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Tuesday

魔女の眼をもつ凸面鏡/Antique Convex Mirror

ネオクラシカル風の優美なフレームに納められた、コンベックスミラー。















コンベックスミラーとは凸面鏡のこと。


その歴史は古く、少なくとも15世紀にはヨーロッパにおいて使用されていました。

初期フランドル派の画家、Jan van Eyck/ヤン・ファン・エイクによるArnolfini Portrait/アルノルフィーニ夫妻像(1434年)にこのコンベックスミラーが描かれており、これが絵画に描かれたもっとも古いコンベックスミラーであるといわれています。





夫妻の間、画面中央にあるコンベックスミラーは結婚の誓いを見届ける神の目であり、同時に曇りない鏡は聖母マリアの処女懐胎と純潔、「Purity」を象徴しているといわれています。

不思議な映り方をするせいでしょうか、コンベックスミラーにはいろいろな名前で呼ばれています。

Fish Eye Mirror「魚眼ミラー」。

Banker's Eye「銀行家の眼」。

そしてフランスでは”oeil de sorciere”「魔女の眼」。


今回ご紹介するコンベックスミラーは、英国で買い付けたもの。
製作は1920年代頃と思われます。

周囲のフレームは木のベースに、石膏で象ったディテール、そして金彩を施した伝統的な手法の物。モチーフはリーフ、トップにはリボンが施されており、優美な雰囲気でコンベックスミラーが映し出す世界を支えています。

お部屋の壁にかければ、そこには不思議な世界が広がり、単なる鏡以上の効果をもたらしてくれます。もちろん、廊下や玄関など狭い空間においても、その効果ははかり知れません。


人間の眼を超えた、不思議な世界。

映しだされたものは純潔なのか、魔性なのか。

是非ご自身の眼でお確かめください。


◆England
◆推定製造年代:1920年代
◆素材:木、石膏、ガラス、紙、他
◆サイズ:幅約39.5 高さ約41 奥行き約4cm
◆重量:約1.5kg
◆在庫数:1点のみ

【NOTE】
*背面は厚紙で仕上げられており、多少のシミや汚れ、反りなどがみられます。
*背面の吊り金具や吊り紐は、英国買い付け当時のままです。現在のところ、問題なく吊ることができます。
*トップのリボン飾り、背面には若干の割れがみられます。画像にてご確認ください。ただ、正面からは見えず、これ以上割れが進む可能性は低いと思われますので、このままのお届けとなります。
*古いお品物ですので、上記のような事象がみられますが、全体としてはとてもよいコンディションと思います。ご了承の上、お求めください。



アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
こちらのバナーからご来店いただけます。



http://toddlowrey.com/?pid=108091639


Todd Lowrey Antiques
by d+A