Search This Blog

Thursday

英国の煙草とヘミングウェイ/ Vintage Waddingtons Playing Card "SUN VALLEY"

 英国ヴィンテージ、プレイングカード(トランプ)。












英国の老舗煙草メーカー、「John Player & Sons/ジョン・プレイヤー&サンズ」、通称「Player's/プレイヤーズ」、ご存じでしょうか。


もともとは1820年、ウィリアム・ライトがスコットランドで始めたタバコ工場が始まりでした。1877年ジョン・プレイヤーがそこを買収しノッティンガムに移転、そして1901年、他の企業と合併してインペリアル タバコ カンパニーを設立します。その後は様々なブランドを生み出し、現在はタバコのみならず多角的な企業へと変貌し、今もなお営業を続けています。


インペリアル・brandオフィシャルサイト

https://www.imperialbrandsplc.com/



さて、今回ご紹介するのは、そのジョン・プレイヤー&サンズが1950年代に発売していた「SUN VALLEY」タバコのノベルティ・グッズとなります。


製造は英国の老舗カードメーカー、Waddingtons/ワディントン。ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、Waddingtonsといえば、英国を代表するカード(トランプ)ブランドです。でも、現在、製造販売しているのは1997年創業の「Winning Moves」となっています。

もともとは1905年に起源をもつWaddingtons。当初は印刷業を営んでいましたが、1922年にJohn Waddington Limitedとしてカードやゲームの製造を始めます。美しいデザインと良いクオリティのカード、そして英国版モノポリーをはじめボードゲームでも成功をおさめましたが、1994年に、アメリカ発祥の世界的なおもちゃ会社「Hasbro」に買収されてしまいます。その後、Hasbro社からWinning Moves社へWaddingtonブランドが移り、現在の状況になっていると思われます。



この「SUN VALLEY」タバコが売られていた1950-1960年代は、買収前の「John Waddington LTD」でしたので、スペードのエースにもその社名をみることができます。


素材は紙で、ごく一般的な物ではありますが、ノベルティ・グッズとして作られたものと思われますので、手に入れた人はそれほど多くなかったのではないでしょうか。紙製の外箱には若干の傷みがみられますが、内部のカードはとてもきれいで、ほとんど使われていないように思います。


ちなみに「SUN VALLEY」とは、アメリカ屈指の高級リゾート地として知られる場所。

山々に囲まれ、湖がある風光明媚な場所で、アーネスト・ヘミングウェイがこの土地を愛し、紹介したことから、著名人たちの別荘が立ち並ぶ高級保養地となりました。彼が1939年秋にサンバレーに滞在し、完成させたのが「誰がために鐘は鳴る」であり、ノーベル文学賞を受賞したのが1954年となります。想像ではありますが、人気作家にちなんだ名所、そしてアメリカ市場を大いに意識してのネーミングだったのではないでしょうか。


ベージュの地にワインレッドの文字でメーカーと商品名がかかれたシンプルなデザインのトランプではありますが、そこには様々な物語が秘められています。



愛煙家の貴方へ。

もちろん、ヘミングウェイがお好きな貴方にもおすすめ。


ひっそりと物語を秘めたトランプで、カード遊びをお楽しみください。



◆England

◆推定製造年代:c.1950-1960年代頃

◆素材:紙

◆サイズ(外箱):約6.1×9.3cm 厚み約1.8cm

◆サイズ(カード):5.8×8.9cm

◆重量:93g

◆在庫数:1セットのみ



【NOTE】

*古いお品物ですので、外箱には若干の傷みがみられます。

*カードはすべて揃い、とても良い状態です。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。





アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

こちらのバナーからご来店いただけます。

Todd Lowrey Antiques

by d+A


シェフィールドで作られたローズウッドハンドルの工具/ Vintage Squares by MARPLES SHEFFIELD

 英国ヴィンテージ工具、ローズウッドハンドルのスコヤ。













英国のマーケットで手に入れた、ローズウッドハンドルをもつスコヤ。


「スコヤ/Squares」とは工具の一種で、L字で内外の角度が正確な直角になっている道具であり、 直角の測定、寸法測定に主に使用するものです。使い込まれた味わいと、銘木ローズウッドと真鍮鋲のコントラストが美しく、手に入れてしまいました。


柄の部分にはだいぶ薄くなっていますが「MARPLES」「SHEFFIELD」の文字をみることができます。


この「MARPLES/マープルズ」は、シェフィールドにおいて、工具メーカーとして有名なところです。実は何軒か同じ「MARPLES/マープルズ」を名乗る工具メーカーがあり、有名どころの「Joseph Marples Ltd.」の他にも 「William Marples and Sons, Ltd.」のサイトも見つけることができました。


ただ、デザインと、ローズウッドと真鍮の留め具の特徴から、1840年代からの歴史をもつ「Joseph Marples Ltd.」のものであると思われrます。


このメーカーは今でも工具を生産しており、ロゴのデザインは違うものの、同じようなタイプの工具もサイトで見ることが出来ます。


マープルズオフィシャルサイト

https://marples.co.uk/



良い材と美しいデザインの工具を使えば、モノを作り出す喜びは一層高まるのではないでしょうか。


まだまだ実用にお使いいただける、シェフィールドの古い工具。是非貴方のモノづくりにお役立てください。





◆England

◆推定製造年代:c.1950-70年代頃

◆素材:金属、真鍮、ローズウッド

◆サイズ:幅約20cm 奥行き約13.3cm 厚み約1.9cm

◆重量:185g

◆在庫数:1点のみ



【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。





アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

こちらのバナーからご来店いただけます。

Todd Lowrey Antiques

by d+A


ドラゴンハートの国から / Antique Wales Flag on Pole

 英国アンティーク、ウェールズの旗。














今回は英国の旗の話からさせてください。



現在認識されている英国の国旗はユニオンジャックです。


これは、イングランドの白地に赤の十字(聖ジョージの旗)、アイルランドの赤の斜め十字(聖パトリックの旗)、そしてスコットランドの青字に白の斜め十字(聖アンドリューの旗)、この3つ意匠を組み合わせたものとなります。


このユニオンジャックは1801年の「大ブリテンおよびアイルランド連合王国」成立に伴って制定されました。

歴史としてはまずは1277年にイングランド王国の国旗となった聖ジョージの旗に、1603年スコットランド王国からジェームズ1世を迎えたときに、聖アンドリューの旗を組み合わせます。さらに1801年のアイルランド併合の時、聖パトリックの旗を加えて、今日のユニオン・ジャックになったということになります。


さて、今回ご紹介するのは、この「ユニオン・ジャック」に唯一参加できていない、ウェールズの旗。理由としては、ウェールズは1282年にイングランドに占領されてしまっていましたので、あまりに昔過ぎてユニオンジャックには加えられなかった、というのが通説の様です。


まず目を惹くのが、中央の赤い竜(ドラゴン)。背景は上部が白、下部が薄茶色となっています。


ちなみに現在のウェールズの旗は中央に赤い竜、そして背景は上半分が白色、下半分が緑色。この形として承認されたのは1959年ですが、そのはるか前から赤い竜はウェールズの象徴とされてきました。


今回ご紹介する旗は下半分が薄茶色となっていますので、想像ではありますが1959年より前、とにかく赤い竜を真ん中にして、後ろはその場に合うような色を配したのかもしれません。



では何故、赤い竜がウェールズの象徴となったのでしょうか。


もともとは2世紀にローマ軍が持ち込んだ蛇のような旗印(ローマ人はこれをドラコ(draco)と呼んだ)が始まりと言われています。その後ローマ軍がブリテン島から撤退して以降、ブリトン人がこれを軍旗として使用したことからケルトの象徴として用いられた、といわれています。ローマ軍撤退後にブリトン人とサクソン人の戦いが始まり、赤い竜はブリトン人=ウェールズ、白い竜がサクソン人=イングランドの象徴として用いられるようになりました。

現在のウェールズでは土地も国民も「我々は赤い竜である」としており、赤い竜は国や民族の象徴・化身とされています。

またラグビーウェールズ代表は愛称は「レッド・ドラゴン」であり、強豪チームとして恐れられてきました。



そんなことから、ウェールズは「ドラゴン=ハートの国」として知られています。


恐らくはウェールズで、お祝い事などがあるときに使われてきたであろうドラゴンの小旗。周囲はほつれ、だいぶ傷んではおりますが、まだまだ竜の鮮やかな赤は死んではおりません。


赤い竜を掲げたドラゴンハートの国から、今貴方にお届けいたします。




◆England(Wales)

◆推定製造年代:c.1900-1930年代頃

◆素材:木、布

◆サイズ:長さ約88cm

◆重量:51g

◆在庫数:1点のみ



【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、材のワレ、ホツレや変色、布の破れ等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。



アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

こちらのバナーからご来店いただけます。

Todd Lowrey Antiques

by d+A


1919年のロンドンから / Antique Crook Handle Walking Stick with Sterling Silver

 英国アンティーク、スターリングシルバーがポイントでついた大曲ステッキ。



















今回ご紹介するステッキは、シャフトがクルーク・ハンドル=大曲りとなっているステッキ。

このタイプのグリップは、持ちやすく、ちょっとした時に手に掛けておきやすい実用性で長年人気の定番となっているフォルムです。


一見すると節のある竹のようにみえるシャフト。でもよくみれば、節は飛び出しているわけではなく逆に少し凹んでおり、木目も確認できます。おそらくこれは「竹のように節を彫った」木のステッキです。


ステッキに使われる材は様々な種類がありますが、東西を問わず、竹はとても優秀な材。強く軽く、1本づつ異なる独特の節のある表情は、多くの人を魅了してきました。ただ、ヨーロッパにおいて竹は自生しておりません。東方からやってきた竹をステッキに仕立てて持つことは、多くの紳士の憧れだった事は、想像に難くありません。


ならば、木を竹のようにみせてしまえ・・・という発想が生まれるのも納得がいきます。木の種類は不明ですが、竹の様な節を削り出し、色をつけ、端正な大曲のステッキに仕立て上げております。


石突部分は英国買い付け当時からついていた真鍮と金属製のカバーが取り付けられています。釘1本でとめられており、多少カタつきますがまだとどまっておりますので、このままのご紹介とさせていただきます。


この石突部分はすぐに摩耗してしまいますので、がっちりとはとめずに、釘1本もしくは2本でとめてあることが多く、交換しながら使っていた物と思われます。実際にご使用になる際は、ゴムキャップなどを嵌めることをおすすめいたします。



また、カラー部分にはスターリングシルバーがポイントで取り付けられています。特に装飾が無いシンプルなタイプで。ホールマークが唯一の装飾ともいえます。


右端が豹、次はライオンパサント、左端はおそらくシールドのような外形に[d]の装飾小文字となっています。これは1919年にロンドンのアセイオフィスで認可をうけたスターリングシルバーであるということ。ホールマーク自体がかなりすり減っておりますので、若干の推測も混じっておりますが、まず間違いない範囲かと思います。メーカーズマークは「A」が認識できますが、その前にあるアルファベットは判読できず、名前を特定することは出来ませんでした。


このステッキが作られた1919年、英国はジョージ5世の治世下で、1918年に第一次大戦が終わったばかり。英国は戦勝国ではありましたが、戦争のために疲弊し、かなりダメージを負っていた時代となります。また一方でアフガニスタンが英国から独立したり、英国がインドの一部自治を認めるなど、ヴィクトリア時代からの「大英帝国」の繁栄は終わりを告げつつありました。


新しい時代の流れが確かに感じられる変換の時代の中、紳士はまだまだステッキを持ち、ロンドンの街を歩いていたのでしょう。期待よりも不安が大きい時代、何かに頼るようにステッキを握っていたのかもしれません。


現代にも同じことがいえるような気がいたします。

英国紳士を護ってきた誇り高い1本を、貴方のお手元で愛でてみてはいかがでしょうか。



◆England

◆London

◆推定製造年代:c.1919年

◆素材:木・スターリングシルバー

◆サイズ:長さ約86.8cm グリップ幅約11.8cm

◆重量:約113g

◆在庫数:1点のみ



【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、塗装の剥げ、アタリや擦れ、変色等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。

*体重をかければ若干しなりますが、木製ステッキとしては許容範囲内と思われます。

*シルバーカラーとシャフトの間には若干の隙間があります。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。




アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

こちらのバナーからご来店いただけます。


Todd Lowrey Antiques

by d+A