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Monday

凛々しく佇む一輪の花のように / Antique Art Nouveau French Table Lamp with Opalescent Glass Shade

 フランスアンティーク、テーブルランプ。


























ヨーロッパのアンティークをいろいろ見ていると、国ごとの特徴がわかるようになってきます(私見ではございますが)。



真面目な造りでやや小さめ、日本の家に丁度良い英国。

きらびやかなインレイが素晴らしいイタリア。

ちょっと田舎っぽいけど造りはがっしり、ドイツ。


そして、フランスが得意なのは華やかな家具(裏とか中はあまり気にしない)と、シャンデリアやテーブルランプなどエレガントな照明器具。


英国にももちろんあるのですが、デザインの洗練度と数量にかけては間違いなくフランスに軍配があがります。ちなみに、ベルギーにも沢山ありますが、フランスと国境を接していますので、特徴としては似たものと考えてよい、と私的には思っております。




さて、今回ご紹介するのは、そんなフランスがまさに得意とするエレガントなテーブルランプ。


1900年前後に製作されたと思われる優美そのもののランプはアールヌーヴォー様式のもの。



ロカイユを模した波打つような意匠が印象的なベース。花の蕾にも似たふくらみを持ちつつも、すらりと立ち上がる支柱。

その上端を支点とし、アジャストできるように取り付けられたCスクロールは、背中にアカンサスの葉を添わせています。先端のギャラリー(シェード取付金具)背面にも細かなパターンが施され、どこからみても美しい姿は貴婦人を思わせます。材はおそらく鉄を中心とした合金。ずっしり重く、黒がちななかにも若干の表情がみられる味わい深い金属です。



取り付けられたグラスシェードも古いもので、同年代のオリジナルと思われます。花びらのようなフリルが美しいグラスシェードは、本体に細かな線状の凹凸とねじれ模様が施された凝ったもの。上部は虹色に光るオパールセント、先端に行けば透明になるグラデーションが更なる立体感を生んでいます。



まさに美しさと機能性を併せ持つ「新しい芸術/Art Nouveau」を体現したランプといえるでしょう。



一見すればモノトーンな色合いに、際立つ美しいシルエットが印象的なフランスアンティークの佳品。


凛々しく佇む一輪の花のようなその姿を、是非貴方のお手元でご堪能ください。




◆France

◆推定製造年代:c.1900年代頃

◆素材:金属・ガラス・その他

◆サイズ(シェードを取り付けた状態):幅約16.3cm 奥行き約36cm 高さ約36~42cm程度(可動しますので、とめた位置によって変化します)

◆シェードのみサイズ:直径約16.3cm 高さ約9.9cm 取り付け口直径約5.4cm

◆重量:本体のみ約1.8kg/シェードのみ約154g

◆在庫数:1点のみ(シェードつきテーブルランプ1点)



【照明に関してのご注意】

◆使用電球:口金E17(日本の一般的なねじ込み式) 消費電力40Wまで(1ソケットにつき)。電球は付属しません。

◆買い付け当時はソケットやコードは古いものでしたが、日本の専門業者に依頼して、安全な日本仕様の真鍮製ソケット、黒の布撚りコード(中間スィッチ・コンセントつき)にお取替えいたしました。

◆コードは約2mございます。

◆白熱灯を長時間点灯しておくとソケット・シェード部分は熱くなります。お取り扱いには十分ご注意ください。



【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色がみられます。

*グラスシェードの取り付け口にはざらつきがみられます。エッジ部分にチップやヒビはございません。

*グラスシェードには製造時からと思われるスポッツ(黒点)がみられます。

*発送の際はシェードは外した状態で梱包いたします。お手数ですが取付はご自身でお願いいたします。工具は必要ございません。

*上部は可動式ですが、前に倒しすぎるとシェードの重みで前倒しになります。ご注意ください。

*可動部分は動かしすぎると緩みがでる可能性があります。一度位置を決めたらあまり動かさないことをおすすめいたします。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。





アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

こちらのバナーからご来店いただけます。

Todd Lowrey Antiques

by d+A