英国アンティーク、モノグラムのフォブシール。
フォブシールとは、18世紀から19世紀にかけて、貴族や紳士の間で実用的に使用されてきた印章(シール)の装飾品のこと。懐中時計の鎖に付ける飾りをフォブといいますが、それに印章を組み合わせた物がフォブシールとなります。
当時は懐中時計等にチェーンで下げつつ、手紙を封印するめに蝋に押して使用していました。19世紀以後は女性にも人気が拡がり、ネックレスや装飾品として、チェーンや紐の先に付けるフォブシールの形をした飾り用ジュエリーが流行しました。高級品は本体が金、そのほかはスターリングシルバーや金張りで出来ているものが多く、一時期はピンチベックもありました。印面は天然石や金属製が多かったようです。
そんなフォブシール。
今回ご紹介するのは、印面が定番のモノグラムのひとしなです。印面の材はおそらく鉛系の金属、本体は真鍮と思われます。モノグラムはだいぶ薄くなってしまっているのですが、「T」「D」の組み合わせのような気がします。
材がシルバーや金張りでもなく、あくまでも真鍮や鉛なので、比較的庶民用なのかな、とも思うのですが、実は装飾は本格的。豊穣の象徴ホタテ貝を思わせる飾りが印面を縁取り、吊り下げ部分のスクロールはロココ風で可愛らしく凝った造りをしています。意匠的に存在感は抜群で、まさに実用と装飾とを兼ねた魅力的なひとしなとなっています。
フォブとしてはもちろん、お手持ちのチェーンや革紐などで首に下げれば、存在感あるアクセサリーとしても十分にお使いいただけるかと思います。
ヴィクトリアンの香り漂うこだわりのフォブシールを、是非あなたのお手元でご鑑賞ください。
◆England
◆推定製造年代:c.1880-1900年代頃
◆素材:真鍮、金属
◆サイズ(印面を下にして立てた時):幅約2.1cm 奥行約1.9cm 高さ約3.5cm
◆印面サイズ:約1.5×1.7cm
◆重量:15g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色、材の傷みや歪み等がみられます。
*詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A