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Saturday

ロココの装飾をもつ銀のシューホーン / Antique Silver Handle Shoe Horn Birmingham 1938

英国アンティーク、銀のハンドルをもつシューホーン(靴べら)。













イングランド中部のアンティークセンターで手に入れた、美しい形をもつシューホーン。


ハンドル部分にはホールマークが刻印されており、一番右のデイトレターは「O」と読めます。これは1938年バーミンガムのアセイオフィスで認可を受けたスターリングシルバーであることを表しています。

下の「CS★FS」はメーカーズマークで、「Cornelius Desormeaux Saunders & James Francis Hollings -Frank- Shepherd」というシルバースミスのマークです。
シェフィールド、バーミンガム、チェスターオフィスのマークがついた品物が、19世紀後半から20世紀前半までに渡り市場で見られますので、手広く銀製品を扱っていたようです。

実際に靴と足を添わせるヘラの部分はスチールにメッキでしょう。使いこまれて先端はわずかに地がでてしまっておりますが、「STEEL」の刻印が見えます。



英国の古い物でシューホーンはしばしばみかけるアイテムのひとつ。
多くは真鍮の物、そして一部はこのようにハンドル部分だけ銀(スターリングシルバー)で、ヘラ部分はスチールにメッキというものが多いようです。
このようなフォルムですと全てシルバーで、というのは当時強度的に問題があったのかもしれません。


特徴はやはりハンドル部分の装飾。
凝ったロココ風の装飾はよく見れば、小花や果物、木の実、スクロールなどロココ定番のモチーフが優雅に重なって豪奢そのものの印象をつくりあげています。


全長約24cmというシューホーンは大きすぎず小さすぎず、使いやすい大きさ。
玄関のカウンターに何気なく置いておいても、エレガントさを感じます。

ひんやりとしたハンドルを握りしめる度に、華麗なロココの宮廷が目に浮かぶような、英国アンティークの佳品。

貴方のおそばにいつまでも置いていただきたい一品です。


◆England
◆Birmingham
◆推定製造年代:c.1938年
◆素材:スターリングシルバー、スチール
◆サイズ:幅約3.9cm 長さ約23.7cm 厚み約1.8cm
◆重量:81g
◆在庫数:1点のみ


【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色、へら部分には塗装の剥がれ等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。




アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
こちらのバナーからご来店いただけます。



Todd Lowrey Antiques
by d+A