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Friday

こびと用の手押し車はいかが / Antique Miniature Wheelbarrow

 英国アンティーク、ミニチュアの手押し車。












英国の大きなアンティークフェアで手に入れた、小さな手押し車。


持ち手や車輪などは真鍮、荷物を入れる部分は銅でできています。
小さな車輪はくるくる回りますので、本物さながらに動かしてお愉しみいただけます。


この小ささなので、なんの実用にもなりませんが、小さな観葉植物や多肉植物とともにディスプレイすれば、まるでジオラマのように小さな世界を愉しめそう。


ガーデニング大国・英国が生んだ、心癒されるアンティーク・ミニチュアです。




◆England
◆推定製造年代:1930-1950年代頃
◆素材:真鍮、銅
◆サイズ:幅約5.7cm 奥行約12.2cm 高さ約4.8cm
◆重量:41g
◆在庫数:1点のみ


【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、歪みや変色等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。





アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
こちらのバナーからご来店いただけます。



Todd Lowrey Antiques
by d+A

カルトゥーシュをまとったフランスの拡大鏡 / Antique French Silver 800 Handle Magnifying Glass

 フランスアンティーク、シルバーハンドルルーペ。

















使い始めてみるともう手放せないツールのひとつ、拡大鏡。

それがアンティークの、しかも銀製品であることは、美しさと機能性、そしてクオリティのすべてを満足させるひとつの究極であることは間違いありません。


そんなシルバーハンドルの拡大鏡のご紹介です。




アンティーク・シルバーにはホールマークを読み解く愉しみがつきものですが、このルーペにも、持ち手の根元に、ホールマークをみることができます。


ただし、フランスのホールマークは通常とても小さく、肉眼はおろか、普通のルーペでも判別できませんので、時には10倍近い倍率の拡大鏡が必要となります。


片側には、かろうじて「左向きの猪の頭」のマークが見え、これは、1838年から1961年まで使用されていたパリのアセイオフィスのマークで、純度800のシルバーとなります。反対側には、恐らくメーカーズマークと思われるものが見えるのですが、残念ながら解明できませんでした。


ホールマークのような、品質管理のために金属をマークする伝統は、13世紀から行われたと言われていますが、フランスのシルバーの基準とメーカーのマークは、英国のマークほど体系的ではなかったようです。


1789年のフランス革命で、伝統的なギルド制が廃止されると同時に、新政府は合金の最大値を4.2%から20%に引き上げることで銀の基準を劇的に緩和し、銀細工職人にはるかに大きな自由が与えられたのですが、それまで、フランスにおける銀の基準は、千のうち958.33の部分が銀でなければならないとされていました。


以後、1838年までに、銀の純度を保証するシンプルなマークシステムが導入され、フランスでは現在、純度 950/1000 と 800/1000 の2つの基準を用いています。




全長はおよそ10cmと小さめ。

それだけに邪魔にならず、例えばお気に入りのケースに入れて持ち歩くのもおすすめです。


花輪の装飾によるカルトゥーシュ/cartouche が両面に施されたシルバーの持ち手は、繊細で美しく、とても扱いやすく掌に納まります。



100年を超えても、変わらないシルバーの輝きと質感。

いつまでも変わらない価値をもつ、実用的なフランスアンティークのひと品です。



◆France

◆推定製造年:c.1900年代頃

◆素材:ガラス・金属・シルバー

◆全体サイズ:幅約4.1cm 長さ約10.4㎝ 

◆持ち手サイズ:幅約1.2cm 長さ約6.1㎝ 厚さ約0.6cm

◆レンズ部分直径:約4cm

◆重量:18g

◆在庫数:1点のみ



【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に微細な傷や汚れがみられますが、ガラス部分に目立つ傷はなく、とても良い状態です。

*レンズ部分は後年に付け替えられたものと思われます。

*詳細は画像にてご確認ください。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。



アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

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Todd Lowrey Antiques

by d+A



マン島千年の誇り / Isle of Man Tercentenary Crown Coin Set in Silver Mount 1979

 マン島ヴィンテージ、1979年記念コインの特別なチャーム。















マン島とは、グレートブリテン島とアイルランド島に囲まれたアイリッシュ海の中央に位置する島。


グレートブリテン島の南にあるジャージー島等と同じく、英国王室属領であり、「グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国」の一部ではありません。

自治権があり、領主は「グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国」の君主、つまり現在ではエリザベス女王となっています。

独自の通貨(マンクスポンド)も発行しています。ちなみにマン島内では英国のポンドを使用することができますが、マン島以外でマンクスポンドを使用することはできません。


石器時代から人が住み、近年(?)になってヴァイキングの定住地となり、その後はスコットランド、そしてイングランド、と所有者は二転三転した複雑な歴史を持っています。


そんなマン島のシンボルといえば「トリスケル」。

トリスケリオン、三脚巴(さんきゃくともえ)とも呼ばれる三本足の紋章です。

トリスケルは古代文明からみられる意匠で、フランス・ブルターニュのシンボルであり同様にシチリアのシンボルでもあります。


マン島は古代ケルト文化が色濃く残る地域。伝説によれば、ケルト神話の海の神「マナナン・マクリール」がマン島の最初の居住者とされ、三本足で車輪を転がすように濃霧の中を移動すると言われています。そのことからマン島のシンボルがトリスケルとなり、島名の由来ともなったといわれています。*諸説あります。



前段が長くなりました。今回ご紹介するのは、そのマン島からの特別な逸品です。



まず、嵌め込まれたコイン。

片側はエリザベス女王、もう片側はトリスケルのコインを中心に、8つのコインが集まったデザインとなっています。

周囲には以下の文字。


TERCENARY OF MANX COINAGE   ONE CROWN


まず、「TERCENARY OF MANX COINAGE」とは「マン島コイン発行300周年」の意味。

 「ONE CROWN」は「1クラウン」で、この単位のコインは1971年まで流通しており、価値としては1/4ポンド(5シリング)に相当するものでした。このコインの発刊は1979年ですので、記念コインとして特別に発刊されたものと思われます。


当時は銀貨と白銅貨が同時に発刊され、デザインは全く同じでした。銀貨の方に何か刻印がある訳ではないので、見分けるのは色合いのみということらしいです。(厳密には重さが異なりますが、多少個別のバラツキもあるようなので、正直よくわかりませんでした)

今回のお品物は、販売していた英国ディーラーからの情報と、私の推測により白銅貨としてご紹介させていただきます。



エリザベス女王ではない側について、もう少しご説明いたします。


中央の当時の1ポンドコインを中心に、それまでマン島で発刊された代表的な8つのデザインがレイアウトされています。


一番上 1970年の1クラウンコイン表

右上 1709年ハーフペニーコイン裏

右 1973-1982 1ポンドコイン表

右斜め下 1839年1ペニーコイン裏

下 1976年1クラウンコイン裏

左斜め下 1786年1ペニーコイン裏

左 1758年1ペニーコイン裏

左斜め上 1698年 ペニーコイン表


マン島の有名な猫(マンクス:マン島を発祥とする尻尾の無いネコの品種)のコインがトップにあしらわれており、中央のトリスケルと共に英国でありながらも独自の通貨をもつマン島の歴史を、誇らしげに表現したデザインであるといえるでしょう。



さて、見どころはもうひとつ。


コインは特別な銀のマウントで包まれ、メダルのように下げることが出来るようになっています。マウントにはトップに王冠、中央にトリスケル、そして左に「979」右に「1979」の数字があしらわれています。



この数字は一体何なのでしょうか。


これは実はマン島議会発足1000年記念の印。

マン島には独自の議会「ティンワルド/Tynwald」があります。この議会を開いたのは、マン島に住み着いたヴァイキングであったといわれており、最初の議会は979年であったといわれています。*諸説あります。

イングランドにおいては、13世紀の身分制議会に始まり、14世紀には二院制が成立。ピューリタン革命・名誉革命を経て議会政治が定着したといわれていますので、議会をどう定義するかにもよりますが、マン島の方が議会を成立させたのはイングランドよりも早かった・・・というのが、マンクス人の誇りのひとつである、ということは間違いないようです。

ちなみに初期に議会の開かれていた場所は、現在も「ティンワルドの丘/Tynwald Hill」として保存されており、現在でも毎年7月5日にはここで議会が開かれているとか。



コイン発刊300周年にのせて、さらにその上にマン島議会発足1000周年を乗っけてくる。

マン島の誇りをかけたような装飾に溢れた逸品であるといえるでしょう。



マウント自体に「SILVER」の刻印があり、コインの面には樹脂製のカバーがついた状態でセットされており、コインを大切にする気持ちが伝わってくるようです。



マンクス人千年の誇りを表した特別な逸品。

マン島ファンの方に是非お持ちいただきたい、ヴィンテージアイテムです。



◆England

◆推定製造年代:c.1979年

◆素材:(おそらく)白銅貨、シルバー、樹脂

◆サイズ:コイン直径約3.9cm 全体高さ約6cm(丸環含まず)

◆重量:37g

◆在庫数:1点のみ



【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。





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小箱を開けてミクロの世界を覗いてみよう / Antique Pocket Field Microscope Magnifying Glass

 英国アンティーク、ケース付小型拡大鏡。

























名刺よりも小さな濃ブラウンのケース。

蓋を開けてみると、ベルベット張りのコンパートメントにきっちり納まっている金属のパーツたち。

携帯型顕微鏡(ポケットマイクロスコープ)のような、ちょっと珍しい拡大鏡セットのご紹介です。



直径およそ1.6㎝の金属パイプを、側面から半分くり抜いたフォルムは、19世紀頃の小型顕微鏡のようにも見え、レンズの倍率も一般的なルーペよりも高く、10倍を超える拡大倍率であることから pocket microscope/ポケットマイクロスコープ に分類されることもあります。


通常の使い方は、レンズのみを付けた状態で、レンズとは反対のエンドを対象物に押し当てるようにして覗くのですが、その際にくり抜かれた側から光を取り入れると、とても良く見えます。さらに、スクリューによってレンズの焦点を調整することもできます。


本体を直接指で支えて使用できますが、付属のハンドルをはめると、使い勝手が向上し、より安定した状態で覗くことが可能となります。



そして、特筆すべきは2枚のスペアパーツ。

レンズとは反対のエンドにねじ込んで取り外しできるのですが、透明ガラスの片面には、それぞれ2種類の目盛りがプリントされています。


ひとつは、1/10㎜の目盛りが1㎝の幅で刻まれ、もう一方は、レンズいっぱいに、1/100インチの目盛りが刻まれています。


これらは、対象物や標本を覗きながらサイズを把握する用途で使用すると思われますが、以前ご紹介した、Linen Tester / Linen Prover のように、リネン織物の糸の密度や状態などを検査、検定するための拡大鏡のように使われていたかもしれません。


本体に刻まれた、王冠のマークと「G.I.A (もしくはC.I.A)」の文字は、詳細は不明ですが、製造メーカー、もしくは何らかの団体の頭文字を表しているのではないかと思われます。

非常に珍しいセットであり、もちろん私も始めて見ますし、販売していた英国のディーラーも「HAVEN'T SEEN ONE THE SAME ! /同じものは見たことが無い!」との説明でした。一般的に販売されたものではなく、何かの記念品の可能性もあるかと思います。



精巧に作られたケースにきちんと納められた小さな光学機器パーツ。

100年を超えても、その性能は衰えることはありません。


実用を兼ねた英国アンティークの稀有な逸品をぜひお手元でご鑑賞ください。


◆England

◆推定製造年:c.1900年代頃

◆素材:ガラス・金属・真鍮・他

◆ケースサイズ:幅約6.4cm 奥行約4.5cm 高さ約3.0㎝ 

◆本体円筒サイズ:直径約1.8cm 高さ約2.7㎝ 

◆レンズ部分直径:約1.0cm

◆総重量:54g ケースのみ29g

◆在庫数:1点のみ



【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に微細な傷や汚れ、塗装の剥がれなどがみられますが、ガラス部分に目立つ傷はなく、良い状態です。

*詳細は画像にてご確認ください。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。



アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

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