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ペンギン法廷が開かれます/ Vintage Letter Rack with Penguins by Harmony Kingdom

 ハーモニー・キングダムより、ペンギンフィギュアつきレターラック。

















1993年頃から彫刻家ピーター・カルヴァスバートが始めた「ハーモニー・キングダム」。


ピーター他数人の彫刻家が原型を彫り出し、大理石の粉と樹脂で成形したのち手彩色で整える「トレジャー・ジェスト」を販売・製作してきました。

トレジャー・ジェスト/Treasure Jestとはピーターの造語ですが、ジェストの意味は「冗談、しゃれ、戯れ」ですので、しいて言えば「戯れの宝物」でしょうか。


主に動物を主人公とした小さく、リアルで、どこかひねりのきいたフィギュアは1999年にはアメリカにも紹介され、多くのファンを獲得しました。


基本的には一度に数百体程度しか作らないため、コレクターズクラブが存在するほど。

英国でも人気ですが、近年はアメリカのほうがファンが多いように思います。


2000年代初めころに経営母体の交代があったようですが、現在も引き続きハイクオリティのフィギュアを提供し続けています。



ハーモニー・キングダム・オフィシャルサイト

新しいサイト(英語版)

http://www.harmonykingdom-uk.com/


過去のサイト(英語版)

http://www.harmonykingdom.com/index.htm



今回ご紹介するのはそのハーモニー・キングダムによる、Large Treasure Jestシリーズの一品、レターラックです。


沢山寄り集まったペンギンたち。

彼らはほぼ全員が上を見上げなにやらそわそわしているように見えます。

背面を返せば板塀があり「WANTED/指名手配」のポスターと、そのポスターにのっているらしき1匹のペンギンが座り込み中。

隠れているように見えますが、見つかっちゃった・・・。さてこれから何が始まるのでしょうか。



レターを入れる部分の内寸幅は約10.3cm。

日本の官製はがきが10×14.8cmですので、ちょうどタテにいれることができます。

そしてその差し込まれた葉書を、沢山のペンギンたちが眺めているような図式となり、なんだか差し込むのが楽しくなってしまいそうです。


底面のラベルには以下の文字がみられます。



HARMONY KINGDOM

Made in England 

Holding Court

copyright 1995


「Holding Cort」は日本語で「法廷を開く」の意味。

ちょうど指名手配の主の罪を裁く法廷が開かれた、というイメージなのかもしれません。



スカルプチャー/彫刻士は、主宰のピーター・カルヴァスバート。

1995年に製作、販売を始め、販売を終えたのは2001年。



沢山のペンギンたちのユーモラスな表情に見飽きることがない一品。

貴方のデスクトップにおいて、是非ペンギン法廷を傍聴してみてください。




◆England

◆推定製造年代:c.1995年

◆素材:大理石・樹脂

◆サイズ:幅約13cm 奥行約10cm 高さ約7cm(内寸約10.3×1cm)

◆重量:522g

◆在庫数:1点のみ



【NOTE】

*古いお品物ですが、とてもよいコンディションです。カケやヒビはございません。

*専用箱が付属しています。箱は保管の際についたと思われるアタリヤ小傷などがございます。

*詳細は画像にてご確認ください。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。




アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

こちらのバナーからご来店いただけます。

Todd Lowrey Antiques

by d+A


ミセス・ホフランドからの赤い本 / Antique Book "WILLIAM AND HIS UNCLE BEN"

 英国アンティーク、ヴィクトリア時代の古い本。














英国の大きなアンティークマーケットで手に入れたこぶりな赤い本。





表紙を開いたところに流麗なハンドライティングの書き込みがあります。

読み取れないところもございますが、おそらく186(?)1年11月17日に、15歳の誕生日を記念して・・・というようなことが書かれていると思います。



タイトルは「WILLIAM AND HIS UNCLE BEN/ウィリアムとベンおじさん」。

作者は「MRS.HOFLAND」。

これは「Barbara Hofland/バーバラ・ホフランド(1770-1844)」のことで、子供向けの教訓的で道徳的な物語を多く書いた英国人女性作家です。




出版したのは以下の出版社。


T.NELSON & SONS LONDON


「THOMAS NELSON AND SONS/トーマス・ネルソン&ソンズ」は1798年にスコットランド・エディンバラにて創業した老舗。

長く英国において独立した出版社として聖書をはじめ多くの本を扱ってきましたが、現在はオックスフォード・ユニバーシティ・プレスに吸収されてしまっているようです。


また、トーマス・ネルソン&ソンズは1854年にアメリカ・ニューヨークに支社を持ち、こちらのほうは後に経営的に独立。

現在もテネシー州に本社を持ち、多くの本を出版しています。


オフィシャルサイト(英語版)はこちら。

https://www.thomasnelson.com



こぶりな大きさで、内容も子供向けですので、子供たちの道徳教育向けに読まれていたものと思われます。

それでも表紙のデザインは赤と金を主体とした格調高いもの。

こんな素敵な本を読むことができるなんて、ヴィクトリア時代の子供たちが羨ましくなってきます。


タイトルのデザインも凝っており、出版社のこだわりが感じられる装丁。

貴方の書棚に一冊、ヴィクトリア時代の小さな本を紛れ込ませてみるのも、一興かと思いますがいかがでしょうか。



◆England

◆推定製造年代:c.19世紀後半

◆素材:紙・布

◆サイズ:約15.4×10.5cm 厚み約1.3cm

◆重量:170g

◆在庫数:1点のみ



【NOTE】

*古いお品物ですので、小傷や汚れ、破れや変色、書き込み等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。




アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

こちらのバナーからご来店いただけます。

Todd Lowrey Antiques

by d+A


英国の夏を覗く船窓 / Vintage Porthole Style Art Frame "Bathing Beauties"

 英国ヴィンテージ、円形のアートフレーム。













ノスタルジックな色合いと表情が魅力な、ポートホールスタイルのアートフレームのご紹介です。



「ポートホール/Porthole」とは円形の船窓のこと。

ミラーや絵画で円形のフレームを持つものをポートホールスタイルと呼びます、

時には船窓に似せて周囲にドットを配したものも見受けられます。



今回のアートフレームは、直径約17cmの円形フレーム。

縁は段状に刳り込まれ、奥行きを感じさせます。

嵌めこまれたガラスがドーム状になっており、それがまたこのアートフレームを特別なものに感じさせてくれます。



アートのモチーフは二人の水着を着た美女。

水着の雰囲気と右後方にいる男性の服装から、20世紀初めころの様子を描いたものと思われます。

お洒落な水着を着て愉しそうに笑いあう女性二人、それを少し遠くから覗き込む紳士・・・と、ストーリー性を感じさせる1シーン。

それが「ポートホール/船窓」におさめられているという水辺つながりで纏められた一品です。



品物自体は印刷で、クローズアップすればドットが確認できます。

印刷された紙に薄くニスのようなものを塗って少し光沢がでるように仕上がられています。

お皿状の木のフレームに前面からプリントをはめ込み、ドーム状のガラスを被せて金物で留めた作りのため、中の絵を変えることはかなり難しいと思われます。


船窓の向こう側、楽しそうな水着美女の世界はいつも英国の夏。

貴方のお部屋の壁に掛ければ、いつまでも眺めていることができますが・・・いかがでしょうか。



◆England

◆推定製造年代:c.1950-1970年代頃

◆素材:木、紙、金属、ガラス

◆サイズ:直径約17cm 厚み約3cm

◆重量:197g

◆在庫数:1点のみ



【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、歪みや変色等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。





アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

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Todd Lowrey Antiques

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硬貨の過ごした記憶を繋ぐ / Vintage Threepenny Bit Ring 1939-1977

 英国ヴィンテージ・シルバーのコインリング。














今回ご紹介するのは、英国の古いコインを使ったシルバーリングです。



ちなみに現在の日本においては、貨幣を加工することは法律によって禁じられており、私たちも日本硬貨のアクセサリーは目にすることは(多分)ありません。

でも他国、例えばアメリカや英国などでは特に禁じられてはいないようで、「硬貨/コイン」を使ったアクセサリーをしばしばみることができます。



コインリングの始まりは1800年代後半アメリカ、西部開拓時代という説があります。

当時アクセサリーの材料として手に入れやすかったのが、通貨として一番身近に使われていた銀貨。

これを原料として溶かして再加工するという制作方法がとられており、その派生物として銀貨をそのままリングにすることも行われるようになったといわれています。

ただ一方で英国ではもっと昔から作られていたとされる説もあり、定かではございません。


硬貨は発行年が記されていることがほとんどですし、デザインも凝ったものが多いため、アクセサリーとして楽しみやすいのではないでしょうか。





さて、今回ご紹介するコインリングは、1939年発行、3ペンス硬貨を使った物です。



表面にはジョージ4世の横顔、裏面にはチューダーローズにセントジョージクロスがデザインされています。

(このリングにおいては、表面がチューダーローズにセントジョージクロスとなっています)



ちなみに3ペンス硬貨(通称として「threepenny bit/スリーペニービット)は現在発行されていない硬貨です。

3ペンスの銀貨(50%シルバー)は1547-1945年まで、ニッケル黄銅貨は1937-1970年まで発行されていましたが、1971年の十進法移行後、姿を消しています。

現在の硬貨は1ペニー、2ペンス、5ペンス、10ペンス、20ペンス、50ペンス、1ポンド、2ポンド(記念硬貨5ポンド)となっています。


そしてリング部分にはバーミンガムの錨のマーク、ライオンパサント、そして隅がとれた矩形のなかに小文字「c」のホールマークが刻印されています。

これは1977年にバーミンガムのアセイオフィスで認可を受けたという印。

メーカーズマークは「PEB」ですが、メーカー名は特定できませんでした。



1939年発行のスリーペニービット。

1977年、既に作られていない硬貨をわざわざリングに仕立てたのは、持ち主の記念の年だったためでしょうか。例えば、生まれた年とか?

硬貨の過ごした記憶を繋ぐように、リングに仕立てて身に着けたのかもしれません。



1939年からの歴史に想いを馳せるのも良し、チューダーローズにセントジョージクロスのデザインを堪能するのもまた良し。

貴方の指に嵌めながら、ゆっくりとご鑑賞ください。




◆England

◆Birminghum

◆推定製造年代:コイン1939年 リング1977年

◆素材:コイン・50%シルバー/リング・スターリングシルバー(シルバー925)

◆サイズ:約13.5号

◆コイン直径:1.6cm

◆重量:4g

◆在庫数:1点のみ



【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色や歪み等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。

*コインは外れることはありませんが、留め金内で少し回ります。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。





アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

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