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努力・勇気・強さをもつシティ・オブ・ダービーの記念品 /THE QUEENS SILVER JUBILEE PLATE -CITY of DERBY 7th JUNE 1977 by CAVERSWALL

美しい紋章が描かれた、エリザベス女王在位25周年記念プレート。











珍しいコロネーション・アイテムを手に入れました。
美しい紋章が描かれた、エリザベス女王在位25周年記念プレートです。

メーカーは CAVERSWALL/ケイバーズウォール、1973年創業、ストークオントレントの陶磁器メーカー。


伝統的なデザインでクオリティの高いボーンチャイナを生産することを得意とし、一時はコレクター向けのシンブル(指ぬき)で有名でした。今はシンブルは生産しておらず、そのためマーケットではコレクタブルなアイテムとして定評をもっています。2008年にはロイヤルワラント(英国王室御用達)を得て、現在でもクオリティの高い、美しい陶磁器を生産・販売しています。

オフィシャルサイト(英語版)
http://www.caverswallchina.com/


さて、今回ご紹介するのはそんなケイバーズウォールの創成期ともいうべき1977年に制作されたプレート。

エリザベス女王のシルバージュビリー(即位25周年)を記念したプレートです。

中央にはダービー/Derbyの紋章が色鮮やかに描かれ、トップには女王の横顔が敬意と共に配されています。背面に記された日付は1977年6月7日。

実はこの日はダービーが「シティ」となった記念すべき日。エリザベス2世在位25周年の節目として、女王からシティ・ステータスを与えられたのです。

この美しい絵皿は、その記念として製作されたもの。製作枚数500枚のうち、169番目である、というナンバーが背面に記されています。

ケイバーズウォールはストークオントレントの窯元なのでダービーと地理的な繋がりはなさそうですが、創業してわずか4年、新しい窯元に記念品を託す事情でもあったのかもしれません。

ダービーの期待に見事こたえるかのように、見事な仕上がりとなったプレートを手に入れた500人はさぞ喜んだのではないでしょうか。


もともとダービーは9世紀ころにはDeorabyとよばれていました。
Deoraby は古スカンジナビア語で djur + by すなわち「鹿が飼育される農場あるいは村」を意味します。そのため、もともとの紋章は囲いに囲まれた鹿が図案として描かれていました。


The arms on a Wills's cigarette card, 1906

1939年には左右にサポーターである牡鹿、そしてクレストに子羊が追加され現在の形となりました。モットーである'INDUSTRIA VIRTUS ET FORTITUDO'とは、「Diligence, courage and strength」つまり「努力、勇気と強さ」の意味となります。

かつてダービーを治めてたプランタジネット朝の王の象徴である子羊がエニシダに護られ、もともとの紋章から採用された牡鹿が力強く立ち上がる美しい紋章は、現在でもダービー市民の誇りと共に愛され続けています。


一見、優し気でエレガントな雰囲気をもつ絵皿に隠された、誇り高いダービー市民の強い心。女王を敬愛しながらも、ダービーのかつての治世者を掲げることを恐れない勇気をも感じます。


ストーリーを感じさせる貴重な1枚。
どうぞ貴方も歴史の1頁をご鑑賞ください。


◆England
◆製造年代:1977年
◆素材:陶器
◆サイズ:直径約26cm 厚み約2.5cm
◆重量:約469g
◆在庫数:1点のみ


【NOTE】
*一部に製造時からと思われるスポッツや、わずかな汚れがみられますが、チップやひびなどはなく、とても良いコンディションです。
*詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。




アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
こちらのバナーからご来店いただけます。

http://toddlowrey.com/?pid=126335547

Todd Lowrey Antiques
by d+A