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Saturday

ノーザラートンの眼鏡屋から / Antique Oval Frame Eye Glasses in Leather Case

 英国アンティーク、レザーケース入り眼鏡。

















コンパクトで洒落たケースに入った、ゴールド色フレームの眼鏡。



ケース表面には以下の文字が箔押しされています。




H.(  )  F.S.M.C.  F.B.O.A.

OPHIHALMIC OPTICIAN

NORTHALLERTON


まず、NORTHALLERTON/ノーザラートンとは、イングランド北部ノースヨークシャー州にある小さな町。

そしてOPHIHALMIC は眼科医、OPTICIANとは眼鏡屋のことです。

つまりイングランド、ノーザラートンにあった眼科医兼眼鏡屋の眼鏡ケース。


そしてF.B.O.A.とは「Fellow of the British Optical Association」

F.S.M.C.とは 「Fellow of the Spectacle Makers Company」の略であろうと思われます。


British Optical Associationとは1895年創業の団体であり、Spectacle Makers Companyは1628年創業の団体。(古すぎますね)

そのFellow=メンバーであることを、誇り高く謳っている眼科医兼眼鏡屋、ということであろうかと思われます。


Hで始まる固有名詞かと思うのですが、( )部分は擦れたのかもしくは削られたのか、全く読むことはできません・・・。



そんなケースに収められた華奢な眼鏡。

細いゴールド色のフレームはシンプル極まりなく、それ故に用の美を感じさせる美しいものです。


実際にかけてみましたが、軽めの老眼鏡と思われます。

私としては、かなり心地良く細かい字を読むことができました・・。



もともとこのケースに納められていたのかどうか確証はございませんが、ぴったりした納まり具合から見てオリジナルと申し上げてよろしいかと思います。

British Optical Associationの創業が1895年ですので、それ以降、1930年代くらいまでのお品物と推測いたしました。




ケースには多少の傷みはございますが、蓋の開閉はスムーズで、まだまだ十分にご使用いただけるかと思います。





イングランド北部の小さな町。

町一番の眼鏡屋で、お洒落な老眼鏡を手に入れた英国紳士。

いつもポケットに入れて、毎日新聞を読む為に大切に使っていた・・・・。


そんな光景が目に浮かびます。


これからは、貴方のポケットに。


ノーザラートンから来た古くお洒落なアイテムで、毎日の生活をより愉しいものにしてみてはいかがでしょうか。



◆England

◆推定製造年代:c.1900-1930年代頃

◆素材:革、金属、ガラス、他

◆ケースサイズ:約18×4.4cm 厚み約2cm

◆眼鏡サイズ:画像をご参照ください。

◆総重量:45g

◆在庫数:1点(ケース入り眼鏡)のみ



【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、擦れや変色、歪み等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。

*眼鏡レンズに欠けやヒビはございません。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。





アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

こちらのバナーからご来店いただけます。



Todd Lowrey Antiques

by d+A


白鳥となったオェングスとカーのオープナー / Antique Letter Opener

 英国アンティーク、レターオープナー。
















アナログの最たるものである手紙を開封するために、やはりアナログなレターオープナーを使うことは、この時代に残された無駄ともいえる贅沢のひとつ。


・・・そんな風に考えながら、今回も古いレターオープナーをご紹介いたします。




まず印象的なのは、鈍色に光るハンドル部分。

材の感触からしてピューターでできたハンドル部分には、長い首を優雅に曲げてお互いに触れる2羽の白鳥の意匠が施されています。



ケルト神話にはこんな話があります。


愛と若さ、美を司る神であるオェングス/Aengus(Oengus) が恋したのは、コノートのウェヴァンという妖精の丘に住むエタル・アヌバァルの娘、カー/Caer。

しかし彼女は非常に魔力が強いため、そのまま嫁いでもらうことは難しく、彼女に恋い焦がれたオェングスは病気になっってしまいます。

実はカーは1年ごとに白鳥と人間の姿を交互にとる習慣があり、サウィン祭の日(11月1日)には湖に仲間と共に白鳥になって泳いでいることがわかります。オェングスはその日に湖に向かい、150羽いる白鳥にむかい彼女の名をよびます。そして飛んできたカーを抱きしめて自分も白鳥になり、2羽の白鳥として自分の王宮へ飛んで行き、仲良く暮らしました・・・。


そう、2羽の白鳥はケルトにおいてはオェングスとカーの象徴なのです。


そして、白鳥のモチーフの下にはケルティックノットが施されています。


「ケルティック・ノット/Celtic knot」とは日本語にすると「ケルトの組み紐文様」。

多様な結び目やスタイルがあり、様々な意味が込められながら、古代ケルト人によって建築物のレリーフや装身具などに使われてきました。

長く細く、絡み合いながら編み込まれていく組み紐文様に、人々は連綿と続く人と自然の繋がりを感じていたのかもしれません。



ハンドルを握れば、複雑な文様が滑り止めとなってしっくり使いやすく、役立てていただけそうです。


そしてなによりも、伝説の白鳥とケルティックノットが神秘的な空気を放ち、唯一無二のデスクアイテムとなってくれることでしょう。


珍しく美しい、英国アンティークの稀有なひとしなです。



◆England

◆推定製造年代:ハンドル部分c.1900-1930年代頃

◆ハンドル部分が古くピューター製、刃の部分はおそらく後年付け替えられた金属製と思われます。

◆素材:ピューター、金属

◆サイズ:全長約20cm

◆重量:58g

◆在庫数:1点のみ



【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、歪みや変色がみられます。詳細は画像にてご確認ください。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。





アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

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Todd Lowrey Antiques

by d+A


眠る小さな犬を見守って / Vintage Dog Figure with Glass Cushion

 英国ヴィンテージ、ガラスのクッションで眠る犬のフィギュア。













身体をくるりと丸めて眠り込む、小さな犬。


白に淡いベージュのブチ、垂れた大きな耳はビーグル犬でしょうか。

彼が気持ちよさそうに乗っているのは多色の表情が美しいガラス製のクッション。


起こさないように、そっと見守っていたい小さなフィギュア。

製作は英国のStudio Szeileです。



ハンガリー生まれのJoseph SzeilerによってつくられたStudio Szeile。

イングランドのHanleyで1951-1955年まで、その後Burslemに移転し1986年まで続いていました。

テーブルウェア等を生産していましたが、最も有名だったのはJoseph Szeiler自身がモデリングした動物フィギュアです。

愛らしく、どこか素朴な小さな動物達は、英国人たちになかなか愛されたようで、今なおヴィンテージ市場で品物をみることができます。



今回ご紹介しているのは陶器製の犬にガラスのクッションがセットされたもの。


彼の出身国ハンガリーといえば、近国チェコのボヘミアングラス製造の影響を受け、ガラス工芸でも有名な国。

ハンガリーの伝手をたどって、特製クッションとして組み合わせたのかもしれません。



いつまでも眺めていたくなる(そしていつの間にか眠くなる?)小さく愛すべきヴィンテージ・フィギュアです。



◆England

◆SZEILER

◆推定製造年代:c.1951-1986年

◆素材:陶器、ガラス

◆犬サイズ:幅約4.5cm 奥行き約3.6cm 高さ約1.6cm

◆クッションサイズ:幅約7.1cm 奥行き約5.5cm 高さ約0.8cm

◆総重量:77g

◆在庫数:1点(犬とクッション)のみ



【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れがみられます。詳細は画像にてご確認ください。

*欠けやヒビはございません。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。





アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

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Todd Lowrey Antiques

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花摘みレディの優しい囁き / Antique Brass Lady Table Bell

 英国アンティーク、テーブルベル。













このようなタイプのテーブルベルは、英国をはじめフランスやイタリアなどでみることができます。

多くは真鍮製で、その地方の民族衣装やちょっと昔風の衣装をまとい、多くは女性がモチーフで、スカートの中がベルになっているため、「レディベル」とも呼ばれます。


エプロンをつけた働き者のおかみさん風から、髪を結いあげた貴婦人風まで様々なデザインをみることができ、コレクターもいるほど。


一見はお人形、実は実用品であることが人気の秘密なのではないかと思います。



さて、今回ご紹介するレディベルは、広がったスカートをはき、リボンのついた麦わら帽子をかぶった淑女風。

手には籠をもっておりますので、どこかの育ちの良いお嬢様がお庭で花摘みでもしているイメージでしょうか。


スカートの奥を覗けば(失礼)、「MADE IN ENGLAND」の文字をみることができます。




揺らすと鳴るのはチリン・・・と優しい音。

動画をアップいたしましたので、よろしければご確認ください。




貴方のお傍に実用品として、もちろん大切な方へのミニギフトにもおすすめの、小さなアンティーク・アイテムです。




◆England

◆推定製造年代:c.1930-1950年代頃

◆素材:真鍮

◆サイズ:幅約6.5cm 奥行き約4.6cm 高さ約7.2cm

◆重量:143g

◆在庫数:1点のみ



【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。





アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

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