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Friday

風格漂うハーフバレル / Antique Miniature Oak & Brass Half Barrel with Handle

 英国アンティーク、小さなハーフバレル。















英国のアンティークフェアで手に入れた、ハンドル付きハーフバレル。


「Half Barrel/ハーフバレル」とは文字通り、樽(バレル)を半分に切ったもの。桶のような形で利用されることが多いようです。


今回ご紹介するものはそのミニチュア版。中央には陶器のボウルが嵌めこまれており、小さな可愛い持ち手もついております。材は木部がオーク、金属部が真鍮と本格的。テーブルで、塩などの調味料入れとして使われていたと思われます。底に近い部分に「1802」の刻印がみられますが、詳細は不明。おそらく製造番号かもしれません。


陶器部分にはわずかですが水を張れますので、小さな植物を飾るのはいかがでしょうか。もちろん小物入れとしてご使用いただいても素敵です。


直径わずか6cm弱、それでも風格漂うハーフバレル。英国アンティークの小さな佳品をお届けいたします。


◆England

◆推定製造年代:c.1900年代頃

◆素材:真鍮、木(オーク)、陶器、その他

◆サイズ:直径約5.8cm 高さ約3.9cm(+持ち手)

◆重量:87g

◆在庫数:1点のみ



【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色等がみられます。

*詳細は画像にてご確認ください。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。 





アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

こちらのバナーからご来店いただけます。


Todd Lowrey Antiques

by d+A


そこに鹿狩りの風景が広がる / Antique Gobelin Tapestry " Deer Hunting"

 英国買付アンティーク、ゴブラン織のタペストリー。

















英国の大きなアンティークフェア。


明るいブロンドの品の良いレディから、数個の小物を買い、ストールを後にしようと思ったときに、ふと目に留まったタペストリーのご紹介です。


全体にとても美しいファブリックが目の端に引っかかり、思わず足をとめて聞いてしまいました。


「素敵なゴブランですね」

「そう、フランスかベルギーのもの。多分30年代くらいかしら。とても良い物ですよ」


よくよく見ればパターンも美しく、コンデョションも良好。なによりモチーフに魅かれて、手に入れて仕舞いました。



森の中のせせらぎ。中ほどに立派な角をもつ牡鹿が鳴き声をあげています。取り囲むのは猟犬達。右手には白馬に乗ったレディが超然と様子をうかがっております。その奥には縄を持つ男性。さらに奥には水車小屋もみえます。

一見すると穏やかな森の風景の様ですが、実は緊張感のある「Deer Hunting/鹿狩り」モチーフとなっています。全体の色使いが素晴らしく、手前のやや青み掛かった草地と、木々の緑、そして遠景は霞がかったような柔らかな色合いが、トータルとして奥行きのある臨場感を伝えています。




さて、少しだけ、タペストリーとゴブランについてご説明いたします。



タペストリーとは主として壁に掛ける織物のこと。

起源は古代エジプトで、ヨーロッパには11世紀に十字軍が手織り絨毯を持ち帰ったのが、タペストリーの始まりとされます。14世紀頃からドイツ、スイスで盛んに製造され、フランス、ベルギー、オランダのフランドル地方に生産地は広がっていきました。タペストリーは建築装飾として、聖堂やお城などの壁面を飾っていくこととなります。


そして、ゴブラン織とは、もともとはフランスのゴブラン工場(Manufacture des Gobelins)で製作されたタペストリーのこと。(ゴブランとは地名であり、人名)

経糸に丈夫な麻や木綿、緯糸に甘撚りの毛糸(羊毛)や絹などを使うことが多く、基本的には平織が主体であり、緯糸に多くの色糸が使えるため、色数の多い絵画や文様などのデザインを織ることができるのが特徴です。日本語ではつづれ織りとされます。織り方として凹凸が少なく、汚れが落としやすいため、壁に掛けるタペストリーに最適とされ、現代では「タペストリー=ゴブラン織」としてとらえられることも珍しくはありません。



まずは正統派として、壁掛けに。横に長く、高さが70cm強ですので、窓の上やカウンター上の下がり壁などにも良いかもしれません。


壁に掛ければ、そこにはヨーロッパの鹿狩りの風景が広がります。

フランドル地方から来た、柔らかだけども力強い、アンティークファブリックの佳品を是非ご鑑賞ください。



◆英国買付/BelgumもしくはFrance

◆推定製造年代:c.1930年代頃

◆素材:おそらくウールと麻もしくは綿

◆サイズ:幅約172cm 高さ約71.5cm

◆重量:605g

◆在庫数:1点のみ



【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に汚れやわずかなホツレ等がありますが、全体としてはとても良いコンディションです。

*周囲はミシンで縫われています。

*詳細は画像にてご確認ください。

*たたんで保管しており、たたんだ状態で発送します。多少のたたみ跡がついた状態でお手元につきますことをお許しください。

*低温当て布をしたスチームアイロンや、霧吹きなどを使用することでたたみ跡は目立たなくなります。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。 




アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

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Todd Lowrey Antiques

by d+A


記憶の金庫に貯めるもの / Antique Miniature Safe Money Box by Burnet Ltd. London

 英国アンティーク、金庫型貯金箱。














英国のマーケットで手に入れた、小さな金庫の形をした貯金箱。



シックなグリーンのベースに金色風の縁取りが回され、小さいながらも風格溢れる佇まいとなっております。



上部に配された楕円形のトレードマークはサポーターがライオンとユニコーン、モットーが「Dieu et mon droit/デュ・エ・モン・ドルワ/神と我が権利」ですので、英国(スコットランドを除く)の国章であることがわかります。


また、下部には「TRADE MARK」として丸いマークに以下の文字が見られます。



BURNETT LIMITED  LONDON



「Burnett Ltd. /バーネット社」は、バーミンガムとロンドンにオフィスを構え、ブリキ製の玩具や車などを金属製シートから刳り抜き、自分で組み立てる「Ubilda/ユビルダ(ユービルダ)」シリーズで有名な会社。1939年には製造されなくなり、おそらく工場が第二次大戦用の物資用となってしまったためと思われます。戦後の製品は確認できないため、おそらく1939年までで閉業してしまったのではないかと思います。


参考:The Brighton Toy and Model Museum

Burnett Limitedの頁

https://www.brightontoymuseum.co.uk/index/Category:Burnett_Limited



主として子供に作られた貯金箱は、鍵が無くなってしまっていることが多いのですが、このお品物には珍しく施錠が出来る鍵が付属しています。操作状況つきましては動画にてご確認ください。







かつてどんな子供がこの貯金箱を使ってきたのでしょうか。金庫を模した形というのはなかなか道理に合っていて、そこにお金を貯めることは、子供心に嬉しかったことでしょう。小さな小さな鍵で、慎重に扉を開ける仕草が目に浮かぶようです。


時を経た古い缶のもつ質感と、かつて大切に貯金してきたであろう子供の心。得難い記憶を刻んだ小さな貯金箱を、貴方のものとしてください。



◆England

◆推定製造年代:c.1914-1939年

◆素材:金属

◆サイズ:幅約8.9cm 高さ約12cm 奥行約5.2cm

◆重量:124g

◆在庫数:1点のみ



【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色、凹みなどがみられます。詳細は画像にてご確認ください。

*施錠可能な鍵が付属していますが、古い物ですので、頻繁な施錠はおすすめできません。

*スリットには日本の500円硬貨が余裕で通ります。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。





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Todd Lowrey Antiques

by d+A


より深い考察を暗示するアイコン / Antique Coddington Magnifying Glass

 英国アンティーク、コディントン拡大鏡。















パワフルかつ独特のフォルムで存在感あふれる「コディントン拡大鏡 / Coddington Magnifying Glass」。



この名前をはじめて聞く方も多いかと思いますが、当店では以前も同種のタイプをご紹介しております。



真鍮のボディに隠された1枚ものの分厚いレンズは、両面が凸状になっており、外からはわかりませんが、その厚みの半分あたりとなる赤道部分に深い溝が彫られています。

この深い溝を設けることでレンズを通る光が絞りこまれ、球面収差を出来るだけ抑える・・・というのが、コディントン拡大鏡の特徴。



通常の拡大鏡は5倍くらいがせいぜいといわれていますが、コディントン拡大鏡は10倍から20倍の倍率を持つことが可能となります。



もともとは、1812年に英国の化学者、William Hyde Wollaston/ウィリアム・ハイド・ウォラストン が、それまでの拡大鏡の改善を目指して、半球状の2枚のレンズを組み合わせたのが始まりといわれています。

その後、科学者の Sir David Brewster/デイヴィッド・ブリュースター が、その2枚のレンズの隙間にある屈折率の透明なものを挟み込むと、より精度があがることを発見。

そして、1枚の厚いガラスの塊から、その形にレンズを削り出すことをはじめます。

1829年、 Henry Coddington/ヘンリー・コディントン がその発明の所有権を買収。

そして機能をさらに進化させたことにより、このタイプの拡大鏡は「Coddington Magnifying Glass/コディントン拡大鏡」と呼ばれるようになります。



そんな歴史をもつコディントン拡大鏡。


フレームに対しレンズはやや奥まっていますので、そのまま垂直に立てて置いてもレンズに傷が付く心配はなく、ハンドルは浮いた状態となりますので、直ぐに手に取って使用することが可能となります。


鈍く輝く真鍮製の円筒形と、年季の入った木製のハンドルのコラボレーションは得も言われぬ景色であり、あなたのコレクションの充実はもちろん、単一レンズのルーペで物足りない方にお薦めの小さな逸品といえます。

より深い考察を暗示するアイコンとして、またとないデスクトップアクセサリーとなることでしょう。




こちらからも画像をご確認いただけます。



◆England

◆推定製造年:c.1880-1900年代頃

◆素材:真鍮・ガラス・木

◆サイズ:全長約12.8cm レンズ部分外形直径約3.9㎝ 厚み約3.1cm

◆重量:100g

◆在庫数:1点のみ



【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に微細な傷や塗装の剥がれ、金属部の経年変化等がみられますが、レンズ表面に目立つ傷はありません。

*詳細は画像にてご確認ください。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上お求めください。





アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

こちらのバナーからご来店いただけます。




Todd Lowrey Antiques

by d+A