英国アンティーク、Tin(ブリキ)の地球儀。
国名をよくみれば、現在のタイはシャム/SHAM、ベトナム及びその周辺はフランス領インドシナ/FRENCH INDOCHINAとなっています。
「フランス領インドシナ」が使用されたのは1887年から1954年まで、そしてシャムからタイへの国名変更は1939年に行われました。
また、朝鮮半島がは日本の領土となっています。日本の韓国併合は1910-1945年まで。
よって、この地球儀の地図は1910-1939年までの間のもの、ということになります。
それほど細かい精度ではないため、本格的な学術用というよりは、子供の玩具的なものだったと思われます。
球体は今でもスムーズに回転し、ふたつの半球を組み合わせる形でできているため、赤道部分で「ぱかり」と割れます。内部になにか入れておくこともできそう。
よく似た形の地球儀が、英国のお菓子メーカーが中にお菓子をつめて販売していたこともあったようなので、この地球儀もそのタイプかもしれません。
いずれにしても、お勉強のふりをしながら、中に自分の宝物を隠しておいた子供がいたかもしれない、と想像することは、あながち外れたことではないような気がいたします。
経年変化により、よい具合に退色し、どこかノスタルジックな雰囲気を持つ第二次大戦前の地球儀。
過ぎし日の人類の覇権争いを、天空からの目で愛でてみる。
そんな時間の過ごし方は、いかがでしょうか。
◆British Made
◆推定製造年代:c.1910-1930年代頃
◆素材:鉄(ブリキ)
◆サイズ:土台直径約11cm 高さ約21cm
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、多少の汚れや小傷、錆びや塗装の剥げなどがみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承のうえ、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
こちらのバナーからご来店いただけます。
Todd Lowrey Antiques
by d+A
紳士の為の西洋小物骨董店 トッドローリイ・アンティークスの
詳細画像や情報をご紹介しているブログです。
ショップはhttp://toddlowrey.comへどうぞ。
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Wednesday
赤いポストの故郷から / Vintage CHAD VALLEY Tin Toy Money Box Royal Mail Pillar Box
イングランド、チャド・バレー社による郵便ポスト貯金箱。
チャド・バレー/CHAD VALLEYとは、かつてイングランドを代表したおもちゃメーカー。
もともとは19世紀にイングランド・バーミンガムにおいてAnthony Bunn Johnsonが始めた印刷事業が始まり。息子の代にハーボーン/Harborneの郊外に移転し、その場所が「チャド・バレー」と呼ばれていた地域だったことから、この名前となりました。
第一次大戦前にはおもちゃ事業を始め、テディベアやTinToy(ブリキのおもちゃ)などを生産。
1938年にはロイヤルワラントも手にいれています。
第二次大戦時には、おもちゃとは全く違うもの(武器ケースや病院用ベッド、その他部品など)を生産しましたが、1945年にはおもちゃ事業を再開。
1960年代までには7つの工場、1000人を超える人員をもつリーディング・カンパニーに成長します。
しかし、その後の不況により1978年にはパリトイに買収され、その後、アメリカ資本系のケナー・パーカーに買収。商標名は1988年にウールワースに売却。ウールワースは東アジアで生産したチャド・ヴァレーの新しいシリーズを発売しています。
今回ご紹介する貯金箱は、1930-50年代頃、チャド・バレー社によって発売された郵便ポスト型の貯金箱。
ピラーボックス/Pillar Boxとよばれる自立型のポストで、正面の扉のロゴ(Royal Ciphers)は「GR」であり、ジョージ6世(1936-1952)を表しています。
背面には以下の文字がみられます。
"CHAD VALLEY" HARBORNE
MADE IN ENGLAND
No.10014
正面の扉は小さな鍵で開閉が可能。
パカリと開けて、中に入れたお金をごっそり出すことができます。
扉には集荷時間(1日5回)や次の集荷時間も書き込まれ、英国の充実した郵便事業をうかがわせます。
日本がお手本にした、1516年からの歴史をもつ英国の郵便システム。
お馴染みの赤いポストの故郷からやってきた、どこか郷愁をさそうヴィンテージ・アイテムです。
◆England
◆推定製造年代:c.1930-1950年代頃
◆素材:金属
◆サイズ:幅約9cm 奥行き約5cm 高さ約12.5cm
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、多少の汚れや小傷、錆、塗装の剥げやゆがみ等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*施錠できる鍵が1本付属しています。今のところ問題なく動作いたしますが、古いお品物ですので、頻繁な施錠や過度な操作はお勧めいたしません。
*硬貨を入れるスリットには、日本の500円硬貨が余裕で通ります。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承のうえ、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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チャド・バレー/CHAD VALLEYとは、かつてイングランドを代表したおもちゃメーカー。
もともとは19世紀にイングランド・バーミンガムにおいてAnthony Bunn Johnsonが始めた印刷事業が始まり。息子の代にハーボーン/Harborneの郊外に移転し、その場所が「チャド・バレー」と呼ばれていた地域だったことから、この名前となりました。
第一次大戦前にはおもちゃ事業を始め、テディベアやTinToy(ブリキのおもちゃ)などを生産。
1938年にはロイヤルワラントも手にいれています。
第二次大戦時には、おもちゃとは全く違うもの(武器ケースや病院用ベッド、その他部品など)を生産しましたが、1945年にはおもちゃ事業を再開。
1960年代までには7つの工場、1000人を超える人員をもつリーディング・カンパニーに成長します。
しかし、その後の不況により1978年にはパリトイに買収され、その後、アメリカ資本系のケナー・パーカーに買収。商標名は1988年にウールワースに売却。ウールワースは東アジアで生産したチャド・ヴァレーの新しいシリーズを発売しています。
今回ご紹介する貯金箱は、1930-50年代頃、チャド・バレー社によって発売された郵便ポスト型の貯金箱。
ピラーボックス/Pillar Boxとよばれる自立型のポストで、正面の扉のロゴ(Royal Ciphers)は「GR」であり、ジョージ6世(1936-1952)を表しています。
背面には以下の文字がみられます。
"CHAD VALLEY" HARBORNE
MADE IN ENGLAND
No.10014
正面の扉は小さな鍵で開閉が可能。
パカリと開けて、中に入れたお金をごっそり出すことができます。
扉には集荷時間(1日5回)や次の集荷時間も書き込まれ、英国の充実した郵便事業をうかがわせます。
日本がお手本にした、1516年からの歴史をもつ英国の郵便システム。
お馴染みの赤いポストの故郷からやってきた、どこか郷愁をさそうヴィンテージ・アイテムです。
◆England
◆推定製造年代:c.1930-1950年代頃
◆素材:金属
◆サイズ:幅約9cm 奥行き約5cm 高さ約12.5cm
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、多少の汚れや小傷、錆、塗装の剥げやゆがみ等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*施錠できる鍵が1本付属しています。今のところ問題なく動作いたしますが、古いお品物ですので、頻繁な施錠や過度な操作はお勧めいたしません。
*硬貨を入れるスリットには、日本の500円硬貨が余裕で通ります。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承のうえ、お求めください。
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Tuesday
緻密なこだわりの小家具 / Antique Inlaid Book Shelf
精緻なインレイが施された英国アンティークの小さなブックシェルフ。
今回ご紹介するのは、デスクトップやカウンターに置いてちょうどよいサイズのブックシェルフです。
材は英国家具においてもっとも古い歴史をもつ木、オーク。
精霊が宿る木ともいわれるオークは、古代よりブリテン島に自生し、常に人々の傍に在りました。
堅牢な素質をもつ材は、家具をはじめあらゆるものに供され、暮らしになくてはならない材のうちのひとつだったといえるでしょう。
その素質から、主としてカーヴィング(彫刻)によって飾られることが多いオークですが、今回ご紹介するブックシェルフにはシンプルながらも緻密なインレイが施されています。
インレイ(象嵌細工)は、様々な材を組み合わせ、文様にしていくもの。
主として木が使われますが、金属や真珠貝、動物の骨や象牙、そして鼈甲なども使用することがあり、古い歴史をもつ芸術性の高い細工です。
呼び方も、大きなくくりではインレイ/inlayですが、線状のインレイはストリンギング、幾何学のパターンはパーケットリ―、絵画的要素の強いものはマーケットリー等とよび、手法も様々なものがあるようです。
このブックシェルフは左右の側板エッジに、ダイヤの連続パターンのインレイが施されています。
本を置いた時に一番目に入る部分にきりりといれられたインレイは全体のシンプルなフォルムを引き立て、英国アンティークならではのこだわりを感じさせてくれます。
少し奥に傾くように立てかける作りは、置いたものを納まりよく受け止めてくれます。
文庫本はもちろん、CDなど並べていただいてもいいかもしれません。
使うたびになにかが心に響く、傍において嬉しい英国アンティークの小家具です。
◆England
◆推定製造年代:c.1930年頃
◆素材:オーク
◆サイズ:幅約39.8cm 奥行約17.8cm 高さ約17.5cm
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、多少の汚れや小傷、色褪せなどがみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承のうえ、お求めください。
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材は英国家具においてもっとも古い歴史をもつ木、オーク。
精霊が宿る木ともいわれるオークは、古代よりブリテン島に自生し、常に人々の傍に在りました。
堅牢な素質をもつ材は、家具をはじめあらゆるものに供され、暮らしになくてはならない材のうちのひとつだったといえるでしょう。
その素質から、主としてカーヴィング(彫刻)によって飾られることが多いオークですが、今回ご紹介するブックシェルフにはシンプルながらも緻密なインレイが施されています。
インレイ(象嵌細工)は、様々な材を組み合わせ、文様にしていくもの。
主として木が使われますが、金属や真珠貝、動物の骨や象牙、そして鼈甲なども使用することがあり、古い歴史をもつ芸術性の高い細工です。
呼び方も、大きなくくりではインレイ/inlayですが、線状のインレイはストリンギング、幾何学のパターンはパーケットリ―、絵画的要素の強いものはマーケットリー等とよび、手法も様々なものがあるようです。
このブックシェルフは左右の側板エッジに、ダイヤの連続パターンのインレイが施されています。
本を置いた時に一番目に入る部分にきりりといれられたインレイは全体のシンプルなフォルムを引き立て、英国アンティークならではのこだわりを感じさせてくれます。
少し奥に傾くように立てかける作りは、置いたものを納まりよく受け止めてくれます。
文庫本はもちろん、CDなど並べていただいてもいいかもしれません。
使うたびになにかが心に響く、傍において嬉しい英国アンティークの小家具です。
◆England
◆推定製造年代:c.1930年頃
◆素材:オーク
◆サイズ:幅約39.8cm 奥行約17.8cm 高さ約17.5cm
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、多少の汚れや小傷、色褪せなどがみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承のうえ、お求めください。
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Book Stand/Book Ends
揺れる振り子が伝えるもの / Antique Postal Balance Pendulum Scale
インダストリアルな機能美を感じる、英国アンティークの振り子式郵便測り。
切手発祥の地、英国。
英国において郵便システム自体は16世紀から存在し、17世紀には一般利用ができるようになりましたが、受取人が郵便料金を支払う形式であり、枚数と距離によって料金が異なり、お金がないと受け取れなかったため、庶民は気軽に手紙を出せませんでした
1840年に改革が訪れます。
グレート・ブリテンおよびアイルランド全域に宛てられた郵便(半オンス/約14g の重さまで)はすべて一律で1ペニーで、差出人が郵便料金を支払うものとされました。
その数か月後には、郵便料金が支払済みであることを証明するために、郵便物に切手を貼る制度が始まります。これが、「切手」の始まり。その時、1840年5月1日に発売されたのが、有名な切手「ブラックペニー」です。
そのころ、馬車から鉄道へと輸送手段が発達したことも相まって、郵便の量は一気に増えてゆきました。
ヴィクトリア時代後半には、都市部では1日なんと7回の集配があったとか。
人々は日々手紙をだし、また受け取り、当たり前のように使いこなしていました。
1879年には英国にも電話交換局ができ、電話も徐々に普及してはいきますが、一般に普及するようになるまでは、だいぶ時間がかかったようです。
これはきっと、郵便(電報)システムがあまりにもきちんと機能していたため、庶民としては特に不便を感じなかったせいかと思われます。
このころのポスタル・スケール(郵便測り)は、ばね式やBilateralとよばれる双極アームのものなど数種みられますが、今回ご紹介する測りはPendulumとよばれる振り子式のもの。
実際に測ってみると、多少の誤差はございますが、大体1目盛りが約半オンス(約14g)と思われます。恐らく、郵便物を多く扱う施設や事務所などで使用されていたのではないでしょうか。
上のお皿に郵便物を置けば、重りの振り子がゆらりと持ち上がって、針が目盛りを指すようになっています。土台には小さなネジが仕込まれていて、これを操作することにより、より水平に近い状態へ設定できるようになっています。
材は金色がかったシルバー色で、使用による塗装の剥げがあり、それがまた雰囲気をかもしだしています。
機能性と意匠性が快く溶けあった、インダストリアルな美を感じる逸品。
英国郵便制度の歴史に思いをはせつつ、おそばに置いてみるのはいかがでしょうか。
◆England
◆推定製造年代:c.1900年頃
◆素材:金属
◆サイズ:土台直径約7.6cm 高さ約17cm
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、多少の汚れや小傷、塗装や印字の剥げなどがみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*正確な計測用にはおすすめできません。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承のうえ、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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切手発祥の地、英国。
英国において郵便システム自体は16世紀から存在し、17世紀には一般利用ができるようになりましたが、受取人が郵便料金を支払う形式であり、枚数と距離によって料金が異なり、お金がないと受け取れなかったため、庶民は気軽に手紙を出せませんでした
1840年に改革が訪れます。
グレート・ブリテンおよびアイルランド全域に宛てられた郵便(半オンス/約14g の重さまで)はすべて一律で1ペニーで、差出人が郵便料金を支払うものとされました。
その数か月後には、郵便料金が支払済みであることを証明するために、郵便物に切手を貼る制度が始まります。これが、「切手」の始まり。その時、1840年5月1日に発売されたのが、有名な切手「ブラックペニー」です。
そのころ、馬車から鉄道へと輸送手段が発達したことも相まって、郵便の量は一気に増えてゆきました。
ヴィクトリア時代後半には、都市部では1日なんと7回の集配があったとか。
人々は日々手紙をだし、また受け取り、当たり前のように使いこなしていました。
1879年には英国にも電話交換局ができ、電話も徐々に普及してはいきますが、一般に普及するようになるまでは、だいぶ時間がかかったようです。
これはきっと、郵便(電報)システムがあまりにもきちんと機能していたため、庶民としては特に不便を感じなかったせいかと思われます。
このころのポスタル・スケール(郵便測り)は、ばね式やBilateralとよばれる双極アームのものなど数種みられますが、今回ご紹介する測りはPendulumとよばれる振り子式のもの。
実際に測ってみると、多少の誤差はございますが、大体1目盛りが約半オンス(約14g)と思われます。恐らく、郵便物を多く扱う施設や事務所などで使用されていたのではないでしょうか。
上のお皿に郵便物を置けば、重りの振り子がゆらりと持ち上がって、針が目盛りを指すようになっています。土台には小さなネジが仕込まれていて、これを操作することにより、より水平に近い状態へ設定できるようになっています。
材は金色がかったシルバー色で、使用による塗装の剥げがあり、それがまた雰囲気をかもしだしています。
機能性と意匠性が快く溶けあった、インダストリアルな美を感じる逸品。
英国郵便制度の歴史に思いをはせつつ、おそばに置いてみるのはいかがでしょうか。
◆England
◆推定製造年代:c.1900年頃
◆素材:金属
◆サイズ:土台直径約7.6cm 高さ約17cm
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、多少の汚れや小傷、塗装や印字の剥げなどがみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*正確な計測用にはおすすめできません。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承のうえ、お求めください。
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Monday
地図は王者の趣味 / Antique Steel-engraved Map of Lincolnshire by Thomas Moule 1836
イングランド、トーマス・モールによるリンカンシャーの古地図。
トーマス・モール/Thomas Moule(1784-1851)とは18世紀から19世紀、英国で活躍した古書収集家・地図製作家、そして紋章学者。
ロンドン・メリルボーンに生まれ、ロンドンで古書を販売していましたこともありました。
彼が遺したもので有名なのは、鋼板画で制作され、美しく装飾されたイングランドの地方の地図シリーズ。初版は1830年に発売され、たいそう人気となったようです。
今回ご紹介する地図は、そのトーマス・モールによるイングランド・リンカンシャーの地図。
発行は1836年と思われます。
リンカン大聖堂のイラストやゴシック調の枠線が美しくレイアウトされたなかに納められた地図は、
みればみるほど、驚異的に細かい文字がみてとれます。
意匠的な技もさることながら、これを石版画で起こした職人たちの腕に、改めて心を揺さぶられてしまいます。
裏面にはシールが貼ってあり、以下の文字がみられます。
P.J.RADFORD
Furzeley Corner, Denmead, Nr.Portsmouth
EARLY MAPS, CHARTS AND PRINTS
また、シール脇には鉛筆の手書きで、「Thomas Moule 1836」と書かれています。
「P.J.RADFORD」ポーツマス近くでは古い地図や図、プリント、本等を取り扱っていた商会で、1965年から1970年代頃の活動があったようでしたが、今はすでに活動はしていないようです。
よって、フレーミングは1960-70年代のものと思われます。
シックな黒とゴールドのフレームにおさまった、180年以上前の地図。
これを眺めた人々は、自分の故郷を懐かしく思い出していたのでしょうか。
それとも、まだ見ぬ地へ想像を働かせていたのかもしれません。
そんなストーリーを秘めた、1枚の古地図。
アンティークとしても、アートとしても充分にお楽しみいただける逸品です。
◆England
◆by Thomas Moule
◆推定製造年代:c.1836年(フレーミングは1960-70年代)
◆素材:紙・木。ガラス・他
◆サイズ:幅約28.5cm 高さ約34.5cm(フレーム外寸です)
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、地図には多少の汚れや変色が、フレームには欠けなどがみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承のうえ、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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トーマス・モール/Thomas Moule(1784-1851)とは18世紀から19世紀、英国で活躍した古書収集家・地図製作家、そして紋章学者。
ロンドン・メリルボーンに生まれ、ロンドンで古書を販売していましたこともありました。
彼が遺したもので有名なのは、鋼板画で制作され、美しく装飾されたイングランドの地方の地図シリーズ。初版は1830年に発売され、たいそう人気となったようです。
今回ご紹介する地図は、そのトーマス・モールによるイングランド・リンカンシャーの地図。
発行は1836年と思われます。
リンカン大聖堂のイラストやゴシック調の枠線が美しくレイアウトされたなかに納められた地図は、
みればみるほど、驚異的に細かい文字がみてとれます。
意匠的な技もさることながら、これを石版画で起こした職人たちの腕に、改めて心を揺さぶられてしまいます。
裏面にはシールが貼ってあり、以下の文字がみられます。
P.J.RADFORD
Furzeley Corner, Denmead, Nr.Portsmouth
EARLY MAPS, CHARTS AND PRINTS
また、シール脇には鉛筆の手書きで、「Thomas Moule 1836」と書かれています。
「P.J.RADFORD」ポーツマス近くでは古い地図や図、プリント、本等を取り扱っていた商会で、1965年から1970年代頃の活動があったようでしたが、今はすでに活動はしていないようです。
よって、フレーミングは1960-70年代のものと思われます。
シックな黒とゴールドのフレームにおさまった、180年以上前の地図。
これを眺めた人々は、自分の故郷を懐かしく思い出していたのでしょうか。
それとも、まだ見ぬ地へ想像を働かせていたのかもしれません。
そんなストーリーを秘めた、1枚の古地図。
アンティークとしても、アートとしても充分にお楽しみいただける逸品です。
◆England
◆by Thomas Moule
◆推定製造年代:c.1836年(フレーミングは1960-70年代)
◆素材:紙・木。ガラス・他
◆サイズ:幅約28.5cm 高さ約34.5cm(フレーム外寸です)
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、地図には多少の汚れや変色が、フレームには欠けなどがみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承のうえ、お求めください。
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