
片側には注ぎ口がついており、取手をもって傾ければ、注ぎ口から中の物をうまく注ぐことができる形状をしております。

暖炉の炎やオーブンの上に置いて、ことことスープを煮込むのにちょうどよさそう。


作りや経年の変化から、時代は20世紀初頭頃と推測いたします。
用途としては、観賞用か小物入れでしょうか。


小さく可愛いものを集めてしまうコレクター魂をくすぐるために、生み出されたのかもしれません。



現代日本では、デスクトップの小物入れや、ミニ観葉植物の鉢受けなどとしてもおすすめ。
もちろん、ひたすら愛でるだけのために手に入れてみるのも、正しいことかと思いますが、いかがでしょうか。




◆England
◆推定製造年代:c.1900-1930年代頃
◆素材:銅・真鍮
◆サイズ:幅約7.5cm 奥行き約7.2cm 高さ約3-5.7cm
◆重量:30g
◆在庫数:1点のみ


【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆や変色、歪み等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。




アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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