英国アンティーク、真鍮製のシューホーン(靴べら)。
イングランド中部のアンティークフェアで手に入れた、鈍く光る真鍮のシューホーン。
珍しいのはそのフォルム。
ハンドルからへら部分までがすらりとつながり、くるりとスクロールを描いています。
へらの凹みの部分はどんどん細く深くなり、持ち手の先端へと繋がっており、まさに流れるようなフォルム。
手に取りやすく、カウンターの天板や壁のフック等に引っかけやすい形状は、まさに用の美を体現しております。
日々使う度にどこか嬉しく、ゲストに差し出した時には思わず二度見されるような、ちょっと特別な存在感。
貴方の玄関に、常備されてはいかがでしょうか。
◆England
◆推定製造年代:c.1930-1950年代頃
◆素材:真鍮
◆サイズ:幅約4cm 15.8×7cm
◆重量:115g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色、凹み等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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紳士の為の西洋小物骨董店 トッドローリイ・アンティークスの
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Monday
ヴィクトリアンのロンドンから来た飴色の杖 / Antique Victorian Walking Stick with Malacca Cane
シルバー・グリップに加えシャフトに最高級素材・マラッカ藤を使ったアンティーク・ステッキ。
17世紀、男性が剣を持たなくなった代わりに持ちはじめたといわれるステッキ。
その頃から、「象牙のグリップにマラッカ藤のシャフト」が高級ステッキの定番素材だったといいます。
大航海時代に端を発し、世界中から素晴らしい品物を集めていた英国ならではの、贅沢な組み合わせでした。
マラッカ藤(マラッカケイン)とは、マレーシア、マライ半島西岸のマラッカ海峡に面した港湾都市から出荷される周辺
地域特産の藤の茎のことです。
もともとの材に斑(フラワー)が入っており、使えば使うほどそれが濃くなり、全体に艶がでてきて、しっとりと飴色になるのが特徴。
その艶具合や斑などは個体差があり、その表情を愉しむのがマラッカケイン愛好者の愉しみであるといっても過言ではありません。
軽く丈夫で表情豊か、そしてエイジングもたのしめるマラッカケインは、杖はもちろん、傘の柄にも使われており、現代においても英国紳士が大好きな素材。
英国王室御用達、老舗の傘メーカーFOXも、傘の柄の定番素材としてマラッカ藤を取り揃えています。
今回ご紹介するステッキは、シャフトがそのマラッカ藤、そしてグリップはシルバーでできている最高級の逸品。
シャフトにはなんとも味わい深い斑がまるで絵画のように現れており、自然の奥深さを感じさせます。
シンプルなグリップには、だいぶすり減ってはおりますが、確かにスターリングシルバーのホールマークが確認できます。
一番左端はメーカーズマークでしょう。長方形の中に「S.R]の文字がみえます。
ジョージアンからヴィクトリアンにかけて、ロンドンで「Solomon Royes」というシルバースミスがおりましたので、そこで作られたものかもしれません。
次はライオンの横姿、そしてleopard/豹の顔はロンドンのアセイオフィスの印。
隣にはシールドが確認できますが、なかにあるはずのアルファベットはよくよく見れば「S」のように見えます。
ロンドンのアセイオフィスでは、これらに加え1890年まではクィーンズヘッドが刻印されておりましたので、時代としては1890年以降であるということがわかります。
そしてロンドンでシールドに囲まれたアルファベットが使われていたのは1895年まで。
1891年が[Q]1892年が[R]1893年が[S]1894年が[T]1895年が[U]。
アルファベットのアウトラインからして「S」の可能性が一番高いと判断いたしました。
以上のことから、このシルバーは1893年にロンドンのアセイオフィスで認可を受けた、と考えてよいように思います。
そんなスターリングシルバーのグリップは、比較的こぶりでシンプルなフォルムながらも、凝った唐草文様がカーヴィングされており、小さいながらもこだわりが感じられる仕様となっています。
シャフトにはマラッカ藤特有の斑模様に加え、下に行くほど小傷がみられます。
このステッキを持ってヒースの茂みを幾度も歩いたのか、はたまた子犬のいたずらか・・・いずれにしましても、アンティークならではの景色としてお愉しみいただければと思います。
先端の石突部分には英国の古いステッキによくみられる真鍮のカバーがついています。
経年により色は黒ずみ、少しひび割れもみられます。
このようなカバーはほとんどが釘1本(たまに2本)でついており、擦り切れたり割れたりしたらすぐに取り換える消耗品のような存在だったと思われます。
現状は特に緩みは感じられませんが、実用にお使いになる場合はスリップ止めも兼ねてゴムキャップなどをつけていただいたほうが良いかと思います。
ヴィクトリア時代のロンドンからやってきた飴色の杖。
120年以上の間、どんな物語をみてきたのでしょうか。
今度は貴方が、その物語の続きを紡いでください。
◆London,England
◆推定製造年代:c.1893年頃
◆素材:スターリングシルバー、マラッカ藤
◆サイズ:全体長さ約88cm グリップ直径約2.4cm
◆重量:約144g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、歪みや変色がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*シャフトには若干の反りがみられます。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
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桜の木の下をゆっくりと歩こう / Antique Crook Handle Walking Stick
英国アンティーク、洒落たカラーがポイントの大曲ステッキ。
控え目な節をもつ表情豊かなシャフトと、ダンディなカラーがポイントのステッキは英国の大きなアンティークフェアで手に入れました。
クルーク・ハンドル=大曲りのグリップは、持ちやすく、ちょっとした時に手に掛けておきやすい実用性で長年人気の定番となっているフォルムです。
ポイントはベルトのバックルをモチーフとした洒落たカラー。
よく見ればマークがありますが、これはシルバーのホールマークではなく、メーカーズマークと思われます。残念ながらメーカー名は不明。材はおそらくシルバープレーテッド(銀メッキ)と思われます。
全体にゆったりとした反りが見られるシャフトは、比較的軽く、控えめな節が点在し、おそらく桜/チェリーだと思われます。
チェリーは多くの種があり、英国やフランスをはじめ北ヨーロッパにも広く自生しています。家具においても、オークほどではないにしろ、チェリーの家具は古くから作られてきました。マホガニーやウォールナットほどの高級材ではなく、どちらかといえば庶民的なキッチンチェアやキッチンテーブルなどにチェリー材のものをみることができます。
比較的軽く加工しやすいチェリー材は、人々の暮らしとともにある身近な材だったといえるでしょう。
ロンドン出身の絵本作家ケイト・グリーナウェイ/Kate Greenaway(1846-1901)の代表作「Language of Flowers/花言葉」(1884年)にも桜の木は掲載されています。
内容は以下の通り。
Cherry Tree Good education
(桜の木 良き教育)
成長すれば美しい姿となる桜の木を「良き教育」と例えたヴィクトリア時代の英国。
その精神を引き継ぐように、貴方の体に着かず離れず沿うように在るステッキは、良い伴侶となって日々の暮らしを支えてくれるのではないでしょうか。
日本の春、桜の花の満開の下、このステッキとともに散歩をしてみる。
そんな夢をみるのもよいかもしれません。
◆England
◆推定製造年代:c.1900-1930年頃
◆素材:木(おそらくチェリー)金属(おそらくシルバープレート/銀メッキ)
◆サイズ:全体長さ約92cm グリップ幅約13.2cm
◆重量:263g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*シャフト全体に円弧状の反りが見られます。右手で突いたときに、シャフト中央が体から離れ、下にいくとまた戻ってくる感じです。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A
控え目な節をもつ表情豊かなシャフトと、ダンディなカラーがポイントのステッキは英国の大きなアンティークフェアで手に入れました。
クルーク・ハンドル=大曲りのグリップは、持ちやすく、ちょっとした時に手に掛けておきやすい実用性で長年人気の定番となっているフォルムです。
ポイントはベルトのバックルをモチーフとした洒落たカラー。
よく見ればマークがありますが、これはシルバーのホールマークではなく、メーカーズマークと思われます。残念ながらメーカー名は不明。材はおそらくシルバープレーテッド(銀メッキ)と思われます。
全体にゆったりとした反りが見られるシャフトは、比較的軽く、控えめな節が点在し、おそらく桜/チェリーだと思われます。
チェリーは多くの種があり、英国やフランスをはじめ北ヨーロッパにも広く自生しています。家具においても、オークほどではないにしろ、チェリーの家具は古くから作られてきました。マホガニーやウォールナットほどの高級材ではなく、どちらかといえば庶民的なキッチンチェアやキッチンテーブルなどにチェリー材のものをみることができます。
比較的軽く加工しやすいチェリー材は、人々の暮らしとともにある身近な材だったといえるでしょう。
ロンドン出身の絵本作家ケイト・グリーナウェイ/Kate Greenaway(1846-1901)の代表作「Language of Flowers/花言葉」(1884年)にも桜の木は掲載されています。
内容は以下の通り。
Cherry Tree Good education
(桜の木 良き教育)
成長すれば美しい姿となる桜の木を「良き教育」と例えたヴィクトリア時代の英国。
その精神を引き継ぐように、貴方の体に着かず離れず沿うように在るステッキは、良い伴侶となって日々の暮らしを支えてくれるのではないでしょうか。
日本の春、桜の花の満開の下、このステッキとともに散歩をしてみる。
そんな夢をみるのもよいかもしれません。
◆England
◆推定製造年代:c.1900-1930年頃
◆素材:木(おそらくチェリー)金属(おそらくシルバープレート/銀メッキ)
◆サイズ:全体長さ約92cm グリップ幅約13.2cm
◆重量:263g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*シャフト全体に円弧状の反りが見られます。右手で突いたときに、シャフト中央が体から離れ、下にいくとまた戻ってくる感じです。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
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Saturday
ロココの装飾をもつ銀のシューホーン / Antique Silver Handle Shoe Horn Birmingham 1938
英国アンティーク、銀のハンドルをもつシューホーン(靴べら)。
イングランド中部のアンティークセンターで手に入れた、美しい形をもつシューホーン。
ハンドル部分にはホールマークが刻印されており、一番右のデイトレターは「O」と読めます。これは1938年バーミンガムのアセイオフィスで認可を受けたスターリングシルバーであることを表しています。
下の「CS★FS」はメーカーズマークで、「Cornelius Desormeaux Saunders & James Francis Hollings -Frank- Shepherd」というシルバースミスのマークです。
シェフィールド、バーミンガム、チェスターオフィスのマークがついた品物が、19世紀後半から20世紀前半までに渡り市場で見られますので、手広く銀製品を扱っていたようです。
実際に靴と足を添わせるヘラの部分はスチールにメッキでしょう。使いこまれて先端はわずかに地がでてしまっておりますが、「STEEL」の刻印が見えます。
英国の古い物でシューホーンはしばしばみかけるアイテムのひとつ。
多くは真鍮の物、そして一部はこのようにハンドル部分だけ銀(スターリングシルバー)で、ヘラ部分はスチールにメッキというものが多いようです。
このようなフォルムですと全てシルバーで、というのは当時強度的に問題があったのかもしれません。
特徴はやはりハンドル部分の装飾。
凝ったロココ風の装飾はよく見れば、小花や果物、木の実、スクロールなどロココ定番のモチーフが優雅に重なって豪奢そのものの印象をつくりあげています。
全長約24cmというシューホーンは大きすぎず小さすぎず、使いやすい大きさ。
玄関のカウンターに何気なく置いておいても、エレガントさを感じます。
ひんやりとしたハンドルを握りしめる度に、華麗なロココの宮廷が目に浮かぶような、英国アンティークの佳品。
貴方のおそばにいつまでも置いていただきたい一品です。
◆England
◆Birmingham
◆推定製造年代:c.1938年
◆素材:スターリングシルバー、スチール
◆サイズ:幅約3.9cm 長さ約23.7cm 厚み約1.8cm
◆重量:81g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色、へら部分には塗装の剥がれ等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
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イングランド中部のアンティークセンターで手に入れた、美しい形をもつシューホーン。
ハンドル部分にはホールマークが刻印されており、一番右のデイトレターは「O」と読めます。これは1938年バーミンガムのアセイオフィスで認可を受けたスターリングシルバーであることを表しています。
下の「CS★FS」はメーカーズマークで、「Cornelius Desormeaux Saunders & James Francis Hollings -Frank- Shepherd」というシルバースミスのマークです。
シェフィールド、バーミンガム、チェスターオフィスのマークがついた品物が、19世紀後半から20世紀前半までに渡り市場で見られますので、手広く銀製品を扱っていたようです。
実際に靴と足を添わせるヘラの部分はスチールにメッキでしょう。使いこまれて先端はわずかに地がでてしまっておりますが、「STEEL」の刻印が見えます。
英国の古い物でシューホーンはしばしばみかけるアイテムのひとつ。
多くは真鍮の物、そして一部はこのようにハンドル部分だけ銀(スターリングシルバー)で、ヘラ部分はスチールにメッキというものが多いようです。
このようなフォルムですと全てシルバーで、というのは当時強度的に問題があったのかもしれません。
特徴はやはりハンドル部分の装飾。
凝ったロココ風の装飾はよく見れば、小花や果物、木の実、スクロールなどロココ定番のモチーフが優雅に重なって豪奢そのものの印象をつくりあげています。
全長約24cmというシューホーンは大きすぎず小さすぎず、使いやすい大きさ。
玄関のカウンターに何気なく置いておいても、エレガントさを感じます。
ひんやりとしたハンドルを握りしめる度に、華麗なロココの宮廷が目に浮かぶような、英国アンティークの佳品。
貴方のおそばにいつまでも置いていただきたい一品です。
◆England
◆Birmingham
◆推定製造年代:c.1938年
◆素材:スターリングシルバー、スチール
◆サイズ:幅約3.9cm 長さ約23.7cm 厚み約1.8cm
◆重量:81g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色、へら部分には塗装の剥がれ等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
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