英国アンティーク、金属製巻き尺。
英国のアンティークマーケットで手に入れた、金属製の巻き尺。
本体には「J.RABONE & SONS BIRMINGHAM ENGLAND 」の文字が、中心部分の真鍮巻取金具/brass winding handleには「33ft No.4351」の文字が刻まれています。
RABONE とは、イングランドの老舗ツール・メーカー。歴史は古く、1784年に定規などのツールの製造会社をバーミンガムで設立しました。以来、定規の他、巻き尺や水平器、温度計などを製造し、他社へも製品を供給していました。
19世紀には多くのパテントを取得、イングランドでも屈指のメーカーとなっていきます。このころの屋号は「John Rabone & Sons」。1943年に法人化しますが、1963年に Rabone社はシェフィールドの James Chesterman and Co と合併し、その後の表記は「Rabone Chesterman」となります。よって、この定規は合併以前のお品物であり、おそらく1900-1930年代頃のお品物と思われます。また、No.4351はRABONEの製品番号(デザイン番号)と思われ、同番号で同デザインで、66ftや100ftの品物もあります。
本体と内面のテープはスチール製で、33フィート(1005.84cm)までの目盛りがついています。数か所金属でカシメた継ぎ目があり、最後の方、33ftに近い場所に1か所テープによる継ぎ目を確認しています。テープの場所は奥の方なので、手前の方の使用ではまず問題ないと思われます。10m以上のテープで直径わずか7cm強とコンパクトなのは、やはり金属テープならではの納まりと言えるでしょう。
実用性もさることながら、シルバー色のボディと巻き取り金具の真鍮のゴールドのコントラストが美しくお洒落。
テープを引き出し、測り、巻き取って金具をパチン、と仕舞う時、なんともいえない満足感を覚えることは請け合いです。
最後にアイルランドに生まれた著名な物理学者、絶対温度の単位ケルビン(K)の名前の由来であるケルビン卿(1824-1907/本名William Thomson/ケルビンはグラスゴー大学内の川の名前より)の名言をご紹介いたしましょう。
If you can not measure it, you can not improve it.
測定することができなければ、改良することはできない。
物事を良くしていくためには、まずはそのものをよく知ることが大切・・・ということですね。当たり前だけど、うっかりおろそかにしがちな事かと思います。
先人の言葉と共に、英国アンティークの用の美が詰まった測定器具をお手元に、いかがでしょうか。
◆England
◆推定製造年代:c.1900-1930年代頃
◆素材:真鍮、鉄
◆サイズ:直径約7.1cm 厚み約2cm
◆重量:224g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色がみられます。
*本文でも説明していますが、数か所継ぎ目がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A