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Friday

豊穣の象徴をもつファイニアル / Antique Tea Pot Finial

 英国アンティーク、ティーポット用ファイニアル。















「Finial/フィニアル」とは、建物や構造物の上部、端、または隅にあるドーム、尖塔、塔、屋根、切妻のこと。または様々な装飾品の頂点を強調するために使用される装飾のことをいいます。



そしてティーポット・ファイニアルといえば、ティーポットの蓋のツマミの事をいいます。

ティーポットの素材としてピューターやシルバー、そして銀メッキなどの金属製のものがありますが、多くはツマミ部分がファイニアルをねじ止めしたものとなっています。ファイニアル自体の材は木だったりガラスだったり、金属だったりとデザインも素材も様々なバリエーションがみられます。シルバーのティーポットにファイニアルは黒檀、というのも流行しました。


英国のアンティークマーケットで数個のティーポット・ファイニアルを手に入れましたが、今回はそのうつのひとつ、大きな実がついたファイニアルのご紹介です。


モチーフはおそらくイチジクでしょう。ザクロかな、とも思いましたが、葉の形状からイチジクかと思います。イチジクは「生命の木」のモチーフとされ(諸説あります)、種が多いことから多産=豊穣の象徴とされるものです。


本体裏にはねじ止め部分があり、そして回転しないように1本の棒が突き出ています。ネジの受け部分もしっかり残っており、十分実用に足るお品物です。


ファイニアルが無いティーポットをお持ちの方も少ないかと思いますので、おすすめはカルトナージュ等のハンドクラフトにいかがでしょうか。もともとティーポットの蓋のドーム形状に沿わせていたため、下の形状もドーム状になっており、その芯から約10mmのネジが出ている形となります。フ面に取り付けた場合、ネジ部分は3-4mm程度がでてくる形となりますが、それでも受けはしっかりととめることが出来ます。紙箱の蓋のツマミなどにすれば、このうえないワンポイントになるのではないでしょうか。(もし厚い板などに取り付けたい場合は、その部分だけ薄く加工する必要があります)


たわわな豊穣の象徴をもつアンティークのファイニアル。

貴方の工夫で、素敵な作品に仕上げてみてはいかがでしょうか。


◆England

◆推定製造年代:c.1880-1900年代頃

◆素材:金属

◆サイズ:約4.3×3.2cm 高さ約3.7cm

◆重量:44g

◆在庫数:1点のみ



【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色がみられます。詳細は画像にてご確認ください。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。





アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

こちらのバナーからご来店いただけます。


Todd Lowrey Antiques

by d+A


クールなデスクトップのために / Antique Rectangle Magnifying Glass

 フランスアンティーク、レクタングル拡大鏡。

















「Rectangle/レクタングル」とは長方形のこと。


色々なアンティークの拡大鏡を見てきましたが、レクタングル拡大鏡は何故かフランスのものばかりでした。そして、ほとんどが「レンズが若干カタつく」状態。


確かに納まりとしては、円形の方が安定して嵌めて締めることができ、長方形となると少しばかり隙間があきやすいのかな、と思います。一方でレクタングルのレンズは恐らくは大きな円形から削り出しで作っていると思われ、例えば文章などを読む時は効率的な視野を確保することが出来ます。この効率的な視野と引き換えに少しばかりのカタつきを許容するのは、英国人ではなくフランス人である・・・というのは考えすぎでしょうか。


そのことさえ許容していただければ、十分に実用的な拡大鏡です。

スクエアなデザインは洒落ていて、デスクトップをクールに演出いたします。


貴方のお手元でお役に立てていただけることを願っております。



◆France

◆推定製造年代:c.1900-1930年代頃

◆素材:金属、ガラス、木

◆サイズ:全長約16.3cm(その他詳細は画像参照)

◆重量:101g

◆在庫数:1点のみ



【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色がみられます。詳細は画像にてご確認ください。

*レンズと金属枠に隙間がある部分があり、振ると若干カタつきますが、レンズが落ちることはありません。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。





アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

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Todd Lowrey Antiques

by d+A


ニューヨークからロンドン、3時間以内の旅 / Vintage Miniature Brass Model "Concorde"

 英国ヴィンテージ、コンコルドのミニチュアモデル。











コンコルド。


定期国際航空路線に就航した唯一の超音速旅客機であり、実際に運行していたのは1976年から2003年まで。開発当時は世界各国のフラッグ・キャリアから発注があったものの、最終的にはエールフランスと、ブリティッシュエアウェイズの2社のみによる運航に留まりました。


ヒースロー空港に着陸する様子をみたことがありますが、着陸姿勢が独特なことをよく覚えています。一般的な旅客機は着陸の際に機体は水平に近く、やや機首を上げた感じですが、コンコルドは全く異なり、機首をかなりあげた状態で着陸します。


フラップがないことをカバーするためですが、その姿はまるで大きな怪鳥が首をもたげ、脚からおりてくるようで、何か全く別な物をみているような気持ちになりました。そして文章では表現しづらいのですが、音も全くの別物です。ちなみに最速大西洋横断記録は1996年2月7日のニューヨーク発ロンドン行きで、2時間52分59秒とのこと。

結局は環境問題とコスト問題において運行は廃止となりましたが、唯一無二の存在であったゆえに、いまだ世界中で根強い人気を保っています。



さて、今回ご紹介するのは、そんな今は無き超音速旅客機コンコルドの小さなモデルです。手に入れたのはロンドン西部のアンティークタウン。


毎週水曜日に町の時計台の前で行われる小さなマーケットで、野菜やお花のストールに交じって立っていた親爺殿のアンティークストール。そのガラスケースにちょこんとはいっておりました。


「あ、コンコルドだ」


指さして話していると、ちょっとぶっきらぼうな親爺殿が取り出してみせてくれました。


「Concorde....」


はい、聞き取れますけど、絶対にその発音はできません(苦笑)。掌に乗る超音速旅客機は、そのまま私たちのバッグに納まりました。



機首を持ち上げた様は、これから飛び立つのか、はたまた着陸態勢なのか。

全ての座席がプレミアムファーストクラスのスペシャルな旅客機を、かつてみた夢の名残りのように、ディスプレイしてみてはいかがでしょうか。




◆England

◆推定製造年代:c.1970-1980年代頃

◆素材:真鍮

◆サイズ:幅約4.3cm 長さ約7.7cm 高さ約5.8cm

◆重量:74g

◆在庫数:1点のみ



【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色がみられます。詳細は画像にてご確認ください。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。





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鴨を獲る犬をペアでどうぞ / Antique Staffordshire Poodle Dogs

 英国アンティーク、プードルのスタッフォードシャードッグ。














当店で何度かご紹介してきたスタッフォードシャードッグ。

今回はそのなかでも珍しい犬たちのご紹介です。



スタッフォードシャードッグとはヴィクトリア時代に大流行した陶器製の犬の置物のこと。

当時、主に陶磁器の窯元が多く集まっていたスタッフォードシャーで製作されたため、この名前がついています。モデルの犬種は、キャバリアキングチャールズスパニエルが主流ですが、他の犬種が作られることもあります。


基本的には2匹セットですが、中央にもう一匹、うずくまった犬がいる3匹セットも存在します。また、犬だけでなく、猫などの他の動物バージョンもあり、その場合は例えば「スタッフォードシャー・キャット」などとよばれます。このセットをマントルピースの上に左右対称で飾るスタイルが、ヴィクトリア時代にとても流行しました


色は白ベースが基本で、黒や茶、稀に緑などのブチがついているものもあります。多くのスタッフォードシャードッグには立派な眉毛が描かれており、独特の風貌がコレクターには堪らない魅力となっております。また、スタッフォードシャードッグは「地域の名産」的な意味合いもあったので、窯元の銘がないものが多く存在します。



今回ご紹介するのも、そのうちのひとつとなります。オーソドックスなホワイト系のスタッフォードシャードッグ。変わっているのは上半身と下半身の一部に細かな凹凸が表現されていること。これは「プードル」のスタッフォードシャードッグなのです。


プードルは古くからヨーロッパで愛されてきた犬種で、原産地ははっきりしません。

フランスで非常に人気があるので、フランス原産かともいわれますが、一方で「プードル」の語源はドイツ語の「pudel/プデル」(水たまり、水中でバチャバチャと音を立てる、の意)であり、ドイツから移入された水辺の猟を得意とする犬が先祖犬であるという説もあります。その名の通り泳ぎが得意で鴨狩りをする水猟犬としても活躍することから、フランスでは「カニシュ(鴨を獲る犬)」という別名で呼ばれることもあります。もちろん英国でも古くから飼われており、上流階級の間で人気がありました。知能が高く、整った容姿をもつプードルは現在でも世界中で愛される犬種となっています。



今回ご紹介するプードルのスタッフォードシャードッグは、プードル独特のふわっとしたカーリーヘアを表現するために、細かい粒となった陶土を貼り付けて表現する独特の手法が持ちいられています。また、特に窯元の銘は無く、底面には「30」の数字だけをみることができます。


独特のヘアに包まれ、大きなまあるい耳をもつ二匹のプードル。

スタッフォードシャードッグ定番の眉毛、ちょっととぼけた感じの顔立ちは手描きで、1匹づつ異なる微妙な表情を持ち、二匹並べるとまるで会話をしているよう。


マントルピースの上はもちろん、サイドボードやデスクの上に置いて可愛がっていただければ、と思います。



◆England

◆推定製造年代:c.1900年-1930年代頃

◆素材:陶器

◆サイズ(向かって左):幅約8.5cm 奥行き約5.5cm 高さ約11.5cm

◆サイズ(向かって右):幅約8.5cm 奥行き約6cm 高さ約11.5cm

◆重量:向かって左217g 向かって右223g

◆在庫数:1セットのみ



【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、貫入、製造時からの凹凸等がみられます。ワレや欠けは認められません。

*詳細は画像にてご確認ください。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。





アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

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