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偉大な詩人の故郷を蒸気機関車で巡る旅 / Vintage Post Card Set "STRATFORD-UPON-AVON & MIDLAND JUNCTION RLY."

 英国ヴィンテージ、ポストカードセット。












英国のマーケットで手に入れた紙封筒入りのポストカードセット。それほど年代は無いながらも、独特の薫りに魅かれて手に入れてしまいました。

紙封筒には以下の文字が印刷されています。ゆっくりひとつづつ、見ていきましょう。



SIX LOVELY POSTCARDS


STRATFORD-UPON-AVON

& MIDLAND JUNCTION RLY.


ANOTHER DALKEITH

1000 SET OF CARDS



まず、「STRATFORD-UPON-AVON & MIDLAND JUNCTION RLY/ストラットフォード-アポン-エイボン&ミッドランド ジャンクション鉄道」はイングランドのミッドランド南部にある鉄道会社で、1909年の初めに、3社の合併によって作られました。構成路線はノーサンプトンシャーの鉄鉱石を南ウェールズとウェスト・ミッドランズに運ぶことを目的として建設されました。観光用としても利用され、1960年代くらいまでは大いに使われましたが、その後は徐々に閉鎖され、現在は一部を国防省が業務用に使うだけになっているようです。


また、「DALKEITH Picture Postcards」についてですが、「DALKEITH/ダルキーシュ」はスコットランドの地名。ただ、この「DALKEITH Picture Postcards」はおそらく会社名もしくはブランド名と思われます。詳細は不明ですが、同名のヴィンテージのポストカードが市場で散見されます。


左下には「SOLE DISTRIBUTORS」として「THE BIG FOUR RAILWAY MUSEUM」の名前と住所が刷られています。「SOLE DISTRIBUTORS」は「独占販売店契約」「総代理店」の意味ですので、「THE BIG FOUR RLY(Railway)MUSEUM/ビッグフォー・レイルウェイ ミュージアム」でしか手に入らない物だったと思います。


ビッグフォー・レイルウェイ ミュージアムの場所は「81b,Old Chrischurch Roard,Bournemouth, Dorset」。その住所を地図で見ても特にミュージアムは見当たりません。

もう少し調べてみると英国のミュージアムの歴史と地理を特集しているサイトに、同ミュージアムの頁がありました。よろしければご覧ください。

http://blogs.bbk.ac.uk/mapping-museums/2018/03/30/big-four-railway-museum/


このサイトによれば、鉄道愛好家のフランク・バリッジが所有する鉄道機関車の銘板のコレクションが保管されており、1980年代にオープンしたとのこと。記事のコメント欄には、1975年から1982年までオープンしていた、1975年8月13日に開館した、とても目立たない場所にあった・・・等のコメントがみられます。おそらくは非常に個人的なミュージアムで、各地の鉄道をモチーフにしたポストカードセットをお土産用に販売していたと思われます。


ポストカードのデザインはストラットフォード-アポン-エイボン生まれのシェイクスピア像と機関車、そして路線図をベースとして沿線の名所を1枚づつ異なる写真で紹介する形となっています。

サイズはやや小さめの14×9cm。ちなみに日本の官製ハガキのサイズが14.8×10cmであり、現代の日本で通常はがき料金で郵送できるサイズは最小14×9cm~最大1.54×10.7cmですので、ギリギリ切手を貼って葉書としてお使いいただけるかと思います。



1枚づつ葉書を捲れば、偉大な詩人の故郷を元に、蒸気機関車で巡る旅にでているような気持ちになります。


小さなミュージアムを営んでいる、鉄道大好き英国紳士のお喋りも聞こえてきそうな、英国ヴィンテージのポストカードセットはいかがでしょうか。



◆England

◆推定製造年代:c.1970-1980年代頃

◆素材:紙

◆ポストカードサイズ:14×9cm

◆ケースサイズ:14.5×9.8cm

◆総重量:24g

◆在庫数:1セットのみ



【NOTE】

*ポストカード自体はとてもきれいな状態です。

*外袋の紙封筒には若干の折れ目や傷みがみられます。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。




アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

こちらのバナーからご来店いただけます。

Todd Lowrey Antiques

by d+A


郷愁を誘うリバプール高架鉄道 / Vintage Post Card Set "The Liverpool Overhead Railway"

 英国ヴィンテージ、ポストカードセット。












英国のマーケットで手に入れた紙封筒入りのポストカードセット。それほど年代は無いながらも、独特の薫りに魅かれて手に入れてしまいました。


紙封筒には以下の文字が印刷されています。ゆっくりひとつづつ、見ていきましょう。



A NEW SET OF SIX

DALKEITH

Picture

Postcards

feauturing


The Liverpool Overhead Railway


LIMITED 1900 SEREIES

NUMBERED:55 to 60

NOT TO BE REPEATED



まず、「The Liverpool Overhead Railway/リバプール高架鉄道」は1893年開通の世界最初の電気高架鉄道のこと。7マイル (11 km)という短さながらも、リバプール港に沿って走る高架鉄道は実用と観光面で多くの利用客があり、最盛期には毎年約2,000万人が利用したといいます。ただ維持管理の問題と第二次大戦時の空爆で多くの被害を受けたことから、1956年は惜しまれながら閉鎖、解体されていきました。


また、「DALKEITH Picture Postcards」についてですが、「DALKEITH/ダルキーシュ」はスコットランドの地名。ただ、この「DALKEITH Picture Postcards」はおそらく会社名もしくはブランド名と思われます。詳細は不明ですが、同名のヴィンテージのポストカードが市場で散見されます。


一番下には「SOLE DISTRIBUTORS」として「THE BIG FOUR RAILWAY MUSEUM」の名前と住所が刷られています。

「SOLE DISTRIBUTORS」は「独占販売店契約」「総代理店」の意味ですので、「THE BIG FOUR RAILWAY MUSEUM/ビッグフォー・レイルウェイ ミュージアム」でしか手に入らない物だったと思います。

なお、「ビッグ4」とは1923年から1947年までの英国の4つの主要な鉄道会社(グレートウェスタン鉄道、ロンドン、ミッドランド&スコティッシュ鉄道、ロンドン&ノース イースタン鉄道、サザン鉄道)のことです。



ビッグフォー・レイルウェイ ミュージアムの場所は「81b,Old Chrischurch Roard,Bournemouth, Dorset」。その住所を現在地図で見ても特にミュージアムは見当たりません。

もう少し調べてみると英国のミュージアムの歴史と地理を特集しているサイトに、同ミュージアムの頁がありました。よろしければご覧ください。

http://blogs.bbk.ac.uk/mapping-museums/2018/03/30/big-four-railway-museum/


このサイトによれば、同ミュージアムは鉄道愛好家のフランク・バリッジ氏が所有する鉄道機関車の銘板のコレクションが保管されており、1980年代にオープンしたとのこと。

記事のコメント欄には、1975年から1982年までオープンしていた、1975年8月13日に開館した、とても目立たない場所にあった・・・等のコメントがみられます。

おそらくは非常に個人的なミュージアムで、各地の鉄道をモチーフにしたポストカードセットをお土産用に販売していたと思われます。

そして、カードの企画やデザインも「DALKEITH Picture Postcards」に特別に発注していたのではないでしょうか。


ポストカードのデザインは1枚づつ異なり、海をモチーフとしたポセイドンや人魚のイラストと共に、当時の写真が巧みにレイアウトされ、郷愁をそそる仕上がりとなっています。そして限定1900セット、リピート無しの限定版。


サイズはやや小さめの14×9cm。ちなみに日本の官製ハガキのサイズが14.8×10cmであり、現代の日本で通常はがき料金で郵送できるサイズは最小14×9cm~最大1.54×10.7cmですので、ギリギリ切手を貼って葉書としてお使いいただけるかと思います。


英国の主要港を支えたリバプール高架鉄道。そして鉄道の黄金期を愛した一人の英国紳士が営んでいた小さなミュージアム。


考えるほどに、胸の奥がなんだか熱くなってしまうのは私だけではないはずです。是非貴方も、ポストカードを繰りながらこの想いに浸ってください。




◆England

◆推定製造年代:c.1970-1980年代頃

◆素材:紙

◆ポストカードサイズ:14×9cm

◆ケースサイズ:14.5×9.8cm

◆総重量:24g

◆在庫数:1セットのみ



【NOTE】

*ポストカード自体はとてもきれいな状態です。

*外袋の紙封筒には若干の折れ目や傷みがみられます。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。





アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

こちらのバナーからご来店いただけます。

Todd Lowrey Antiques

by d+A


機能だけではない何か / Antique 33feet Tape Measure "UNIVERSAL"

 英国買付アンティーク、テープメジャー。

















英国のマーケットで手に入れた古いテープメジャー。


ベースは真鍮、フラットな部分は黒色の金属であり、黒と金のコンビネーションが程よい風格となっております。


使う時はそのままテープを引き出し、仕舞う時は中心の金物をパカリと広げ、そこに出てきたツマミをくるくる回して巻き取っていく仕組みです。テープは布製で、初めの部分は少し傷みがあるものの、引き出していくとだんだんときれいな状態となっていきます。

33フィートまで引き出してみましたが、33フィート+5インチほどまであり、途中に補修個所や継ぎ目などはありませんでした。中心部分の金具には「TRADE MARK」「UNIVERSAL」「33FEET」の文字が刻まれています。


この「UNIVERSAL」とは、アメリカの「Lufkin/ラフキン」というツールブランドが作っていたシリーズ名。1869年に退役軍人の「Edward Taylor Lufkin/エドワード テイラー ラフキン」によってオハイオ州で設立されたのがラフキンの始まり。その後、数回所有会社は変わるものの、現在でも「Lufkin」ブランドでテープメジャーが販売されています。

ご興味あれば現行のサイトをご覧ください。

https://www.crescenttool.com/


ラフキンのテープメジャーは様々なタイプが発売されてきましたが、今回ご紹介する真鍮コンビネーションタイプは、おそらく1920-1930年代頃のものと思われます。


正直、実用としてお使いになるには最新のメジャーのほうが使い勝手はよろしいかと思います。ただ、使い込まれた真鍮のボディ、黒ずんだ布テープに漂う風情は唯一無二であり、古いツールがお好きな方には堪らない魅力を備えています。


機能だけではない何かをお求めの方に。

是非お手元に置いていただきたいアンティークツールです。




◆England買付/USAブランド

◆推定製造年代:c.1920-1930年代頃

◆素材:金属、真鍮、布

◆サイズ:本体直径約7.5cm 厚み約2cm+ツマミ

◆重量:114g

◆テープ長さ:33フィート

◆在庫数:1点のみ



【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色、凹みやテープの傷みがみられます。詳細は画像にてご確認ください。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。





アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

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竈の女神をいれる銀色のケース/ Antique Vesta Case

 英国アンティーク、ヴェスタケース。















ヴェスタとは、マッチの一種。

ローマ神話の「かまどの女神」の名をもち、日本語訳では「ろうマッチ」となります。

現在日本で一般に使われているマッチは分離型の「安全マッチ」で、1855年にスウェーデンで開発されたもの。赤燐を主体とした薬品が塗布された面でこすることにより発火し、そこ以外では発火しません。

ただ、一方で「どこにでも強くこすれば発火するマッチ」もあり、こちらのほうが歴史が古く、より安全な材料に改良しながらも作り続けられています。それが、「ヴェスタ/ろうマッチ」です。

古く英国で煙草や葉巻をつけるために使われていたのは、このタイプ。そのため、そのマッチをいれておく意匠を凝らしたケースが多く制作され、ほとんどがマッチをするためのぎざぎざした箇所を備えていました。ヴィクトリア時代前半から使われはじめられ、特にエドワ―ディアンには大人気となり様々な形が作られました。


今回ご紹介するのは、その頃のヴェスタケースです。

全体はシルバー色の金属製。丸みを帯びたフォルムはさらに全体が湾曲していて、たとえばお尻のポケットに入れた時にちょうど納まるような形となっています。底部分には小さな凹凸が連なっており、ここでろうマッチを擦るようになっています。丸環がついておりますので、懐中時計のチェーンにつけたりしていたのかもしれません。

丸みのあるフォルムはいつまでも触っていたくなるような滑らかさ。

現代日本ではろうマッチはもうあまり使うことは無いかもしれませんが、キーホルダーに付けて小銭などを入れておくのはいかがでしょうか。

丸い表面を撫でつつ、貴方らしい使い方を模索してください。



◆England
◆推定製造年代:c.1900-1930年代頃
◆素材:金属
◆サイズ:幅約4.5cm 高さ約3.9cm(+丸環)厚み約1cm
◆重量:29g
◆在庫数:1点のみ


【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*特に閉じて留める金具はございませんが、バネによりしっかりと安定して閉まります。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。




アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
こちらのバナーからご来店いただけます。


Todd Lowrey Antiques
by d+A