フランス買付のアンティークメダイユとシルバーチェーン。
繊細な表現が芸術的な美しさをもつメダイユをご紹介いたします。
直径は約2.6cmほど。片面には以下の文字と共に、扉から出てくる天使たちとその前に立つ教皇の姿がみられます。
ANNO IVBILAEI
MCMXXV
「ANNO」はイタリア語で「年」、「ANNO IVBILAEI」とは「聖年」となり、「MCMXXV」とはローマ数字で1925のこと。
ちなみに「IVBILAEI」は「JUBILAEI」と表現されるときもあり、英語の「Jubilee」と同じ意味となります。
25年に1度の聖年の時にだけ開かれるサンピエトロ大聖堂の「聖なる扉」が開かれたときの瞬間を描いたものでしょう。
そしてもう片面にも、ヴァチカン宮殿の上に浮かぶ天使とともに、以下の文字がみられます。
EXPOSITIO
MISSIONUM CATH
IN VATICANIS AEDIBVS
ANNO IVBILARI
MCMXXV
全ての意味は分かりませんでしたが、「EXPOSITIO」はイタリア語で「(尊いものの)開帳」の意味、「AE(AとEが合わさった文字)DIBVS」はラテン語で「AEDIBUS」とも表記し、「HOUSE」もしくは「Vatican」の意味となります。
そして「ANNO IVBILARI MCMXXV」は反対面と同じく「聖年1925」となりますので「ヴァチカンにて聖年1925に開帳・・」という感じの内容かと思います。
まず聖年とは、カトリック教会において、「ローマ巡礼者に特別の赦しを与える」とした年。教皇ボニファティウス8世が1300年を聖年と定めたのが始まりで、当初は50年に一度の聖年でしたが、後に25年に一度となりました。聖年では、ローマ4大聖堂において普段聖堂に内側から塗り固められている扉が解放され、通るものに赦しが与えられるといいます。
以上のことから、このメダイユは1925年の聖年、ヴァチカンにて聖年の扉が開いたことを記念したものであるといえます。
合わせてあるチェーンは925の刻印があるシルバー。
長さが64cmと長めなので、ちょうど胸のあたりにメダイユがきて、自分自身でも眺めることができるのも嬉しいポイント。
メダイユ自体には特に刻印がないため、合金と思われますが、思わずルーペを手にする緻密な表現は充分芸術的な鑑賞に耐えるものと思います。
アンティークアクセサリーとして、男性女性問わず、シンプルにかつこだわりをもってお愉しみいただけるかと思いますが、いかがでしょうか。
◆フランス買付
◆推定製造年代:メダイユc.1925年
◆メダイ材:金属
◆チェーン:シルバー924
◆チェーン長さ:約64cm
◆重量:9g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A