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Wednesday

1月3日㈰、大江戸骨董市 出店場所のご案内です。

 


12月20日㈰ 大江戸骨董市 出店場所のご案内です。

 


政治家よりも高みに在るただひとつの存在/ Antique Victorian Brass Letter Opener with Clown

 英国アンティーク、レターオープナー。














「道化師」には大きく分けて3種類あるようです。

それは「ジェスター/Jester」「クラウン/Clown」「ピエロ/ Pierrot」。




まず、ジェスターとは宮廷道化師のこと。

宮廷や貴族などに雇われ、どちらかといえば芸よりも言葉で人々を笑わせる役目。


クラウンとはサーカスの道化師役。

おどけた芸をして間を繋ぎ、笑いをとるのが役目。


ピエロとはサーカスのクラウンの一種ですが、さらに馬鹿にされる役目であり、目元に涙を描くのがお約束。

*諸説あります




そして「クラウン/Clown」という名称の始まりは英国とされています。

18世紀頃英国、円形の劇場での曲馬ショー(後のサーカス)の中で「おどけ役」を演じていた役者が自らのことを「クラウン」と名乗ったのが始まりだと言われています。

ちなみに「Clown」は俗語で、「いなか者、無骨者、ばか」という意味。





今回ご紹介するのは、そんなクラウンをモチーフにしたレターオープナーです。



ボンボンのついた上着に大きな襞襟。まさに定番の衣装を着たクラウンが、大きな羽に寄りかかるように佇んでいます。

真鍮の古びた金色の質感と共に、なんともいえない風景となってみる者の心に迫る、稀有なオープナー。

作られた時代は古く、ヴィクトリアン後期頃のものと推測いたします。



大きな羽の部分が刃でありますが、あまり鋭くはなく、正直レターオープナーとしてはそれほど優秀ではございません。

試してみましたが「紙をやっと破くことが出来る」くらいでした。


それでも、ゆったりとした羽のカーブとクラウンの存在感はひときわ珍しく、本等と一緒にディスプレイすれば、この上ない演出効果が期待できそうです。




最後に、稀代の喜劇王、ロンドン生まれのチャールズ・チャップリン(1889-1977)の名言をご紹介しておきます。



「I remain just one thing, and one thing only- and that is a clown. It places me on a far higher plane than any politician.」

「私はただ一つのもの、それだけでありたい。つまりそれはクラウンだ。クラウンであることはどんな政治家よりも私を遥かに高い次元においてくれる」

*訳は諸説あります



英国から来たクラウンのオープナー。

喜劇王の言葉と共に、貴方の座右にいかがでしょうか。



◆England

◆推定製造年代:c.1880-1900年代頃

◆素材:真鍮

◆サイズ:幅約2.8cm 長さ約24.2cm 厚み約2cm

◆重量:105g

◆在庫数:1点のみ



【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆や変色がみられます。詳細は画像にてご確認ください。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。





アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

こちらのバナーからご来店いただけます。





Todd Lowrey Antiques

by d+A


貴族のカントリーハウスを閉じ込めて /Antique Silver Plated Pin Dish "Chatswoth house"

 英国アンティーク、小さなピンディッシュ。














英国のアンティークマーケットで手に入れた、オーバル型に風景があしらわれたピンディッシュ。



ディッシュの中には橋とお屋敷からなる風景が立体的に施されています。

下のほうには消えかけた文字があり、それによるとおそらく「Chatsworth house/チャッツワース・ハウス」の風景を描いたものでしょう。



チャッツワース・ハウスとは、イングランドのダービーシャー、ピーク・ディストリクト国立公園の中にある16世紀に建てられたカントリー・ハウスのこと。

かつてはスコットランド女王メアリーが身を寄せていたこともある歴史ある邸宅で、素晴らしい邸宅と庭園からなり、

1872年から1873年にかけて欧米諸国を歴訪した岩倉使節団も訪れ、屋敷の壮麗さと庭園の見事さに感銘をうけたことが伝えられています。

現在はデヴォンシャー公爵の邸宅であり、屋敷の運営等はチャッツワース・ハウス・トラストによって管理されており、多くの部分が一般公開されています。



アールヌーヴォー風の装飾が施された小さなディッシュは、素材感からして銀メッキと思われます。

歳月を経て少々銀が剥げてきておりますが、それもまた風景に奥行を加える味わいとなっているような気がいたします。



サイドボードに置いて、リングやタイピンなどの一時置きに最適。

英国人が敬愛するカントリーハウスを閉じ込めた、英国アンティークの小品です。



◆England

◆推定製造年代:c.1900-1930年代頃

◆素材:金属・銀メッキ

◆サイズ:幅約10cm 奥行き約6.5cm 高さ約1.1cm

◆重量:69g

◆在庫数:1点のみ



【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆や変色等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。





アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

こちらのバナーからご来店いただけます。





Todd Lowrey Antiques

by d+A


コーンウォールの悠久の時をもつライトハウス / Antique Miniature Carved Cornish Serpentine Lighthouse

 英国アンティーク、ミニチュアの灯台。













英国のアンティークマーケットでみつけた、小さな灯台。

アクセサリーを主に扱っているストールに、ちょこんと置いてありました。


これは・・・?と手に取れば、店主のマダムはとたんに熱弁。

「これはコーニッシュ、サーペンタイン・ストーン。知らない?サーペンタイン、よ!」


英語力の無さで、情けないながらも「サーペンタイン」が全然聞き取れず、メモに書いてもらってようやく把握いたしました。


「サーペンタイン/Serpentine」とは蛇のこと。一般的には「Snake/スネーク」よりも大きな蛇を指します。

例えば旧約聖書においてイブにリンゴを食べさせた大きな蛇は「サーペンタイン」と表現されています。


余談ではありますが、英国ではS字のような複数の曲線が組み合わされた曲線を「サーペンタイン」と表現します。

前面がくにゃりとした曲線をもつキャビネットは「サーペンタイン・キャビネット」などと言われています。



さて、小さな灯台の話でした。

つまり、サーペンタイン・ストーンとは日本語で蛇紋岩のこと。



蛇紋岩は世界中に広く分布しますが、英国ではコーンウォールの海岸に多くあることで有名。

「Kynance cove/カイナンス・コーブ/カイナンスの入り江」が特にその美しさでに名高く、ヴィクトリアンの初期に人気を博し、ヴィクトリアン女王やアルバート王子等、多くの著名人が訪れたといいます。


色味は暗めの赤や緑など表情豊かで、比較的加工しやすいことから、多くの加工品がつくられています。



今回ご紹介する灯台などは、コーンウォールの海岸で手に入れるにはうってつけのお土産物であったといえるでしょう。

正直、石なので製造年代などははっきりわかりません。

1930-1950年代頃というのは、英国のマダムのざっくりした(多分)推定年代をそのまま掲載させていただきました。



自然が生み出した豊かな文様をもつ小さな灯台。

コーンウォールの海岸から来た、悠久の時を感じさせる自然の産物は、これからも変わらない姿で貴方の行く先を照らしてくれそう。


いつまでもおそばに置いていただきたい、小さな英国アンティークです。



◆England

◆推定製造年代:c.1930-1950年代頃

◆素材:サーペンタイン・ストーン

◆サイズ:高さ約8cm

◆重量:105g

◆在庫数:1点のみ



【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に小傷等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。





アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

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by d+A


小さな顕微鏡で大きな発見をしよう/ Antique Pocket Portable Microscope with Case

 英国買付、アンティークのポータブル顕微鏡。


















ポケットサイズの顕微鏡を手に入れました。



いえ、初めはなんだかよくわからなかったんです。

ブラウンの裏革のがま口のような細長いケースに入っていた、黒とシルバー色の円筒形。


よくみれば側面には60X 50X 40Xの文字があり、アジャストできるようになっています。

先端にはレンズとミラー。

そこでやっと、あ、これ、顕微鏡だ・・・とわかりました。



最大倍率はなんと60倍。


使い方としては、まずはシリンダー部分をぐいっと任意の倍率に合わせ(力で合わせます。女性でもできます)、その後対象物を覗きながら、先端部分でゆっくりピントを合わす・・・という感じだと思います。


試しに本の頁数字部分をなんとか映してみましたので、画像でご確認ください。

紙の繊維が確認できるくらい、よく見ることが出来ました。


ちなみに、内部にプリズムは入っていないシンプルな顕微鏡ですので、対象物は上下逆に見えますのでご理解ください。




メーカー名などはございませんが、販売していたディーラーによれば、メカはドイツ製であろう、とのこと。

顕微鏡や双眼鏡などのメカものは、メカ本体はドイツでつくらせ、ケース等は英国で用意して、英国で販売されていたことはよくあることでしたので、その通りであろうと思われます。



多少の錆や汚れなどはございますが、まだまだ現役で役立ってくれそうなポータブル顕微鏡。

ポケットに入れて、近くの公園まで出掛けてみるのはいかがでしょうか。


大きな発見が貴方を待っている・・・かもしれません。






◆England買付

◆本体:Germany(おそらく)

◆推定製造年代:c.1930-1950年代頃

◆素材:金属・ガラス・革

◆ケースサイズ:幅約3.5cm 長さ約15.6cm

◆本体サイズ:直径約2.2cm 長さ約13-15.6cm

◆総重量:69g

◆在庫数:1点のみ



【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆や変色がみられます。詳細は画像にてご確認ください。

*ケースのレザーの一部は口金から少し外れています。今のところご使用に問題はないと思います。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。





アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

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