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Saturday

ドイツから来たふさふさの犬 / Antique Toothpick or Match Holder by WMF

 ドイツアンティーク、犬のミニホルダー。














英国のマーケットで手に入れた小さなホルダー。

円錐形のスタンドの脇には、ふさふさの毛並みを持つ犬がいて、なんだか嬉しそうに尻尾を振っているようにみえます。

犬種は定かではありませんが、垂れた耳と長い毛並みから、英国原産のゴールデンレトリバーもしくはドイツ原産のレオンベルガーなのではないかと思われます。


用途としては、トゥースピック(楊枝)、もしくはマッチ入れでしょう。


そして底には「WMF」の文字がみられます。

キッチンツールで「WMF」といえば、ドイツの「WMF/ヴェーエムエフ」。


1853年、ドイツのガイスリンゲンで始まった金属加工会社が基となったWMF/ヴェーエムエフ。WMF/ヴェーエムエフ(Wurttem bergische Metallwarenfabrik)という社名になったのは1880年で、現在でも、鍋やカトラリー、キッチンツールなどを中心としたクオリティの高い製品を製造販売しています。



ヴェーエムエフ オフィシャルサイト(日本語版)

https://www.wmf.co.jp/



アンティーク市場にはWMF製のこのようなホルダーが散見されます。

シンプルなフォルムのものもありますが、ウサギや猫、そして犬などをモチーフとしたアイテムも多く見られ、機能性一辺倒ではない遊び心を感じさせます。

鍋などとは異なり、食卓を華やかに楽しく見せる役割として作られたのではないでしょうか。


今回ご紹介するこの犬付きホルダーは、製造年代は古く、20世紀初頭と思われます。



現代日本では小物入れや小さなフラワーアレンジメント用にいかがでしょうか。

どんな使い方でも、ドイツから来たふさふさの犬が、大喜びでサポートしてくれるはず・・・と思います。



◆Germany

◆WMF

◆推定製造年代:c.1900~1930年代頃

◆素材:金属

◆サイズ:犬の幅約5.2cm 筒部分直径約3.2~3.4cm 全体高さ約4.5cm

◆重量:51g

◆在庫数:1点のみ



【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色や歪み等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。





アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

こちらのバナーからご来店いただけます。



Todd Lowrey Antiques

by d+A


机上にとまるフラットな鳥 / Antique Metal Ashtray Bird Shape

 英国買付、ポルトガルの鳥型灰皿。













なんとも可愛く不思議な品物を手に入れました。

英国のマーケット、販売していたのはポルトガルのディーラー。
ひとくせもふたくせもあるちょっとこだわりのアイテムを扱っている人でありました。

可愛い鳥のフォルムでありながら、ぺたりとつぶされたような形に思わず手に取れば、羽の端にちょこんとステイがついていて、ああ、灰皿なのか、とようやく腑に落ちました。
お皿のような形につぶされた鳥は、顔や羽の表現は細かくリアルで、決してデフォルメ一辺倒ではなく、アーティスティックな雰囲気が漂っています。

ディーラーによれば、恐らく製作されたのは1930年代から20世紀半ば、鳥の種類は「Robin?・・・?」という感じでした。
Robin/ロビンといえば、コマドリ(ヨーロッパコマドリ)のこと。
確かにちょこんと突き出た細めの嘴、丸い目、広がる尾羽はロビンのように見えます。

英国をはじめヨーロッパを中心に生息しているロビンは、古くから愛されてきた小鳥。
赤い胸を特徴としており、伝説として「十字架に架けられたイエス・キリストのイバラの冠を外そうとして、胸が血で染まった・・・」というものがあります。
小さく可憐で優し気な姿がそのような伝説を生んだのかもしれません。
ローマカトリックを主とするポルトガルでも、さぞ愛されてきた鳥なのではないでしょうか。


そんなロビンがモチーフであろう、芸術的な灰皿。
もちろん、灰皿にとどまらず、コイントレイやアクセサリーの一時置きにも最適なアイテムであることは間違いありません。

愛煙家はもちろん、鳥好きな方へのギフトにもおすすめ。

なかなか見ることのない個性的なフォルムに作り手の想いを感じる、こだわりのアンティークアイテムです。



◆英国買付/Portugal
◆推定製造年代:c.1930-1950年代頃
◆素材:金属
◆サイズ:幅約6.5cm 奥行き約8.4cm 高さ約1.8cm
◆重量:93g
◆在庫数:1点のみ


【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。




アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A

煙突から立ち上る煙を眺めながら / Antique Small House for the Passing Time

 英国買付、金属でできた小さな家。












まるでお伽噺にでてきそうなフォルムをした可愛らしい小さな家。

全体が金属でできていて、表面には不思議な虹色の光沢がみられます。


正面の玄関は扉がなく、アーチ状の開口部となっており、よくみれば下は丸く凹んでいます。そう、これはタバコの為の小さな家。


そびえたつ煙突はきちんと穴があいていて、家の内部に通じています。

正面玄関部分にタバコを乗せれば、煙が煙突からでていく・・・というしくみ。


それ以上でもそれ以下でもないアイテムですが、灰皿、と表現するには形が変わりすぎていますので、「愛煙家の為の暇つぶしアイテム」とでも呼びましょうか。



底には「FOREIGN」の文字がみられます。

「外国の」という意味の英語であり、英国で販売されていた海外からの品物にしばしばみられる表現です。英国製ではなく他の国、恐らく大陸、フランスやイタリアあたりなのではないかと推測いたします。



おそらく製造年代は1950-1960年代頃かと思います。

私見ではありますが、煙草の匂いは全く感じませんでした。


愛煙家の方にはもちろん、お香などを焚く方にもお使いいただけるのではないかと思います。



小さな家の煙突から立ち上る煙をぼんやりと眺めながら。

貴方の頭には何が浮かぶのでしょうか。




◆英国買付

◆推定製造年代:c.1950-1960年代頃

◆素材:金属

◆サイズ:幅約3.8cm 奥行き約6.2cm 高さ約7.5cm

◆重量:128g

◆在庫数:1点のみ



【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色がみられます。詳細は画像にてご確認ください。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。





アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

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Todd Lowrey Antiques

by d+A


Friday

アーサー王を護る兵 / Vintage Wooden Pawn by ANRI

 イタリアンヴィンテージ、木彫りのチェス駒。













英国のマーケットで手に入れた小さな木彫りの人形。

中世の騎士の凛々しい姿に見惚れ、手に入れてしまいました。


販売していた英国のディーラーからの情報によれば、これはイタリアのアンリ/ANRI社による「アーサー王チェスセット」の一部「ポーン/歩兵」である・・・ということ。

材はメイプル、製作年代は恐らく1960年代頃。


アンリ社の始まりは18世紀初めころ、イタリア北部、ドロミテ渓谷のふもと。

長い冬の副業として木彫りや家具作りがさかんだった地域です。当初製作されていたのは多くが宗教的な像でしたが、18世紀の末にはが広くヨーロッパで認められるようになっていきます。


1912年にはアントン・リフェーサーが、工芸家たちをまとめ、それぞれの個性を生かしながら、共同で製造販売する会社を設立。

彼の姓名の頭文字をとって、「アンリ」社、と名づけられました。現在でも作家があつまり、宗教的な像から可愛らしい人形、そしてチェスの駒など、多種多様な作品を作っています。



この歩兵は、そのアンリ社製作の1ピース。

高さは約8cmと、ポーンとしては大きめ。兜をかぶり、大楯を持ち、ベルトで上衣を留めています。

ベルトにはしっかりと剣がささり、臨戦態勢といったところです。胸板厚くいかつい体形は強靭な印象で、8人が前線に並んだ様はさぞかし壮観だったのではないでしょうか。


アンティークやヴィンテージのチェス駒は、しばしば散逸し、単体で取引されることがあります。

小さなものが32ピース集まったものですので、そのような運命を辿るものがでるのも致し方無いかと思います。

一般的なスタントンスタイルや、セントジョージスタイルでも1ピースで取引されておりますので、このような具体的な形をした木彫りのピースはその存在感から、人気のあるピースであるといえるでしょう。


伝説の王、アーサーを護る1歩兵。

散逸した本隊が再び集まることは難しくても、彼の中には王への忠誠心がしっかりとあるように見えます。


貴方のお手元に、ほんのひととき。

王からはぐれた小さな歩兵を休ませてあげてはいかがでしょうか。




◆英国買付/Itay

◆推定製造年代:c.1960年代頃

◆素材:木(メイプル)

◆サイズ:直径約3.7cm 高さ約8cm

◆重量:36g

◆在庫数:1点のみ



【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。





アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

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by d+A


ところ変われば家具も変わる / Vintage Miniature Cupboard

 英国ヴィンテージ、ミニチュアカップボード。














英国で一般的な家具で、日本人にとっては違和感があるであろう家具、カップボード。



カップボード/Cupboardとは食器棚のことで、文字通りティーカップを収納するための棚から発展したといわれています。

日本では食器棚といえばほとんどがガラス扉がついているもの。一方で英国でカップボードといえば、上部がオープンシェルフになっていて、そこにそのままカップやお皿を並べるのが一般的。


え、それじゃあ、ホコリがついちゃうじゃない?


そう思われることでしょう。

ただ、英国にしばらく滞在したことがあるかたはこう思われるはずです。


英国ではホコリは積もらない。


いえ、皆無というわけではありませんが、本当に少ないのです。例えば東京では2-3日たてばリビングのテレビにはうっすらホコリがつきます。ただ、私が住んでいたロンドンの部屋では、テレビの掃除って・・・1年で何回しただろう?という感じでした。

(お察しの通り私はそれほどキレイ好きではありませんが、お客様をお招きできる程度には整えていた、と思います・・・。)


カーペット敷きの部屋が多くホコリが舞い上がりにくいこと、湿度が低くホコリがまとまりづらいことなどが考えられますが、これには誰もが明確な答えを出していないかと思います。


ということで、ごく普通にオープンのカップボードに食器は並べられ、そのまま使う・・・という人が多いように思います。



さて、今回ご紹介するのは、そんな英国らしい家具、カップボードのミニチュアです。


上部収納は例によってオープンで、左右の側板には可愛らしくリズミカルな波型の刳り込みが入っています。

下部収納は左右に開き扉、中央に4棹の引き出しがついており、すべて開閉が可能。トップや天板、底板に廻されたモールディングや、挽物の脚など作りは本格的でまさに正統派カップボードといえるでしょう。


幅が約10cm、高さが約16cmですので、1/12スケールとすれば幅が120cm、高さが192cmとなります。英国のカップボードとしてはごく標準のサイズですので、1/12スケールのドールハウスにも違和感なく収めていただけるかと思います。本を模した2つの木製パーツが付属しているのも嬉しいポイント。(食器棚なのですが)




ドールハウスに置いてみたり、ディスプレイとして楽しんだり。

下部収納に大切な小物を仕舞っておくのもおすすめです。


英国らしい小さな家具をお手元に置いて、各国のホコリ事情などについてぼんやり考えるのも一興かと思いますが、いかがでしょうか。



◆England

◆推定製造年代:c.1960-70年代頃

◆素材:木

◆サイズ:幅約10.2cm 奥行き約3.8cm 高さ約16.2cm

◆重量:108g

◆在庫数:1点のみ



【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。

*安定して自立します。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。





アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

こちらのバナーからご来店いただけます。



Todd Lowrey Antiques

by d+A