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Wednesday

華麗な装飾に囲まれた掌ほどの球形の世界 /Antique Gilt Frme Small Convex Mirror

英国アンティーク、とても珍しい小さな小さなコンベックスミラー。











コンベックスミラーとは凸面鏡のこと。

その歴史は古く、少なくとも15世紀にはヨーロッパにおいて使用されていました。

初期フランドル派の画家、Jan van Eyck/ヤン・ファン・エイクによるArnolfini Portrait/アルノルフィーニ夫妻像(1434年)に
このコンベックスミラーが描かれており、これが絵画に描かれたもっとも古いコンベックスミラーであるといわれています。


不思議な映り方をするせいでしょうか、コンベックスミラーにはいろいろな名前で呼ばれています。

Fish Eye Mirror「魚眼ミラー」。
Banker's Eye「銀行家の眼」。

そしてフランスでは”oeil de sorciere”「魔女の眼」。


大きなコンベックスミラーはとてもインパクトがあり、お部屋の雰囲気を一気に変える力をもっています。


今回ご紹介するのは、珍しく小さな、そして装飾豊かなコンベックスミラーです。

まあるい凸面鏡の周りには、金彩が施された美しいフレーム。
外周には釣鐘草、トップとボトムにはネオクラシカル様式時代から人気のモチーフである可憐なリボンが施されています。

背面には小さな金具が埋め込まれています。
自重は200gほどですので、気軽に壁にかけることができるのではないでしょうか。

独特の存在感で、小粒ながらも空間のスパイスのような働きをしてくれる、小粋な装飾品となってくれることは間違いありません。


掌ほどの球形の世界に映りこむ不思議な空間をお愉しみください。



◆England
◆推定製造年代:1930年代
◆素材:木・金属・ガラス・その他
◆サイズ:幅約11.5cm 奥行き約2.5cm 高さ約17cm
◆重量:約203g
◆在庫数:1点のみ


【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。




アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
こちらのバナーからご来店いただけます。

http://toddlowrey.com/?pid=128848740


Todd Lowrey Antiques
by d+A




指先と眼を使う美しき計測機械 / Vintage Brass Prismatic Compass

魅力的な機能美をもつヴィンテージ・プリズマティック・コンパス。










イングランド北部のアンティーク・フェアで手にいれた真鍮のコンパス。

手のひらに丁度乗るサイズでありながら、ずしりと重い存在感たっぷりのお品物です。

底面には、以下の文字がみられます。

TG.CO.LTD
LONDON
NA266322

1940
MKⅢ

1行目の「T.G. Co. Ltd」とは、第二次大戦時に英国に存在した会社の名前。
もともとは「The Gramophone Co.」から、戦時用として頭文字をとり「T.G. Co. Ltd」が作られたといいます。

そして「The Gramophone Co.」とは、「His Master's Voice(HMV)社が2/3、Columbia Graphophone社が1/3で合併したもの。

第二次大戦終了後、T.G. Co. Ltdは即時に解散。
それは戦時中の記録をなくすため、ともいわれています。

また、今回ご紹介するモデル・マークⅢ(Model MarkⅢ)は プリズムコンパス。

蓋を開け、サイティングスリットを倒し、ヘアラインを対象物に合わせ、プリズムを覗きながら操作すれば
対象物までの距離や、対象物の大きさなどを測ることができるという機能をもっています。




Mark(略してMK)とは、19世紀後半から今日まで、ポケットコンパス、もしくはマッチングコンパス(蓋に目安があり、より機能がついたタイプ)のモデルにつけられてきた名称のこと。
MarkⅤ、MarkⅧなど多くのシリーズがあり、今なお生産されているようです。


様々な技を小さな体に詰め込んだコンパスは、機能もさることながらそのメカニカルなデザインが素晴らしく、コレクタブルとしても大変人気があるアイテムとなっています。



今回ご紹介するコンパス自体はおそらく1960年代以降に、T.G. Co. Ltdによる第二次大戦モデルをもとに作られたリプロダクションと思われます。

リプロダクションながらも、使われている材はずしりと重く、存在感たっぷり。
磁石はきちんと北を差し、無垢の真鍮材は鈍い光を放っています。

重みもあるので、ペーパーウエイト代わりにもご使用いただけます。

ふるふると回転する磁針を眺めながら、かつて国を護るために力を注いだ男たちへ想いを馳せてみるのはいかがでしょうか。

◆England買付
◆推定製造年代:c.1960~70年
◆素材:真鍮・ガラス・その他
◆サイズ:本体直径約6.2cm 奥行き約9.4cm 高さ約3.5cm
◆在庫数:1点のみ


【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*精密な計測用としてはおすすめしておりません。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。




アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
こちらのバナーからご来店いただけます。

http://toddlowrey.com/?pid=128848221


Todd Lowrey Antiques
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1933年9月12日のトランプ / Vintage Waddingtons Playing Card Two Decks with the Box

きれいな青い箱にはいった、英国のヴィンテージ・トランプ。









英国の老舗カードメーカー、Waddingtons/ワディントンによるカード(トランプ)セット。

ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、Waddingtonsといえば、英国を代表するカード(トランプ)ブランド。
でも、現在、製造販売しているのは1997年創業の「Winning Moves」となっています。

もともとは1905年に起源をもつWaddingtons。

当初は印刷業を営んでいましたが、1922年にJohn Waddington Limitedとしてカードやゲームの製造を始めます。

美しいデザインと良いクオリティのカード、そして英国版モノポリーをはじめボードゲームでも成功をおさめましたが、1994年に、アメリカ発祥の世界的なおもちゃ会社「Hasbro」に買収されてしまいます。

その後、Hasbro社からWinning Moves社へWaddingtonブランドが移り、現在の状況になっていると思われます。

今回ご紹介するのは、経営も「Waddingtons」だったころのカード・セット。
きれいなブルーの箱入りです。

2デッキ(カード1組を1デッキ/Deckと呼びます)入っており、1デッキは未開封。

開梱済の1デッキはそれなりに使いこまれてはおりますが、きちんと数は揃っており、まだまだプレイできる状態かと思います。

未開封のほうは包装紙に書き込みがあり、上段は”Babby+Co"(?)、下段は12-9-33という数字が読めます。
Babbyとは英国、アイルランドの俗語でbaby/ベイビー/赤ちゃんの意味。
12-9-33は、恐らく1933年9月12日のことかと推測いたします。
その日に赤ちゃんが生まれたのか、誰かのことをベイビーと呼ぶ誰かの記念日なのか。

そんな想像を巡らせながら、しばらくは未開封のままとっておいてもよし。
80年以上ぶりに、貴方の手で開封してもよし。

英国のカードの歴史を担ってきたワディントンの歴史の一幕を、ぜひコレクションに加えてください。



◆England
◆推定製造年代:c.1930年代
◆素材:紙
◆外箱サイズ:幅約5cm 奥行き約8.2cm 高さ約5cm
◆重量:150g
◆在庫数:1点のみ


【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。




アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
こちらのバナーからご来店いただけます。

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Tuesday

丸窓から覗く古い映画の一場面のように / Antique Photo Frame by ARCO Birmingham


英国アンティーク、凝ったつくりのシックなフォトフレーム。


















小さいながらも格調高さを感じさせるフォトフレームは、イングランド・バーミンガム製。


艶消しゴールドのマットは上品で、なかに納めたアートや写真を程よくひきたててくれます。丸窓であることも、嬉しい特徴のひとつ。

コーナーにはアカンサスの飾りが取り付けられ、シンプルななかにも格式が感じられるデザインとなっています。

背面はしっかりとした木で出来ており、端部の金物をパチン、と開いて木部を外せば、中のアートや写真を簡単に取替えることができます。背面のサポート部分には以下の刻印がみられます。

MADE IN BIRMINGHAM ENGLAND

ARCO
NO22802
PATENT

これはバーミンガムの「ARCO」商会(会社?)が、パテントをとった、という内容。

よくみれば、背面には二か所の金属受け部分がみられ、サポート部分を付け替えることによって、タテにもヨコにも使うことができるようになっているように見えます。

これが、どうやらARCO商会の自慢のシステムだったようです。

ただ、経年変化により、現状ではヨコ位置に取り付けられたサポート部分は外せそうにありません。もちろん、ヨコ位置であれば通常どおりにご使用いただけます。


買い付け当時から、内部には古いカードが入っていました。

タイトルは 「A TIPPERARY ELECTION. POLLING DAY,-MORAL FORCE or NON ELECTORS」。

TIPPERARYとは、アイルランドのティペラリーという町の名前と思われます。
ELECTIONとは選挙のこと。人々の様子はジョージアンかヴィクトリアン頃。なにやら争っている様子ですので、19世紀、ティペラリーでの選挙の際、なにか暴動でもおきたのかもしれません。

モチーフとしてはちょっと微妙ですが、セピアの色合いとクラシカルなタッチのせいで、なにか古い映画の一場面をみているような気持になる絵柄となっています。


このまま飾っていただいても、お好みで写真や絵をいれていただいても。
古びたゴールドのシックなフレームが、格調高くお部屋のコーナーを演出してくれることでしょう。


◆Birmingham England
◆推定製造年代:1900-1930年代
◆素材:木・金属・ガラス・その他
◆サイズ(外寸):幅約12.4cm 奥行き約5.7cm 高さ約9.8cm
◆中のガラスサイズ:約10.4×8cm
◆円窓のサイズ:直径約5.6cm
◆在庫数:1点のみ


【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、ゆがみ、錆びや変色がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*サポート部分は折りたためません。
*中のガラスエッジには欠けがみられます。外からは見えません。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。




アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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重なる円弧に護られた方位磁石 / Vintage Brass Gimbal Compass on Stand

機能美そのもののフォルムをもつ、英国ヴィンテージのジンバル・コンパス。









Gimbal/ジンバルとは、軸を中心として物体を回転させる回転台の一種。

軸が直交するようにジンバルを設置すると、内側のジンバルにのせられた物の向きを常に一定に保つことができます。船舶や航空機に搭載された羅針盤やジャイロスコープなどにこの機構をみることができます。


今回ご紹介するコンパスは、そんなジンバル機構が使われたひとしな。

どっしりとした真鍮を削り出した、潔いほどシンプルなベースから立ち上がる2重の回転台が、中央のコンパスを支え、独特のフォルムをうみだしています。

回転台は自在に向きを変えられますので、お好みのフォルムで飾っておくことが可能。

コンパスの下部はなんともいえない丸みを帯びた球形になっており、いつまでも見ていたくなるような美しさに満ちています。


デスクに置いてペーパーウェイト代わりに。
シェルフに飾れば重厚感あるカンバセーション・ピースに。


常に正しい位置を指し示してくれる小さな計測器械を、忠実な部下としてお傍に置いてみてはいかがでしょうか。



◆England
◆推定製造年代:1940年代
◆素材:真鍮・ガラス・その他
◆サイズ:幅約8cm 奥行き約6.2cm 高さ約9cm 土台直径約6.2cm
◆在庫数:1点のみ


【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*正確な計測には適しておりません。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。




アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
こちらのバナーからご来店いただけます。

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Todd Lowrey Antiques
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