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Friday

レニングラードから世紀を超えて/ Antique Russian Brass Compass with Case

 ロシアアンティーク、レザーケース付山岳コンパス。






















英国の小さな町で行われていたアンティークフェア。


ほぼ英国人しかこないようなローカルなフェアでしたが、さすがにアンティーク大国、じっくり回れば興味深い品物をいくつもみつけることができました。



そのなかのひとつ。


気のいい親爺殿と元気なレディが営むストールで見つけたのがこのコンパスです。はじめは歳月を経たレザーケースの質感にやられ、そこから親爺殿が取り出してくれた見たことのないコンパスに夢中になりました。


「珍しいだろう。ロシアのものだよ」


英国はもちろんドイツの古いコンパスは今まで多く見てきましたが、ロシアのものは初めて。どうりで見たことが無いはずだ、とあっというまに購入を決めてしまいました。





まず、本体の上部にはロシア語で以下の刻印がみられます。



К.К. ТИММ  (K.K. ティム)

ЛЕНИНГРАД  (レニングラード)






・・・まずはレニングラードから考えてみましょう。


現代の名前は「サンクトペテルブルク」。


もともとは1703年ロシア帝国首都として命名。由来は、この町を築いたピョートル1世が、自分の守護聖人である「聖ペテロ」にちなんで「聖ペテロの街」を意味する言葉からつけたとされます。


第一次世界大戦の勃発によりドイツ風の名称を避け、1914年に「ペトログラード」へ変更。


ソビエト連邦の指導者「ウラジーミル・レーニン(1870-1924)」が亡くなり、彼にちなんで1924年に「レニングラード」へ変更。


ソビエト連邦崩壊(1991年12月)の直前、住民投票を経て、1991年9月「サンクトペテルブルク」へ変更。




色々とあった末に、18世紀の名前へと戻ったロシア第二の都市。そこにある世界最大の美術館のひとつ、エルミタージュ美術館はあまりにも有名です。




そんなレニングラードにあった「K.K. ティム」は光学・精密機器工房、または工場と思われ、このコンパスはそこでつくられた山岳用コンパスと思われます。



ロシアのマガダン州立郷土博物館のサイトでそっくりなコンパスを見つけたので、ご興味ある方はご覧ください。



参考:マガダン州立郷土博物館 コンパスの頁

https://magadanmuseum.ru/index.php?newsid=14477





盤に対して向かって右下のネジは、締めると磁針が止まるようになっています。

そして左上にあるパーツは、磁針の下にあるおそらく方向を定めるパーツ用だと思うのですが、現時点では「右に振り切った時にだけロック」もしくは「フリー」のどちらかであり、任意の場所にとめることは出来ません。そういう仕様なのか、なんらかの不都合でこうなってしまっているのかは、わかりませんでした。



それでも、留め具は既に無いものの頑丈さは折り紙付きのレザーケースにしっかりと納まった、ずっしりと重い本体の存在感は格別。わずかなドーム型の蓋をパカリと外せば、珍しいロシア語の「東西南北」を刻んだ盤面をみることができます。


東: восток (ヴォストーク)

西: запад (ザパト)

南: юг (ユーク)

北: север (セヴェル)




今は無きソ連、レニングラードから世紀を超えてきた山岳用コンパス。

揺らぐ針は今も昔も北を指し、変わらぬ何かを伝えてくれている様でもあります。




とても珍しい稀有なひとしなを、あなたのコレクションに加えてみてはいかがでしょうか。







◆Russia

◆推定製造年代:c.1924-1930年代頃

◆素材:真鍮、ガラス、他

◆本体サイズ:約7.5×9.8cm 厚み約1.8cm

◆ケース込総重量:309g

◆本体重量:276g

◆在庫数:1点のみ



【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色等がみられます。

*ケースの留め具は一部失われています。ケースには傷みがみられます。

*蓋はネジ式ではなく、ぎゅっと摩擦でとめるタイプです。開けるときはぐっと引っ張ってください。

*詳細は画像にてご確認ください。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。 





アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

こちらのバナーからご来店いただけます。




Todd Lowrey Antiques

by d+A