英国アンティーク、シルバーハンドルルーペ。
可憐な装飾が施された輪っかの持ち手が印象的な拡大鏡のご紹介です。
使い始めてみるともう手放せないツールと言える、拡大鏡。しかもアンティークの銀製品であれば、美しさと機能性、そしてクオリティのすべてを満足させるひとつの究極であることは間違いありません。
英国アンティーク・シルバーにはホールマークを読み解く愉しみがつきものですが、今回ご紹介する拡大鏡にも、持ち手の根元に、数個のホールマークをみることができます。
バーミンガムの錨のマーク、スターリングシルバーの証ライオンパサント。デイトレターが小文字の「g」。これらは1906年にバーミンガムのアッセイオフィスで認可を受けたスターリングシルバーであることを表しています。メーカーズマークは「H M」であり、これは「Henry Matthews/ヘンリー・マシューズ」のマークとなります。バーミンガムのヴィットリア通りで1894年から事業を始めたヘンリー・マシューズは、ヘアブラシ、シガレットケース、フレーム、帽子ピン、カードケース等の小物を得意としたシルバースミスでしたが、1930年頃には生産を停止しています。
そして、持ち手の輪っかを包み込むように施された優雅な意匠が目を惹きます。
付け根部分には薔薇の花、それに呼応するように先端と左右にもこぶりな薔薇が配され、間をアカンサスの葉と細かなビーズ文様が繋いでおり、優雅そのもののデザインとなっています。
なお、レンズ部分は後年のものであると思われます。金属製のレンズ枠は太いものもありますが、このお品物はごく細いレンズ枠で仕上げられており、繊細な印象です。直径約4cm強、倍率約5倍のレンズはコンディションもよく、傷はほとんど見えませんので、十分にお使いいただけることと思います。
全体長さ約9.1cm、重さも18gほどですので、お気に入りのチェーンを通して首から下げてもよろしいのではないでしょうか。
100年を超えて深みを増すシルバーの輝きと質感。いつまでも変わらない価値をもつ、実用的な英国アンティークのひと品です。
◆England
◆推定製造年:c.1906年
◆素材:ガラス・金属・シルバー
◆サイズ:全長約9.1㎝ レンズ部分直径約4cm
◆重量:18g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に微細な傷や汚れがみられますが、ガラス部分に目立つ傷はなく、とても良い状態です。
*レンズ部分は後年のものと思われます。
*詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
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