英国アンティーク、レターオープナー。
「道化師」には大きく分けて3種類あるようです。
それは「ジェスター/Jester」「クラウン/Clown」「ピエロ/ Pierrot」。
まず、ジェスターとは宮廷道化師のこと。
宮廷や貴族などに雇われ、どちらかといえば芸よりも言葉で人々を笑わせる役目。
クラウンとはサーカスの道化師役。
おどけた芸をして間を繋ぎ、笑いをとるのが役目。
ピエロとはサーカスのクラウンの一種ですが、さらに馬鹿にされる役目であり、目元に涙を描くのがお約束。
*諸説あります
そして「クラウン/Clown」という名称の始まりは英国とされています。
18世紀頃英国、円形の劇場での曲馬ショー(後のサーカス)の中で「おどけ役」を演じていた役者が自らのことを「クラウン」と名乗ったのが始まりだと言われています。
ちなみに「Clown」は俗語で、「いなか者、無骨者、ばか」という意味。
今回ご紹介するのは、そんなクラウンをモチーフにしたレターオープナーです。
ボンボンのついた上着に大きな襞襟。まさに定番の衣装を着たクラウンが、大きな羽に寄りかかるように佇んでいます。
真鍮の古びた金色の質感と共に、なんともいえない風景となってみる者の心に迫る、稀有なオープナー。
作られた時代は古く、ヴィクトリアン後期頃のものと推測いたします。
大きな羽の部分が刃でありますが、あまり鋭くはなく、正直レターオープナーとしてはそれほど優秀ではございません。
試してみましたが「紙をやっと破くことが出来る」くらいでした。
それでも、ゆったりとした羽のカーブとクラウンの存在感はひときわ珍しく、本等と一緒にディスプレイすれば、この上ない演出効果が期待できそうです。
最後に、稀代の喜劇王、ロンドン生まれのチャールズ・チャップリン(1889-1977)の名言をご紹介しておきます。
「I remain just one thing, and one thing only- and that is a clown. It places me on a far higher plane than any politician.」
「私はただ一つのもの、それだけでありたい。つまりそれはクラウンだ。クラウンであることはどんな政治家よりも私を遥かに高い次元においてくれる」
*訳は諸説あります
英国から来たクラウンのオープナー。
喜劇王の言葉と共に、貴方の座右にいかがでしょうか。
◆England
◆推定製造年代:c.1880-1900年代頃
◆素材:真鍮
◆サイズ:幅約2.8cm 長さ約24.2cm 厚み約2cm
◆重量:105g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆や変色がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A