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Friday

贅沢な簡素/ Antique Brass Jeweller's Magnifying Glass/326-281

 英国アンティーク、小さな真鍮製拡大鏡。















英国の大きなアンティークフェア。


あらゆるアンティークが集まる広大な敷地の中の一角に、私たちが行く度に訪れるコーナーがあります。つるりとした頭部に眼鏡をかけた、貫禄ある親父殿が営む小さな一角には、レンズや定規、双眼鏡といった光学機器が整然と並んでいます。


彼のポリシーなのでしょう、真鍮はどれもピカピカに磨き上げられており、たとえそれが19世紀のものだとしても、覗きこめばそのまま顔が映りこむほどの輝きをもっています。





今回ご紹介する拡大鏡は、その親父殿からのひとしな。


お宝の山を前にして、私たちがあれこれと選んでいるときに、そっと脇から差し出してくれたのがこの拡大鏡です。


「これはおすすめ。19世紀。すごく珍しいよ」


全長わずか5cm弱。手のひらで握り込めそうな小ささと、手作り感溢れるあまりにもシンプルな形状。でもよくみれば、真鍮のワイヤーは継ぎ目がわからないほどきれいに処理がされており、丁寧な仕事ぶりを感じることができます。


そして真鍮の円筒エッジギリギリまで水を湛えたような風情を持つレンズ。まるでそこから溢れだしそうにみえます(いえ、溢れないんですけどね)。沢山のアンティークの拡大鏡を扱ってきましたが、これは間違いなく初めて見るタイプでした。




分厚いレンズ、そして全体のバランスからはコディントン拡大鏡のように思えますが、コディントンの特徴である「レンズ中ほどの水平方向の溝」が無いように思えますので、ここでは 「Jeweller's Magnifying Glass=ジュエリー職人のための拡大鏡」としてご紹介させていただきます。




視野は狭いものの、分厚いレンズのおかげで拡大率は高め。


そしてなによりも、矛盾してはおりますが「贅沢な簡素」ともいうべきスペックと仕上がりが、この拡大鏡を唯一無二のものとしています。



貴方のコレクションに是非。

英国アンティークの稀有なひとしなをお届けいたします。





◆England

◆推定製造年代:c.19世紀

◆素材:真鍮、ガラス

◆サイズ:全長約4.8cm レンズ部分直径約2.2cm 厚み約1.7cm

◆重量:11g

◆在庫数:1点のみ



【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色等がみられます。

*一見気づかないレベルですが、レンズエッジ一箇所に小さなチップ(欠け)がみられます。

*詳細は画像にてご確認ください。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。 





アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

こちらのバナーからご来店いただけます。




Todd Lowrey Antiques

by d+A


ロンドンの老舗が手掛けた遠眼鏡/ Antique ROSS LONDON Monocular with Leather Case /326-207

 英国アンティーク、レザーケース付プリズム式単眼鏡。


























英国のアンティークセンターで手に入れた古い単眼鏡。



すっぽり嵌る革製のケースと、ずっしりした手ごたえをもつ本体のクールさに我慢できず、手に入れてしまったひとしなをご紹介いたします。



まず、本体には以下の刻印がみられます。



ROSS, LONDON

×10 No_ 61443




この「ROSS, LONDON」からご説明いたします。



1830年、ロンドンのWigmore Streetにて「Andrew Ross/アンドリュー・ロッス」によって設立されたのがロス商会の始まり。


1840年にはカメラ用のレンズ製造を開始。早い段階でカールツァイスと提携を開始し、ロッスは英国においてカールツァイスレンズを製造するライセンスを取得。レンズや双眼鏡を製造していましたが、1855-1910年代にはカメラも製造。1859年にはブルック ストリートに移転し、ニューボンドストリートに販売部門が置かれました。1900年代初めには英国産業博覧会に数多くの光学機器製品を出展。1948年にはバーネット・エンサイン(カメラメーカー)と合併し、バーネット・エンサイン・ロッス(Barnet Ensign Ross Ltd. )となります。ただ、その後も「ROSS」ブランドの名前で製品を作り続けていました。



参考までに、1900年に製造されたロッス社の双眼鏡は藤井竜蔵により日本に持ち込まれ、藤井レンズ製造所(日本光学工業を経て現ニコン)が双眼鏡国産第一号を製作した際のモデルとなりました。



参考:一般社団法人日本望遠鏡工業会 双眼鏡の歴史(発明から20世紀初頭まで)

http://www.jtmas.jp/history/photo.html




また、「×10」は10倍の意味、そして「No_ 61443」はロッス社オリジナルのレジストレーションナンバーです。

具体的なリストを見つけることはできませんでしたが、おそらく1930年代頃、遅くても1950年代までにはつけられた番号なのではないかと推測いたします。




形状としてはガリレオタイプ(レンズが直線に並んでいるタイプ)ではなく、内部にプリズムが仕込まれた「プリズム式単眼鏡」です。このタイプでロッスのものは双眼鏡が一般的で、今回ご紹介するような単眼鏡は非常に珍しいものと思います。




セットされているレザーケースには以下の刻印が見られます。



BROWN

OPTICAIN

GLASGOW



ブラウン

オプティシャン(眼鏡店・光学機器店)

グラスゴー




この刻印は単眼鏡本体にも刻まれています。


そして「BROWN」とうのは英国においてとても多いファミリーネームであり、現時点で「BROWN OPTICAIN」という眼鏡店はグラスゴーに存在します。ただその店は出来てまだ11年くらいらしいので、この単眼鏡とは関係がないでしょう。



おそらく19世紀末から20世紀初めにかけて、グラスゴーに「ブラウン・オプティシャン」が存在しており、そこではこのような単眼鏡をはじめ双眼鏡なども販売していたのではないでしょうか。本体にも自店のロゴをいれるくらい、かなりこだわりの強いお店だったのかもしれません。




歳月を経たレザーケースは若干の傷みはあるものの、目立つ縫製のほつれなどはなく、単眼鏡をしっかりと護っております。


単眼鏡本体は255gとそれなりに重いですが、双眼鏡では倍以上の重さになることを考えれば、コンパクトで持ちやすく、携帯に適しているといえます。野山を歩く用にはもちろん、ひょっとして斥候などの軍用だったのかもしれないな、とも思います。




歴史あるロッス社の、珍しいプリズム式単眼鏡。

オリジナルのレザーケースとともに、お届けいたします。






◆England

◆推定製造年代:c.1930-1950年代

◆素材:真鍮、ガラス、他(ケースは革)

◆レザーケースサイズ:幅約14cm 奥行約6.5cm 高さ約14cm

◆単眼鏡本体サイズ:全長約11.8cm 本体筒部約6.6cm 厚み約4.5cm

◆ケース含む総重量:453g

◆単眼鏡本体のみ重量:255g

◆在庫数:1点のみ



【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色がみられます。

*レザーケースには傷みがみられます。

*レンズ内部に汚れが確認できますが、現時点では取り外しが難しいためこのままのご紹介となります。

*実際に覗くと、汚れはあまり気づかない程度かと思います。

*詳細は画像にてご確認ください。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。 





アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

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Todd Lowrey Antiques

by d+A


方位を定め、事象を視る/ Antique Brass Pocket Magnifying Glass & Compass/326-287

 英国アンティーク、方位磁針つき携帯型拡大鏡。

















英国のアンティークフェアで手に入れた、全長5cm弱の携帯型拡大鏡。


英国アンティークの拡大鏡としてはある意味定番の形で、ケース中央にある小穴は、拡大鏡を出さなくても、より焦点を狭くした状態で使うことができる便利な仕様となっています。



ただ、この拡大鏡にはもうひとつスペシャルな仕掛けがついておりました。


レンズに重なるように仕組まれているのは、小型の方位磁針。そう、これは方位磁針つきの拡大鏡なのです。


そしてケースにはレジストレーション番号(142269)が刻印されており、これは英国において1890年に意匠登録された番号となります。スターリングシルバーのデイトレターとは異なり、個体に対しての番号ではないため、その年の製造とは限りませんが、この登録をすると似た物を作ったら3年間はかなりな罰金があったそうですので、1890年からその後数年のものの可能性が高いかと思います。



懐中時計のフォブに方位磁針が人気だったように、外を歩くには、方位磁針がとても大切だった時代。そこに拡大鏡も合わせてしまえば、必須ツール2つがひとつになって、さぞや便利に思えたのではないでしょうか。



ヴィクトリア時代、カントリーサイドを歩く紳士のポケットに潜んでいたであろう、小さな便利ツール。


ウキウキと方位磁針をとりだして方角を確認しつつ、歩みをすすめる。

興味のある植物をみつけては、拡大鏡で観察する。

この拡大鏡は、英国紳士のそんなお愉しみにつきあってきたのではないでしょうか。




これからは、あなたのお愉しみの相棒として。末永くポケットに入れていただければ光栄です。




◆England

◆推定製造年代:c.1890年以降

◆素材:真鍮、ガラス、紙

◆サイズ:全長約4.9cm 幅約2.4cm 厚み約1.3cm

◆重量:22g

◆在庫数:1点のみ



【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色がみられます。

*レンズに目立つ傷や割れ欠けはございません。

*ケースに対し、拡大鏡やコンパスは摩擦のみでとまっている状態ですので、強く振れば動きます。

*コンパスは周囲の機器により狂うことがございます。狂ってしまった場合は強めの磁石で直せますのでお試しください。

*詳細は画像にてご確認ください。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。 





アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

こちらのバナーからご来店いただけます。




Todd Lowrey Antiques

by d+A