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Friday

山の上にあるはちみつ色の町 / Antique Steel Plate Engraving with Frame

 英国アンティーク、フレーム入り石版画。


















英国のアンティークセンターで手に入れた、フレーム入り石版画。


英国の昔の風景を叙情豊かに表現した作品。タイトルは以下となっています。


STOW IN THE WOLD

Gloucestershire


Gloucestershire/グロスタシャー はイングランド西部の州。イングランドの中心ともよばれるコッツウォルズの大部分を有する州で、Stow-on-the-Wold/ストウ=オン=ザ=ウォルドはにコッツウォルズ北東部の中心的町であります。



さて、「Stow-on-the-Wold」?

版画のタイトルは「STOW IN THE WOLD」となっており、「IN」と「ON」が異なっています。何故でしょう?



まずはStow-on-the-Woldの地名の由来から。

「Stow」の部分は「Stow St Edward 」もしくは「Edwardstow」という町の守護聖人、聖エドワードにちなむとされています。そして町は単に「Stow/ストウ」と呼ばれることもあります。「Wold」の意味は「(不毛な)山地、高原、高原地方」となりますので、この町がやや高い標高を持つことを思えば納得がいきます。つまり「山地のストウ」等という意味かと思われます。



山の上だから「ON」なのか、山地の合間だから「IN」なのか、この部分にどちらを使うのかは非常に感覚的であるといえます。はっきりはしませんが、過去には両方使われていたのかもしれません。少なくても、この石版画が刷られた19世紀半ば頃は「STOW IN THE WOLD」という名称が使われていた、という事なのではないでしょうか。


さて、背面には以下の文字が記されたラベルが貼られています。


TALBOT COURT GALLERIES

Stow-on-the-Wold

7 Talbot Court

Gloucestershire

GL54 1BQ


この「TALBOT COURT GALLERIES」はGloucestershireのStow-on-the-Woldに現存するギャラリーです。私はこのギャラリーから直接買ったわけではないので、恐らくここから買った誰かが手放して、市場に出てきたのではないかと思います。このギャラリーによる推定製造年代は1848年。


調べてみると、この石版画はThomas Dugdaleによるもの。1835年頃に発刊した11巻に及ぶ「Curiosities of Great Britain, England and WalesDelineated.(もっと続きます)」を作った一人として有名です。黒い細線は石版画、色付けは後に手彩色で行われており、各英国の美術サイトでも1835-1860年代頃の作品とされておりますので、そのように紹介させていただきます。



中世の時代に羊毛の取引で栄えたStow-on-the-Woldは有名で、現在はアンティークタウンとして多くの観光客が訪れる町となっています。

地図で見てみるとTALBOT COURT GALLERIESがあるTalbot Courtは小さな路地となっており、他に沢山の魅力的なお店が並んでいる通りのようです。


個人的な話ですが、コッツウォルズへは行ったことがありますが、Stow-on-the-Woldへは行ったことがありません。いつか訪れて、Talbot Courtの路地を散策してみたい、と心から思いました。


一枚の版画から広がる色々な世界。

貴方のお部屋に飾りつつ、山の上にあるはちみつ色の町の事、細い路地の事、19世紀の石版画の事・・・想いを巡らせてみてはいかがでしょうか。




◆England

◆Steel Plate Engraving with Later Hand Colour

◆推定製造年代:c.1835-1860年代頃(フレームは後年)

◆素材:紙、ガラス、他

◆外寸サイズ:約24.3×21.8cm 厚み約1.4cm

◆重量:466g

◆在庫数:1点のみ



【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色、フレームにはエッジの欠け等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。





アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

こちらのバナーからご来店いただけます。

Todd Lowrey Antiques

by d+A