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Wednesday

ピクシー達にボトルを開けよう / Antique Brass Pixi Bottle Opener

 英国ヴィンテージ、妖精ピクシーのボトルオープナー。














ピクシーとはコーンウォールやデボン州のムーア、森、洞窟などに出没する小さな妖精のこと。


夜に森で踊ることを好み、彼らの踊りにでくわした旅人は一緒に踊らされ時間の観念をなくしてしまうという伝説があります。そうならないための方法は上着を裏返しに着ることとか。貧しいものの為に仕事をしてくれたり、怠け者をみるとつねったりする良い面も持っています。

一方で、人の赤ん坊を盗んだり、取り替え子(チェンジリング)を行うともいいます。
そうならないためヴィクトリア時代までは、さらわれぬ様に赤ん坊をベビーベッドにくくりつける風習の地方もあったとか。

外観は諸説ありますが、一般的にはとがった頭と耳、幼児のような顔が特徴となっています。数多いイングランドの妖精伝説のなかでも、最も知られている妖精のひとつといえるでしょう。


そんなピクシーはイングランドの人々にとても愛されており、彼らをモチーフにした小物をよくみることができます。


今回ご紹介するボトルオープナー(栓抜き)はまさにそのピクシーをモチーフとしたお品物。キノコをはさみ、二人のピクシーが寄り添ってポーズを決めております。

ベース部分には「THIRSTY PIXIES」(喉が渇いたピクシーたち)の文字が刻まれており、「早くボトルを開けてくれ~」というピクシーのつぶやきが聞こえてきそう。

だいぶ使われてきたせいか、ピクシーの顔はすり減っており、それがまたアンティークならではの味わいを感じさせます。


実用はもちろん、壁に掛けてインテリアとしてピクシー達を愛でるのもよろしいかと思います。


貴方のおそばの喉が渇いたピクシー達に、是非ボトルを開けてあげてはいかがでしょうか。






◆England
◆推定製造年代:c.1900-1930年代頃
◆素材:真鍮
◆サイズ:幅約4.6cm 全長約10.5cm
◆重量:70g
◆在庫数:1点のみ


【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。




アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
こちらのバナーからご来店いただけます。



Todd Lowrey Antiques
by d+A

愛しい女性のための宝石箱 / Antique Gilt Bronze Coffret a Bijoux

 フランスアンティーク、ギルトブロンズの宝石箱/コフレ・ド・ビジュー。


















「Coffret a Bijoux/コフレ・ド・ビジュー」とは、フランス語で「宝石箱」のこと。


今回ご紹介するコフレ・ド・ビジューは、幅約11cm強とややこぶりながらも、美しい存在感をもつお品物です。


底面には以下の文字が見られます。


ORFEVRERIE DILECTA

DEPOSE

60

FABRICATION-FRANCAISE



まず「FABRICATION-FRANCAISE」とは「製造-フランス」の意味。

「DEPOSE」はフランスもしくはイタリアでみられる表現で「意匠登録」のような意味。

そして「ORFEVRERIE」とは英語でいえば「SILVERSMITH」ですので「金属細工士」もしくは「金属細工工房」のような意味かと思います。

「DILECTA」はおそらく固有名詞で、工房の名前だったのではないでしょうか。

「ORFEVRERIE DILECTA」についての情報はほとんど調べることはできませんでしたが、この刻印を持ち、アールヌーヴォー期から1930年代くらいまでのものとされる宝石箱やジャルディニエールを市場で見ることが出来ます。ちなみに「DILECTA/ディーレクタ」はラテン語で「愛しい女性」の意味となります。



正直に申しまして、このタイプのコフレ・ド・ビジューは、フランスアンティークでは、たまに見かけることがございます。材はギルトブロンズもしくは真鍮、大きさが若干違っていたり、細かな飾りが異なってはおりますが、家具のボンベ型コモードにそっくりのふっくらとした横長フォルムのものが多いようです。それだけ、宝石箱として定番となるほど愛されたフォルムだったといえるのではないでしょうか。


ふっくらとしたシェイプ、カブリオレレッグを持つ小さな宝石箱を、本物のコモードの上に置くことが、貴婦人の流行だったのかもしれません。



そんな想像を掻き立てる、このコフレ・ド・ビジュー。


表面にはロココの意匠であるロカイユやアカンサスが施され、蓋は象徴的なサークルが絶妙な曲線と共に配されています。持てばずっしりと重く、重厚感と高級感が感じられます。


内部はピンクのシルクサテン張り。エッジのおさまりは同色のブレード(飾り紐)が廻されています。

歳月により多少の傷みはございますが、クッションが詰まった贅沢なボタン張りは優雅で美しく、どんな宝飾品が納められていたのか、思わず想像せずにはいられません。


優雅なフォルム、凝った装飾、ずっしりとした重み。

重ねてきた歳月の確かな証を纏った本物のフランスアンティークの逸品を、是非ご鑑賞ください。



◆France

◆推定製造年代:c.1910-1930年代頃

◆素材:ギルトブロンズ、布

◆サイズ(外寸):幅約11.4cm 奥行き約7.5cm 高さ約8cm

◆サイズ(内寸最大部分):奥行き約6cm 幅約10.5cm 本体深さ約7.5cm

◆重量:515g

◆在庫数:1点のみ



【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色がみられます。詳細は画像にてご確認ください。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。





アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

こちらのバナーからご来店いただけます。



Todd Lowrey Antiques

by d+A


貴方の我儘受け止めます / Vintage Oak Letter Rack

 英国ヴィンテージ、レターラック。

















英国のマーケットで手に入れた、ややこぶりなレターラック。


素材は英国伝統の材オークで、やや暗めの仕上がりとしており、シンプルかつダンディな印象を持っています。


A5サイズ(14.8×21cm)を横にして入れることが出来る大きさで、ハガキや小さめの封書を整理するには最適なサイズといえるでしょう。


格別な装飾はないのですが、面白いのは前板、及び仕切り板計4枚が、取り外しが可能なこと。任意の板を外して少し大きな小物を収納したり、一部だけレターラックとしてご使用いただくのも楽しいかと思います。


すべて外せばコの字型の小さな棚となり、小さな本棚のようにご使用いただくことも出来るかと思います。下部のモールディングを除く、平らな部分の奥行は約10.4cmで、一般的な文庫本の奥行は10.5cmですので、ほぼ納まる、と考えていただいてよろしいのではないでしょうか。ただ、板を外した部分に若干の塗装のむらがございますので、画像にてご確認ください。


ベーシックであるからこそ、使い手の我儘を受け止めてくれるヴィンテージアイテム。


貴方のデスクトップで是非お役立てください。



◆England

◆推定製造年代:c.1950-1970年代頃

◆素材:木(オーク)

◆サイズ:幅約26.7cm 奥行き約12.3cm 高さ約16.1cm

◆内寸幅:約23.2cm

◆重量:676g

◆在庫数:1点のみ



【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、アタリ、変色、塗装のムラ等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。





アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

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Todd Lowrey Antiques

by d+A


ボヘミアから来たフルサークルのスケール / Antique Table Postal Full Circle Scale

 ボヘミア(もしくはチェコスロバキア)アンティーク、レタースケール。




















迫力満点のレタースケールのご紹介です。



まず目を惹くのは、フルサークルの目盛り。

一般的な振り子のレタースケールの目盛りは扇形で、より広い数値を量れる双極タイプでも扇形を組み合わせたものとなり、フルサークルの目盛りを持つものは珍しいかと思います。

上に物を置けば、両サイドがぐっと広がり、サークルと針が共に「くるん」と回ります。
一般的な振り子式の量りは、針だけが動くので量れる重さはせいぜい250gくらいまで(量りの大きさによりますが)。しかしこのフルサークルは、なんと1000g=1kgまで量ることが出来ます。(ただ、動作はしますが計測値は大体のものとなりますので、どうかご了承をお願いいたします。)

動作状況を動画にてご紹介しておりますのでご確認ください。








この特徴的なデザインは、もともとは1844年創業、ボヘミア(1918-1992はチェコスロバキア、現在はチェコ共和国)の Teplice/テプリツェにあった「Balduin/Baldwin Heller Soehne/(ボールドウィン・ヘラー&サン)」という会社が1911から1912年頃に開発したものとされています。

プラハの北、ドイツ国境に近い小さな町で、同社はさまざまな種類の金属の成形 (プレス、機械加工、はめ込みなど) の分野で手広く業績をあげていました。このレタースケールは多くの国でパテントをとっており、それぞれの国で似た物が販売されていたようです。


スチール板を折り曲げ、塗装し組み立てた構造体は、持った時にそれほどの重量感は感じません。ただ、フラットな面に置いて眺めまわせば堂々たる安定感で、高さ25cm弱、幅19cm弱のテーブルトップスケールとしては大きいサイズは、覗き込めばまるで何かの工場を見ているような錯覚に陥ります。



機能性を追求した結果、くるりと回る真円となった目盛りを持つことになったボヘミア(もしくはチェコスロバキア)の量り。

サークルの目盛りを支える工場の様な躯体を眺めつつ、ゆらりと動く様を鑑賞するのはいかがでしょうか。




◆Bohemia/Czechoslovakia
◆推定製造年代:c.1910-1920年代頃
◆素材:金属
◆サイズ:幅約18.7cm 奥行き約11.2cm 高さ約24.4cm
◆重量:777g
◆在庫数:1点のみ


【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に傷や汚れ、錆びや塗装の剥がれ、金属部の経年変化や若干の歪み等がみられます。
*動作しますが、正確な計測値を保証できるものではございません。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。




アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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