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豊饒の角と生命力のシンボル / Antique Brass Small Tray with Cornucopia & Acanthus

 英国アンティーク、小さなブラストレイ。












英国の大きなアンティークフェアで手に入れた、小さな真鍮製のトレイ。

大きさは約10×6cmと、名刺程度のサイズ感で、おそらくアクセサリー用かピンディッシュかと思われます。



印象的なのは、中央にあしらわれたアカンサスリーフとコルヌコピアの浮彫り。


コルヌコピア(イタリア語/スペイン語: Cornucopia)とは、とは、古代ギリシア・ローマ世界において、豊かさの象徴として用いられた角の意匠のこと。豊饒の角ともよばれます。


カーブした山羊の角に果物が入ったイメージで描かれ、由来は諸説ありますが、主なものはゼウス神話に在ります。

幼いゼウスはクレタ島のイーダ山の洞窟で父クロノスから隠され、多くの神の眷属に育てられていました。そのひとつが山羊のアマルテイアでした。幼いゼウスがアマルテイアと遊んでいるときに角を折ってしまいますが、その角は滋養を与える神通力を持っていた・・・。というお話です。

コルヌコピアは収穫や繁栄、精神的な豊かさに関連する神々の象徴とされ、古くから絵画や彫刻などに登場してきました。




また、アカンサスリーフ(葉アザミ)は古代ギリシアより生命の象徴とされてきたモチーフです。


コルヌコピア、そしてアカンサスリーフを配したミニトレイは、小さいながらもヨーロッパ伝統のモチーフを詰め込んだ贅沢なアンティークアイテムといえるでしょう。


鈍く輝く真鍮の味わいとともに、貴方の日々を彩ってくれるような、英国アンティークの小品です。



◆England

◆推定製造年代:c.1900-1930年代頃

◆素材:真鍮

◆サイズ(外寸):約10.1×6cm 厚み約1.2cm

◆サイズ(中央部分):約8.3×4cm

◆重量:34g

◆在庫数:1点のみ



【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色がみられます。詳細は画像にてご確認ください。

*重量は34gです。それほど重厚感のあるお品物ではございません。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。




アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

こちらのバナーからご来店いただけます。




Todd Lowrey Antiques

by d+A


アンソニー氏が読み解くシェイクスピアと古典/ Antique Book "Shakespeare et l'antiquité"

 フランスアンティーク、古い本。


















ずっしりとした「ハーフ・レザー(半革装)」装丁の厚い本。

茶色と黄色が巧みに混在したマーブル紙を表紙とし、バンド付きの背表紙にはタイトルと作者名が金の箔押しで刻まれています。


「Shakespeare et l'antiquité/シェイクスピアと古典」


作者はフランスの学者「Paul Stapfer/ポール・スタプフェール(1840-1917)」。


シェイクスピアの作品がギリシャ・ローマの古典文学からどのような影響を受けたかを考察した複数巻からなるシリーズで、この本自体は「第2部(DEUXIÈME PARTIE)」。


そして中表紙の「Professeur à la Faculté des lettres de Grenoble」により、著者のポール・スタプフェールが、当時グルノーブル大学文学部の教授であったことがわかります。発刊はパリの「Librairie Sandoz et Fischbacher/サンド・エ・フィッシュバッハ書店」。



また表紙には手書きの書き込みがあり、おそらく以下のような内容だと思われます。



This book belongs to C. Anthony Lynch.

=この本は C. アンソニー・リンチの所有物である



かつて アンソニー氏がこの本を持っており、しっかりと自分のものであることを記していた・・・ということでしょう。英語でかかれており、名前からもアンソニー氏は英国人かと思われます。フランスにおいて、シェイクスピアがどのように研究されていたのか、興味を持って読んでいたのかもしれません。



140年以上の時を過ごしてきた本は、本自体の重量に加え、過ごしてきた時の重みをしっかりと纏っているよう。貴方の本棚のマスコットとして手に入れてみてはいかがでしょうか。




◆France

◆推定製造年代:c.1880年

◆素材:紙、革、布等

◆サイズ:約14.5×21.5cm 厚み約3cm

◆重量:806g

◆在庫数:1点のみ



【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、革の傷み、書き込み等がみられます。

*詳細は画像にてご確認ください。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。




アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

こちらのバナーからご来店いただけます。




Todd Lowrey Antiques

by d+A


チロリアンダンスを踊ろう / Vintage Royal Doulton "TYROLEAN DANCER BUNNYKINS"

 ロイヤルドルトン社製、バニキンズ・シリーズよりチロリアンダンサー。

















チロル地方の伝統的な半ズボン「レーダーホーゼン/(ドイツ語)Lederhose」を纏い、羽飾りのついたチロリアンハットをかぶった男の子ウサギ。ノリノリで踊る陽気なウサギフィギュアのご紹介です。




製作は1815年設立の「Royal Doulton/ロイヤルドルトン」。創業者は「ジョン・ドルトン/John Doulton」のほか、「マーサ・ジョーンズ/Martha Jones」と「ジョン・ワッツ/John Watts」の3人でしたが、1853年に社名は「Doulton」となります。

はじめはストーン・ウェアを生産する小さな工場でしたが、2代目の「Henry Doulton/ヘンリー・ドルトン」の代に蒸気機関を取り入れるなど積極的に事業を拡大、大成功をおさめます。

その後1882年にスタッフォードシャー、ストークオントレントの「Burslem/バースレム」を生産拠点と定め、ここが現在も続くロイヤル・ドルトンの本社となっています。またヘンリー・ドルトンは陶磁器業界で初となる「ナイト」の称号を与えられ、1901年にはエドワード7世から王室御用達の栄誉を受け、ここで「ロイヤル・ドルトン」と名乗ることを許されたのです。

ロイヤルドルトンの特徴は、滑らかな肌のボーン・チャイナと、意匠の芸術性。実際に使われる食器はもちろん、装飾的でコレクタブルな食器、人形などのフィギュアも美しく完成度の高いものが多く、さすが世界的に有名な、英国を代表する陶磁器メーカーであるといえるでしょう。

また、「Bunnykins/バニキンズ」とは、1930年代から続いているロイヤル・ドルトンのうさぎキャラクターのこと。現在では子供向けの食器がメインで、バニキンズ・シリーズとしてお皿やマグカップが販売されています。ただ、フィギュア(陶器製人形)は、現在はロイヤルドルトンからは製造・販売はされていないようです。


バニキンズのもともとの始まりは1934年、テーブルウェアから始まりました。陶器製の人形の始まりは1939年。きっと、テーブルウェアの評判がよかったからだと思われます。英国の絵本作家、Mary Barbara Baileyによるウサギのイラストをモデルに、Charles John Nokeが立体としてモデリングしたのが、初代、6デザインのバニキンズ・・・陶器製のウサギの人形でした。(ちなみにこの6デザインのバニキンズは、現在市場に出ると驚くほどの高額で取引されています)


その後、世界は第二次大戦へ突入し、ロイヤルドルトンは陶器製人形の生産を中止。1969年にBeswick Pottery を買収後、1972年から再度シリーズとして製造を始めたのです。

クリケットをしているチームだったり、ロビン・フッドだったり、チューダー朝のコスチュームを着ていたりと、テーマは様々ですが、すべて「ウサギ」。基本的にある一定期間しか製造・販売していないため、販売終了となれば市場にでたものを探すしかありません。また、ファンクラブ限定商品であったり、特定の団体や組織などのために製作されたものもあり、レア度も様々。それによって価格も異なります。





今回のバニキンズの底面には、ロイヤルドルトンのバックスタンプの他に以下の文字がみられます。(一部シールで見えませんが、デザインナンバーで調べました)



BUNNYKINS
by ROYAL DOULTON
TYROLEAN DANCER
BUNNYKINS
DB242
ECCLUSIVELY FOR EVENTS 2001



この「チロリアンダンサー」は、バニキンズシリーズで「The Dancers of the World」という世界のダンサーをモチーフとしたシリーズがあり、例えば「モリスダンサー」「フラメンコ」などがありますが、そのなかの一つとして2001年に販売されました。数年間販売されるバニキンズもありますが、この「チロリアンダンサー」は2001年のイベントのみの限定品だったようです。




大胆なポーズは見る確度で表情が変わり、開いた目と微笑みを湛えた口元が愛らしいウサギのチロリアンダンサー。

軽快なヨーデルが聞こえてきそうな、ロイヤルドルトンの確かな逸品をぜひお手元でご堪能ください。




◆England
◆推定製造年代:c.2001年
◆素材:陶器
◆サイズ:高さ約11.5cm
◆重量:92g
◆在庫数:1点のみ


【NOTE】
*古いお品物ですが、欠けやヒビは見当たりません。
*底面にわずかに汚れやシール跡などがございます。詳細は画像にてご確認ください。
*右脇の下あたりにごく小さな穴がみられますが、製造時からのものと思われます。
*箱は付属しません。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。




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Todd Lowrey Antiques
by d+A


2世紀の時を通して見えるもの/ Antique Quizzing Glass with Case

 英国アンティーク、ケース付クイズイング・グラス。
















「Quizzing Glass/クイズイング・グラス」とは、18世紀後半から19世紀ジョージアンからヴィクトリアンにかけて流行した、柄のついた単眼鏡(拡大鏡)のこと。

「Quizzing」は「quiz(クイズを出す、尋問する、テストする)」の現在分詞・動名詞形であり、主な意味は「質問をすること」「尋問」「クイズ」ですが、この場合はこれらの意味から派生して「対象を細かく観察する」という意味かと思います。


本格的な実験や観察用ではなく、ファッションアイテムとして携帯されたため、こぶりで凝ったものが多いことも、クイズイング・グラスの特徴といえるでしょう。




今回のお品物は、小さな柄付きの拡大鏡に専用ケースがついたクイズイング・グラス。専用ケースは深い海老茶色の革製で、拡大鏡がすっぽりとはまり、仕舞えば柄の部分の丸いところだけが覗く洒落た仕組みとなっています。柄の部分は凝った装飾が施されており、小さいながらも品格に溢れた贅沢品で。作られた時代は19世紀前半と推測いたします。


クイズイング・グラスの常として、機能性=拡大率はそれほど望めません。ただ、オリジナルのぴったりとしたレザーケースから出し入れするとき、そして凝った装飾の柄に指を通すとき、なんともいえないワクワクとした気持ちにさせてくれる上質なアンティークであることは間違いございません。



経てきた2世紀の時とともに胸ポケットに入れて。

さりげなく取り出して眺めれば、貴方にこれでしか見られない景色をみせてくれるのではないでしょうか。




◆England
◆推定製造年代:c.19世紀前半
◆素材:真鍮、ガラス、革
◆サイズ(拡大鏡本体):長さ約6.9cm 幅約3.6cm 厚み約0.2cm
◆総重量:16g(拡大鏡のみ9g)
◆在庫数:1点のみ


【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色等がみられます。
*ケースのレザーには若干の傷みがみられます。
*レンズには小傷がみられますが、使用可能な範囲であると思います。
*ケースにぴったりおさまりますが、摩擦の力のみでとまっています。ケースに入れた状態で柄の部分のみを持ってぶら下げると、ケースは落ちる場合がございます。
*詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。 




アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A