イングランド北部のアンティーク・フェア。
広い広い草原の真ん中でストールをだしていたおじ様から買い付けたのがこの顕微鏡。
「For Student!」という売り文句によく見てみれば、レンズがついたシリンダーを上下させて、ピントを合わせるシンプルな仕組みをもつ、生徒の学習用の顕微鏡でした。
シンプルながらも、ずっしりと重い金属の土台と、鈍く光る真鍮のレンズ部分が格好良く、どうしても手に入れたくなってしまいました。
よく見れば、本体のシリンダー受け部分にはスリットが入っています。
それがまた格好良いのですが、実はこれは、この部分を手でぎゅっと抑えれば、任意の位置でシリンダーがとまる、というためのスリット。
まさに機能とデザインが一体となった機能美の塊でありました。
本格的な顕微鏡とはいえませんが、生徒の学習用であれば、必要かつ十分だったのかもしれません。
推定製造年代は1930年代頃。
アインシュタインがノーベル物理学賞をはじめ各賞を受けたのが1920年代。
1920年代から30年代頃は、まさに新しい科学の時代がはじまったような気分の時代だったのではないでしょうか。
そして、未来の研究者たちは胸弾ませ、クラスメイトとさざめきあいながら、この顕微鏡を覗き込んでいた・・・。
そんな光景が浮かんでくる、小さな顕微鏡。
機能美を光らせる静かな佇まいの中に、熱い想いを秘めた英国アンティーク・アイテムです。
◆England
◆推定製造年代:c.1930年代頃
◆素材：真鍮・鉄
◆サイズ：幅約5.4cm 奥行き約6.6cm 高さ約17.7-20cm程度
◆重量:445g
◆在庫数：1点のみ
【NOTE】
＊古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
＊鏡には少し曇りがみられます。
＊レンズは使用可能ではありますが、内部には汚れがみられます。
＊実際に覗いてみると、鏡を調整すれば視野は明るくなり、対象物の外形をみることができましたが、詳細の観察までは難しい状態でした。
＊きちんとプレパラートに挟んで観察用にセッティングしたものでれば、少し見えるかもしれませんが、詳細の観察用にお求めいただくことはお勧めいたしません。
＊画像の備品は付属しません。
＊上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
こちらのバナーからご来店いただけます。
Todd Lowrey Antiques
by d＋A
