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Thursday

封蝋をするためのツールはいかが / Antique Ebonized Handle Sealing Stamp

 英国アンティーク、シーリングスタンプ。












シールングスタンプとは手紙などの封蝋をするための道具のこと。


熱で溶かした封蝋にスタンプで署名を刻印する際や、契約書などの署名の一部として使っていました。

かつては日本の印鑑のように非常にオフィシャルなものでしたが、時代が下がるにしたがってもう少し気軽に使うものとなってきたように思います。個人を特定するという意味で、基本的には本人のイニシアルを元とした2文字もしくは3文字のモノグラムがあしらわれてきましたが、近年では1文字のみのものも使われています。


さて、今回ご紹介する英国で手に入れたシーリングスタンプは、印面に2文字のモノグラムがあしらわれたお品物。文字「RとI」もしくは「Pとh」かと思われます。


持ち手は木製で、黒い塗りつぶし塗装(エボナイズド)がされており、印面部分は真鍮製となっています。時代的にはおそらく19世紀終わりから20世紀初頭のものと推測いたします。


もしも丁度あなたのイニシアルと符合したら、それはきっと100年前の英国から届けられた貴方への贈り物。是非とも手に入れて、貴方だけのシーリングを完成させてください。

もちろん違うイニシアルの方も、古き良き文房具コレクションの一端として愛していただけましたら幸いです。



◆England

◆推定製造年代:c.1890-1910年代頃

◆素材:真鍮・木

◆サイズ:長さ約10cm 直径約3.1cm シール面約2.1×1.cm

◆重量:67g

◆在庫数:1点のみ



【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色がみられます。詳細は画像にてご確認ください。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。





アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

こちらのバナーからご来店いただけます。


Todd Lowrey Antiques

by d+A


シルバーのフレームに丸くおさまる / Antique Silver Round Picture Frame 1912

 英国アンティーク、シルバーラウンドフォトフレーム。

















真ん丸のシルバーフレームが印象的な英国製フォトフレームのご紹介です。


こぶりながらも存在感のある丸いフレームは、断面の微妙なカーブとエッジが、シルバー特有の優しい輝きと表情の変化を感じさせ、エドワーディアンの終わりという時代の意匠性を感させます。


背面の板とスタンドは木製で、黒い塗装が施されています。留め金具はやや錆びており、トップの1か所は固定式で差し込む受けとなっています。下左右の2か所が可動式ですが、1か所は固くなってしまいいておりほぼ動きません。ただ、1か所は動くので、そこを外せばスライドさせる形で背板は着け外しが可能です。写真を入れる面にはシックなモスグリーンのファブリックが貼られています。



また、英国のアンティーク・シルバーは、ホールマークを読み解く愉しみもあって、フレームの側面に刻まれた数個のホールマークが多くを語ってくれます。ホールマーク、向かって左の「 J.G.Ltd 」はメーカーズマークで、 「Joseph Gloster Ltd/ジョセフ・グロスター社」のものと思われます。ジョセフ・グロスター社は、1888年バーミンガムのヒッコリーヒルで設立されたシルバースミス。 ジョージ三世様式やヴィクトリア様式のように時代を反映する代表的なデザインを得意としていました。実用的な物が多く、アンティークシルバーウェアの中でも人気が高いメーカーの一つです。


メーカーズマークの隣にはバーミンガムを表す錨のマーク、スターリングシルバーを表すライオンパサント、一番右側はデイトレターシールドに小文字の「n」。これはバーミンガムにおいては1912年を表します。つまり、1912年バーミンガムのアセイオフィスで認可を受けたスターリングシルバーであることがわかります。



小さなマークから読み解く、ヴィクトリアンからエドワーディアンを経て営なまれ続けた、英国のシルバースミスの系譜。


端正な姿と共に深い歴史を持つ1世紀前のフォトフレームは、どこに置いても邪魔にならないコンパクトサイズで、現代のインテリアにもすんなりと溶け込みます。

生活の中に芸術の輝きを、いかがでしょうか。



◆England

◆推定製造年:c.1912年

◆素材:シルバー・ガラス・木・布・金属

◆サイズ:フレーム直径約7.9cm ガラス部分見えがかり直径約5.3cm 奥行約5㎝(立てた状態)

◆重量:55g

◆在庫数:1点のみ



【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆び等がみられます。

*背面の留め金具は2か所のうち1か所が固く動きませんが、背板を外すことは可能です。

*詳細は画像にてご確認ください。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。




アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

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Todd Lowrey Antiques

by d+A


薔薇とビーズとシルバーと / Antique Silver Handle Magnifying Glass Birmingham 1906

 英国アンティーク、シルバーハンドルルーペ。














可憐な装飾が施された輪っかの持ち手が印象的な拡大鏡のご紹介です。


使い始めてみるともう手放せないツールと言える、拡大鏡。しかもアンティークの銀製品であれば、美しさと機能性、そしてクオリティのすべてを満足させるひとつの究極であることは間違いありません。


英国アンティーク・シルバーにはホールマークを読み解く愉しみがつきものですが、今回ご紹介する拡大鏡にも、持ち手の根元に、数個のホールマークをみることができます。


バーミンガムの錨のマーク、スターリングシルバーの証ライオンパサント。デイトレターが小文字の「g」。これらは1906年にバーミンガムのアッセイオフィスで認可を受けたスターリングシルバーであることを表しています。メーカーズマークは「H M」であり、これは「Henry Matthews/ヘンリー・マシューズ」のマークとなります。バーミンガムのヴィットリア通りで1894年から事業を始めたヘンリー・マシューズは、ヘアブラシ、シガレットケース、フレーム、帽子ピン、カードケース等の小物を得意としたシルバースミスでしたが、1930年頃には生産を停止しています。


そして、持ち手の輪っかを包み込むように施された優雅な意匠が目を惹きます。

付け根部分には薔薇の花、それに呼応するように先端と左右にもこぶりな薔薇が配され、間をアカンサスの葉と細かなビーズ文様が繋いでおり、優雅そのもののデザインとなっています。


なお、レンズ部分は後年のものであると思われます。金属製のレンズ枠は太いものもありますが、このお品物はごく細いレンズ枠で仕上げられており、繊細な印象です。直径約4cm強、倍率約5倍のレンズはコンディションもよく、傷はほとんど見えませんので、十分にお使いいただけることと思います。


全体長さ約9.1cm、重さも18gほどですので、お気に入りのチェーンを通して首から下げてもよろしいのではないでしょうか。


100年を超えて深みを増すシルバーの輝きと質感。いつまでも変わらない価値をもつ、実用的な英国アンティークのひと品です。




◆England

◆推定製造年:c.1906年

◆素材:ガラス・金属・シルバー

◆サイズ:全長約9.1㎝ レンズ部分直径約4cm

◆重量:18g

◆在庫数:1点のみ



【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に微細な傷や汚れがみられますが、ガラス部分に目立つ傷はなく、とても良い状態です。

*レンズ部分は後年のものと思われます。

*詳細は画像にてご確認ください。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。





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Todd Lowrey Antiques
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ヴィクトリア女王・インド皇帝戴冠60周年を祝う / Antique Coronation Cup by William Lowe 1867

 英国アンティーク、ヴィクトリア女王戴冠60周年記念カップ。

















華やかなデザインが目を惹く、ヴィクトリア女王戴冠60周年記念カップ。

ごくこぶりなカップですが、きれいな色彩と立体的な金彩がとりわけ美しいヴィクトリア時代の逸品をご紹介いたしましょう。




1837年に戴冠したヴィクトリア女王。日の沈まない帝国となった大英帝国が繁栄を極めたヴィクトリア時代を築いた女王の、戴冠60周年=ダイヤモンドジュビリーはさぞ盛大に祝われたことは想像に難くありません。多くの記念品が作られましたが、今回ご紹介するカップは少しだけ着眼点が異なるのがポイント。


トップには象の絵、その下には「EMPRESS OF INDIA」=「インド皇帝」の文字。向かって左側にはユニオンジャック、右側には英国領インド帝国の国旗が掲げられています。ちなみに現在のインド国旗(オレンジ、白、グリーンの横縞で中央には「ダルマ/法」を意味するアショーカ・チャクラを配置)は1947年に正式に採用されたものです。英国の象徴である薔薇、そしてスコットランドのアザミと、アイルランドのシャムロックが左右を彩ります。


中央にはヴィクトリア女王が1837年6月20日に戴冠してから、60年を祝う内容の文章となっており、これは同時にインド皇帝となって60周年であることとなっています。一番上に象を配したことからも、このデザインは英国内はもちろんの事、英国領インド帝国の関係者に向けての品物だったのではないでしょうか。


底面には以下の文字が見られます。


MADE IN ENGLAND

W.L.

RdNo. 290284



「W.L.」とは「William Lowe」のこと。1875年にWilliam Lowe/ウィリアム・ロウにより、ストークオントレントのLongton/ロングトンで創業した窯元。ロウは1898年には亡くなりますが、ビジネスは彼の名前で続けられ、1931年頃まで続いていたようです。また、「RdNo.」はレジストレーション(デザイン)ナンバーの事で、この番号は1897年に登録されたものとなっています。


かつての帝国とその女帝。

その残り香を確かに感じる、120年以上前の小さなカップは、英国アンティークの粋を感じさせるのに十分な存在感を持っています。

貴重なコレクションのひとしなとして、お手元に置いてみてはいかがでしょうか。



◆England

◆推定製造年代:c.1897年

◆素材:陶器

◆サイズ:本体底直径(持ち手含まず)約6.3cm 高さ約7.3cm

◆重量:121g

◆在庫数:1点のみ



【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、金彩の剥がれや変色等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。

*欠けやヒビはみあたりません。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。





アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

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