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Monday

1923年のバーミンガムから貴方へ / Antique Crook Handle Walking Stick with Starling Silver Collar


英国アンティーク、スターリングシルバーがポイントでついた大曲ステッキ。




















今回ご紹介するステッキは、シャフトがクルーク・ハンドル=大曲りとなっているステッキ。
このタイプのグリップは、持ちやすく、ちょっとした時に手に掛けておきやすい実用性で長年人気の定番となっているフォルムです。


シャフト部分は木製でおそらくウォールナットと思われます。
さぞ使いこんだのでしょう、グリップの部分は色が抜けてやや明るめの木肌となっています。

シャフトにはシルバーのカラーが取り付けられています。
デザインはオーバルと唐草文様を組み合わせたクラシカルなもの。
ホールマークが確認でき、左端が錨、次はライオン、右端はyの文字となっています。
これで1923年にバーミンガムのアセイオフィスで認可をうけたスターリングシルバーであることがわかります。
また、左端の矩形に囲まれた文字は「J.H」。
これはメーカーズマークで、おそらく「J Howell&Co.Ltd」の物と思われます。


体重をかければ、全体にややしなりますが、しっかりとした印象です。
石突部分にはゴムキャップがかぶせられており、外すことができます。
ただ外しても、剥き出しの木の断面と太さ調整用と思われるテープがあるだけですので、ゴムキャップをつけたままでのご使用をおすすめいたします。


このステッキが作られた1920年代と言えば、第一次大戦がおわり、英国もきたるべき近代化の波に洗われていた時代。
ジョージ5世の治世下ではありますが、1924年には労働党内閣ができるなど国際事情、政治状況にも新たな展開が訪れつつありました。
小説「日の名残り」やテレビドラマ「ダウントン・アビー」の時代でもあります。
恐らく、紳士が日常的にステッキを持ち歩いていた最後の時代といえるかもしれません。


そんな時代につくられた、風合い豊かな木のシャフトに、ワンポイントで取り付けられたスターリングシルバーをもつステッキ。
ダンディな英国紳士が、クルークハンドルを腕にかけ、時代の波を乗りこなそうと、颯爽とバーミンガムの街並みを歩く様が目に浮かびます。
(でも、やはり手元からステッキは手放せない・・・)



価値観がせめぎあう時代を生きる紳士の「よすが」となっていたであろうステッキ。
今の時代にも、貴方を支える力となってくれるのではないでしょうか。


◆England
◆Birmingham
◆推定製造年代:c.1923年
◆素材:木(おそらくウォールナット)・スターリングシルバー
◆サイズ:長さ約80.8cm グリップ幅約12.5cm
◆重量:190g
◆在庫数:1点のみ


【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、アタリや擦れ、塗装の剥げ、変色等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。



アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
こちらのバナーからご来店いただけます。

https://toddlowrey.com/?pid=145577521


Todd Lowrey Antiques
by d+A