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Friday

スタッフォードシャードッグ、もしくはキャット / Vintage Pair of Porcelain Figurines

 英国ヴィンテージ、ペアの陶器人形。














英国のマーケットで手に入れた、ペアの陶器製人形。


恐らく犬・・・いえひょっとして猫?

尻尾は長く猫の様ですが、片方の耳はやや丸く、片方は尖り気味。耳の丸い猫って存在しましたでしょうか?売主すら「Who Knows?」と肩をすくめる様相を呈した動物二匹は、左右対称のペア。


このようなペアで思い浮かべるのはスタッフォードシャードッグでしょう。


スタッフォードシャードッグとはヴィクトリア時代に大流行した陶器製の犬の置物のこと。

当時、主に陶磁器の窯元が多く集まっていたスタッフォードシャーで製作されたため、この名前がついています基本的には2匹セットですが、中央にもう一匹、うずくまった犬がいる3匹セットも存在します。また、犬だけでなく、猫などの他の動物バージョンもあり、その場合は例えば「スタッフォードシャー・キャット」などとよばれます。このセットをマントルピースの上に左右対称で飾るスタイルが、ヴィクトリア時代にとても流行しました。


・・・ということで、申し訳ないのですが「スタッフォードシャードッグ、もしくはキャット」としてご紹介させていただきます。


大きさは僅か高さ約7cmとこぶり。白地に黒ぶちの小さな体で、青い座布団の上にかしこまって座っております。

スタッフォードシャードッグの多くは窯元の銘がないことが多く、今回ご紹介するものも底面にはマークがありません。

焼きの具合から見て、ヴィクトリア時代ではなく後年に製造されたもの、恐らくは1950年代頃の製作と推測いたします。


スタッフォードシャードッグコレクターの方へはもちろん、動物好きな方へお勧め。

どこか憎めない正体不明なカップルを、どうぞお手元で愛でてあげてください。




◆England

◆推定製造年代:c.1950年代頃

◆素材:陶器

◆サイズ(むかって右):幅約6cm 奥行き約5cm 高さ約7cm

◆サイズ(むかって左):幅約5.7cm 奥行き約4.8cm 高さ約7.1cm

◆重量(ペア):127g

◆在庫数:1セットのみ



【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色がみられます。詳細は画像にてご確認ください。

*表面には全体に細かな貫入がみられます。これはこのような仕様としてご了承ください。

*むかって左の底面エッジにわずかな欠けがみられます。置くとほとんど目立ちません。底面以外に欠けやワレはみられません。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。





アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

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Todd Lowrey Antiques

by d+A


英国家具史の1頁を眺める / Antique Miniature Comb Back Windsor Armchair

 英国アンティーク、ミニチュアのウィンザーチェア。
















英国カントリー家具の代表格、Windsor Chair/ウィンザーチェア。


17世紀後半より英国で製作され始めたとされており、英国に自生する木、「エルム/楡」を座面とし「トネリコ/ash」や「ブナ/beech」などを他の部位に使ったものが多いようです。

高級品というよりは庶民の実用的な椅子であり、貴族などのお屋敷ではバックヤードであるキッチンや使用人の部屋、もしくは庭などで使われていました。

1720年代頃には移民によってアメリカにも渡り、丈夫で使いやすい椅子としてたいそう流行しました。



ウィンザーチェアの語源については複数の説があり、ジョージ2世(1683-1760)がキツネ狩の際に民家で見つけた椅子を自前の職人に作らせたとする説や、ジョージ3世(1738-1820)がウィンザー城の王室で使用していたことに由来する説などがありますが、どれも確たる証拠はないようです。ロンドン西方の町、ハイ・ウィカムは家具の町として有名であり、近くにウィンザー城があることから、そこで作られていたカントリーチェアをウィンザーチェアとよぶようになった、ともいわれます。


今回ご紹介するミニチュアチェアは、このウィンザーチェア。しかもアーム付きです。

フォルムとしてはトップレイルの部分がまるで櫛=コームのようになっていることから、コームバックチェアと呼ばれるものです。脚はターニング(挽物)で、H型のストレッチャー(貫)が入っており、ストレッチャー部分もターニングが施されているところにこだわりが感じられます。


ウィンザーチェアの材は主にエルムやアッシュ、まれにオーク材ですが、今回のミニチュアチェアは塗装が厚めになっているので、材を特定することは出来ませんでした。クオリティとしては、「APPRENTICE PIECE/アプレンティス・ピース=見習い用、勉強用」と玩具用の中間くらいのクオリティかと思います。


小さいながらも美しいフォルムをもつコームバックウィンザーアームチェアは、置いておくだけでも存在感抜群。

重さ僅か202g、奥行13cm弱と軽量コンパクトですので、壁に吊るして飾るのもお勧め。アートフレームやグリーンと合わせて、奥行き感のあるディスプレイをお愉しみいただけます。


そして何より、英国家具史の1頁を飾るウィンザーチェアをお手元で眺めることが、なかなかのお愉しみなのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。



◆England

◆推定製造年代:c.1930-1950年代頃

◆素材:木

◆サイズ:幅約17.2cm 奥行き約12.8cm 高さ約29(座高10.8)cm

◆重量:202g

◆在庫数:1点のみ



【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、塗装の剥げやムラ等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。

*ごく小さく、華奢な作りです。小さなお子様でも実際に座ることはできません。

*ドールやぬいぐるみ用におすすめです。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。





アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

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Todd Lowrey Antiques

by d+A


一滴の輝き / Antique Victorian Mahogany & Rosewood Drawer Tray with Leather Liner

 英国アンティーク、革の内張が施された抽斗。


















英国の南部の競馬場で行われていたアンティークフェア。


沢山のストールが並ぶなかで、上品な白髪の紳士から譲っていただいた逸品をご紹介いたします。


彼のこだわりが詰まったディスプレイ、そのなかでも方位磁針や水平器など小さく美しい品物を護るように受け止めていた、美しい矩形の箱。

「これは売りものですか?」

「もちろん!これは良い品物ですよ。ヴィクトリア時代の家具の抽斗。マホガニー、ローズウッドにレザー内張。それにこのミラーの取っ手が珍しい!」

彼はことさらこの「ミラーの取っ手」を推していて、何度も指さしながら説明してくれました。




確かに、私も数多くのアンティーク家具を見て参りましたが、始めて見る取っ手でした。良い家具には良い金物が使われるのは、この世界の常識。場合によっては金物だけ外して販売され、家具にはまた別の金物がつけられてしまうこともあるくらいです。

金属に手彫りで彫刻が施された座金と、すっきり納められることができる持ち手。持ち手の背後のミラーは、周囲を写し込んで明るく輝きます。


彼の言う通り、構造材は目の詰まった良いマホガニー、前板と上辺部分は深く揺蕩う杢目を持つローズウッドの化粧貼り。抽斗の内部には黒のレザーが貼られており、繊細なエンボス加工を見ることが出来ます。作りは四方がドーヴテールの木組みとなっており、丁寧な仕事ぶりを感じます。


どれほどの家具に使われていたピースだったのか。全体として高級材マホガニーを構造体に使用し、さらに最高級材のローズウッドを化粧とした最高級の仕上がりであったことは想像に難くありません。


家具の抽斗は正面が良い材でも、側面や背面に松材だっだり、塗装がされてないことが多くありますが、この抽斗はその部分も美しいマホガニーと完璧な塗装で仕上げられておりますし、底面が平らで取っ手がきちんと本体に納まります。


ディーラーの彼が使っていたように、コレクションのディスプレイはもちろん、デスクトップトレイに違和感なくご使用いただけるのではないでしょうか。


恐らくは失われてしまった最高級家具の残滓。

遺された一滴の輝きを逃すまいと受け止める、英国のアンティーク市場。


そこに価値を見出していただける方に、お届けいたします。




◆England

◆推定製造年代:c.1870-1890年代頃

◆素材:木(マホガニー、ローズウッド)、革、金属、鏡

◆サイズ(外寸):幅約26.6cm 奥行き約14cm 高さ約4.8cm

◆サイズ(内寸):幅約25cm 奥行き約11.9cm 深さ約4cm

◆重量:318g

◆在庫数:1点のみ



【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色等がみられます。

*ロースウッドの化粧貼りの上部には一部分剥がれがございます。詳細は画像にてご確認ください。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。





アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

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バーミンガムから来た小さなジャグ / Vintage Small Jug by WINWARD BIRMINGHAM

 英国ヴィンテージ、スモールジャグ。















英国のアンティークマーケットで手に入れた小さなジャグ。


銅の本体に真鍮のバンドや持ち手、注ぎ口がついており、シンプルな中にも意匠性の高さを感じさせます。底面には以下の刻印がみられます。


WINWARD BIRMINGHAM ENGLAND


1944年Charles Winklessと義理の兄弟David Wardによって設立されたWINWARD。アルミ調理器具とサイクリスト用の飲料ボトルや、真鍮と銅のギフトウェアなどを製造していました。現在でも金属加工のスペシャリストとしてバーミンガムの近郊、Aldridge/オルドリッジにて製造を続けています。


WINWARD オフィシャルサイト

https://winward.co.uk/


今回ご紹介するジャグは、WINWARD設立の比較的初期、真鍮と銅のギフトウェアの一部として製造されたものと思われます。年代は1950-1970年代頃と推測いたします。


高さ約13cmほどの小さなジャグは、フラワーアレンジメントやディスプレイに最適。水差しとしてもお使いいただけるので、お部屋の中の小さな植物たちにお水をあげるのにもお役立て頂けそうです。


英国工業都市、バーミンガムから来た小さなジャグを、日々の暮らしに是非お役立てください。


◆England

◆推定製造年代:c.1950-1970年代頃

◆素材:銅、真鍮

◆サイズ:底面直径約7.8cm 全体幅約9.5cm 高さ約13.1cm

◆重量:135g

◆在庫数:1点のみ



【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色、歪み等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。

*現時点で水漏れは致しません。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。





アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

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