スウェーデンアンティーク、銀の持ち手のウォーキングステッキ。
英国のアンティークマーケットで手に入れた、持ち手がシルバーのウォーキングステッキ。
がっしりどっしりとした印象を持ちつつも、持ち手の端部のデザイン的なあしらいがどこかお洒落な印象で、ひとめみて、英国のものではないだろうな、と思いました。調べてみれば、刻印や彫られている文字から、スウェーデンのものであることがわかりました。
まずはシルバーの刻印。
「S」の文字と、3つのモチーフが組みあわされた刻印が押されています。スウェーデンにおいては銀品位800以上で「六角形の枠にS」の刻印が、1901年からは「3つの王冠」のホールマークが使用されています。スウェーデンではシルバー925もありますが、一般的なのはシルバー830。おそらくこの持ち手は830かと思います。時代としては20世紀初頭、「3つの王冠」が使われだした1901年から、せいぜい1930年代頃までのものと推測いたします。
もうひとつの特徴として、銀の持ち手には両面に文字が彫られています。
Tago arsdagen av Barnen
これはスウェーデン語で、英語に直訳すると「Take the anniversary of the Children」という意味になります。なにかの記念日の品物か、子供からの記念品かもしれません。
もう片面には以下の文字。
Frans Karlson
「Karlson/カールソン」はスウェーデンでは非常に一般的な苗字ですので、恐らくこれは個人名、このステッキの持ち主だったのではないでしょうか。
木製のシャフトは黒く塗られており、材質は不明。力をかけてもほとんどしなりませんので、かなり硬い木なのではないかと思います。シャフトと持ち手、石突の組み合わせはしっかりとしており、今のところは緩みもございません。スウェーデンはヨーロッパではポーランド、ロシア、カザフスタンに次ぐ銀生産国となっており、昔から多くの銀製品を生み出してきた歴史があります。
雄大な自然を背景に秀逸な感覚で生み出されてきたシルバーウェア。
その歴史の一端を確かに感じる武骨で美しい1本を、これからの貴方の相棒としてお傍に置いてみてはいかがでしょうか。
◆スウェーデン
◆推定製造年代:c.1901-1930年代
◆素材:シルバー830 木、金属
◆サイズ:全長約79.5cm 持ち手幅約12cm
◆重量:288g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、凹みや変色がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*実際にご使用の際には、滑り止めの為のゴムキャップをつけることをお勧めいたします。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A