英国アンティーク、ピラーボックスの形の貯金箱。
「Pillar box/ピラーボックス」とは、郵便物を投函する、自立式の屋外ポストボックスのこと。
英国が始まりといわれており、基本はキャストアイアンでつくられた赤いものがベースとなっています。
円柱や楕円柱、八角形や四角形など様々なバリエーションがあり、英国では歴代のピラーボックスを展示した博物館もあり、世代を超えて愛されている存在です。
今回ご紹介する貯金箱は、そのピラーボックスを模したもの。
ずっしりと重い真鍮でできています。
フォルムは傘のような屋根が可愛らしいタイプ。
正面には王冠のマークに「V-R」のロゴ、そして「POST OFFICE」の文字がみられます。
ちなみに「V-R」とは「Victoria Regina」=「ヴィクトリア女王」(Reginaとは現女王の意味)のことであり、ヴィクトリア女王在位期間中の1837-1901年の間に設置されたという事になっております。
つまり、この貯金箱のモデルは、ヴィクトリア時代、1837-1901年設置の郵便ポスト。
ヴィクトリア時代の英国は郵便システムが非常に発達しており、都市部では一日に5-6回もの配達があったそうです。
電話が広く普及する前、多くの人々にとってちょっとした用事を伝えるために郵便を使うことはごく当り前だったことでしょう。
仕様としてはスリットは大きめ。日本の500円玉が余裕で入ります。
一瞬、どこからだすのかわかりませんが、屋根の部分がネジで外れるようになっており、抑えながらくるくる回せば、比較的簡単に外すことができます。
(ピタリとしまる様はちょっとした見ものです)
534gとしっかりとした重量がありますので、硬貨を貯めていけばさらにずっしりと重くなり、本などの支えにもなってくれそうです。
ヴィクトリア時代から多くの人々を繋いできた働き者のポスト。
そのミニチュア版をデスクに置けば、遠い誰かと繋がっているような気持になるかもしれません。
◆England
◆推定製造年代:c.1930-1950年代頃
◆素材:真鍮
◆サイズ:直径約7.4cm 高さ約16.8cm
◆重量:534g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A