フランスアンティーク、パピエマシェのスナフボックス。
フランスからの小さなスナフボックスのご紹介です。
まず、スナフボックスとは、嗅ぎ煙草入れのこと。
歴史は古く、もともとはブラジルの先住民が煙草の葉を挽いて愉しんでおり、コロンブスの第2回新大陸航海の際に修道士がそれをもってスペインに帰国したことからヨーロッパに広まったとされています。18世紀になると嗅ぎ煙草は上流階級で好まれるものとなりました。「貴族の贅沢品」のイメージが強く、嗅ぎ煙草を入れておくための「Snuff Box/スナフボックス/嗅ぎ煙草入れ」は贅を凝らしたものも多く見受けられます。
今回ご紹介するのは、そのスナフボックス。
蓋部分には神話の一部を再現したような絵(版画)と、下部にはフランス語で「L'AMOUR ENFLAMME LES COEURS=愛は心に火をつける」 という格言が記されています。
その格言から考えれば、右側にいるのは小さな羽を持ったキューピッド。祭壇のような台座の上で、「愛の炎」を燃え立たせています。左側の女性は二羽の鳩とともに表現されているので、おそらく愛の女神ヴィーナス(アフロディーテ)。古代ギリシャ、ローマ神話において鳩はヴィーナスのアトリビュートのひとつとされています。
この絵が表願しているのは、ヴィーナスとキューピットが協力して燃え立たせている愛の炎が、鳩によって人々のもとに届けられる・・・というようなイメージかもしれません。
最後に、素材である「パピエマシェ(パピエマシュとも)/Papier mache」とは、フランスで1720年代頃から使われ始めた素材・技法のこと。
紙パルプに水、膠、スターチや腐敗を防ぐ為の塩、もしくはチョーク(白亜)や時に砂などが加えられ、型に入れ乾燥させたり焼き上げたりするもので、箱やトレイなどの小物から、後にテーブルや椅子などの家具にまで使われました。基本的に黒い製品が主流であり、これにペイントや象嵌、蒔絵などが施すことにより芸術性が高まり、ヨーロッパで流行していた東洋趣味ともあいまって、かなりな需要があったようです。
軽いわりには丈夫だったのでスナフボックスとしても人気の素材でした。蓋部分に象嵌をはめ込んだり、今回のお品物のように絵を描いたりして、様々なバリエーションを楽しんでいたようです。
情熱的な格言とロココ調の絵柄は格調高く、古びたパピエマシェの質感は経てきた歳月を雄弁に語る、スナフボックス。
アクセサリーやカフリンクスなどをそっと仕舞っておくのに最適な小箱として、お手元に置いてみてはいかがでしょうか。
◆France
◆推定製造年代:c.19世紀
◆素材:パピエマシェ
◆サイズ:直径約7.4cm 高さ約2cm
◆重量:31g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、傷みや変色等がみられます。
*蓋には打痕がみられます。
*詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A
































































