英国アンティーク、銀のハンドルをもつシューホーン(靴べら)。
こぶりながら美しいハンドルをもつ古いシューホーンを手に入れました。
ハンドル部分にはホールマークが刻印されており、バーミンガムの錨、ライオンパサント、一番右のデイトレターは矩形のシールドに小文字の「g」。
これらは1907年バーミンガムのアセイオフィスで認可を受けたスターリングシルバーであることを表しています。
一番左の「G&C LD」はメーカーズマークで、「G & C Ltd」というシルバースミスのマークです。「G & C Ltd」についての情報は多くありませんが、1903年から1934年頃に掛けて、ブックカバーやシガレットケース等を製造していたようです。
実際に靴と足を添わせるヘラの部分はスチールにメッキで、付け根部分に「ENGLISH MAKE」「STEEL」の刻印が見えます。
100年以上が経ってメッキの剥がれや小傷などがございますが、まだまだご使用いただくに十分かと思います。
英国の古い物でシューホーンはしばしばみかけるアイテムのひとつ。
多くは真鍮の物、そして一部はこのようにハンドル部分だけ銀(スターリングシルバー)で、ヘラ部分はスチールにメッキというものが多いようです。このようなフォルムですと全てシルバーで、というのは当時強度的に問題があったのかもしれません。
特徴はやはりハンドル部分の装飾。
凝った装飾はロココならではの左右非対称のパターンとなっており、これでもかと重ねられたCスクロールと、その奥に潜むレースをモチーフとした格子が、豪奢そのものの印象をつくりあげています。
全長約17cmというシューホーンはやや小さめ。
玄関のカウンターに置いたり、収納内部におさめたり、使い回ししやすいサイズ感だと思います。
ひんやりとしたハンドルを握りしめる度に、華麗なロココの宮廷が目に浮かぶような、英国アンティークの佳品。
貴方のおそばにいつまでも置いていただきたい一品です。
◆England
◆Birmingham
◆推定製造年代:c.1906年
◆素材:スターリングシルバー、スチール
◆サイズ:幅約3.4cm 長さ約17.5cm
◆重量:56g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色、へら部分には塗装の剥がれ等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A