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Wednesday

英国船のボイラー室からやってきたブラスヘッドハンマー / Antique Brass Head Hammer

 英国アンティーク、ブラスヘッドのミニハンマー。














英国の小さくきれいな街で行われていたマーケット。


飲み物やお野菜などに混じって、週に1回だけアンティークマーケットが開催される場所で見つけた、渋い工具をご紹介いたします。


そっけない木の天板に並べられた沢山の古い工具があるストール。工具好きの私たちとしては大喜びで見始めましたが、肝心の店主が不在。そして値札も無し。こんな時は店主は大抵はどこかで自分の場所を見守っていて、こちらが商品を手に取りだせばどこからともなく現れる・・・というパターンが多いのですが、ここの店主はいつまでたっても現れません。


次に行きたい場所もあるし、ひとまわりしてから戻ってこようか・・・と思いかけた時、ようやく現れたのは、白いお髭に真っ青な瞳が印象的なお爺様。

やあ、ごめんごめん・・・ともそもそ言いながら天板の向こう側に陣取ります。

私たちが興味をもった品を差し、これはおいくらですか、と聞くと「ああ、これは珍しいよ!」と大喜びで品物の説明が始まります。


つまり、その値段を教えてくれるのは、お爺様の説明を聞き終わった後、ということ。色々と興味深い物も多かったので、時間の事はおいておいて、腹を据えてお爺様のお話を聞くことと致しました。



今回ご紹介するハンマーは、そのお爺様から買い付けたもののひとつ。


ヘッドがブラス(真鍮)のハンマーは珍しい、と思って値段を聞けば「ブラスのハンマーだな。船のボイラー室で使われていたやつだ。鉄のハンマーは火花が散るから、ブラスのハンマーを使ってたんだ。1900年代頃かな。」・・・と、やはりまず説明をしていただきました。こぶりなハンマーは扱いやすく、それが真鍮とあれば見逃す手はありません。

よくみればヘッドは使い込まれ、真鍮の面には打痕や歪みが多々見られます。でもそれこそが、このヘッドが真鍮で作られた理由。打痕一つ一つが愛おしいような気がしてきます。



工具好きな方へ。

もちろん、日々ハンマーを使っていらっしゃる職種の方にも、ちょっと変わった品物としてご利用頂けるのではないかと思います。


世界の海を渡ってきた、英国の船で使われていたであろうブラスヘッドのミニハンマー。当時の乗員たちの想いと共にお届けいたします。



◆England

◆推定製造年代:c.1900年代頃

◆素材:真鍮・鉄・木

◆サイズ:長さ約17.7cm 

◆在庫数:1点のみ

◆重量:116g



【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色、変形等がみられます。

*詳細は画像にてご確認ください。

*十分に実用にお使いいただけるかと思いますが、叩くものによっては真鍮が変形します。

*持ち手部分には小さな穴が貫通しています。紐を通していたのかもしれません。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。 





アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

こちらのバナーからご来店いただけます。

Todd Lowrey Antiques

by d+A