英国アンティーク、ピューターのこぶりなジャグ。
ピューターとは、錫(スズ)を主成分としてアンチモン、銅などを加えた合金のこと。歴史は古く、一説には2000年前から作られていたといいます。
英国においても盛んに作られてきており、ピューターのギルドは14世紀からの歴史をもちます。加工しやすく、錆びにくく(錆びますが速度が遅い)、抗菌作用があるピューターはビールのジョッキやジャグなどに最適だったため、多くのピューター容器が作られました。
例えば貴族が銀食器を使っていたのに対し、庶民はピューターを使っていたため、「貧者の銀」とも呼ばれます。
今回ご紹介するのは、そんなピューターのジャグ。
こぶりなサイズからしてティータイムのミルク用や、ソース用だったと思われます。
優雅な曲線を描く持ち手、ふっくらとしたボトムとそこに打ち出された凝った装飾、曲線を描く三本足の付け根に施されたアカンサスの葉。置いておくだけでも絵になる、美しい姿をしています。
メーカーズマークなどは見当たりませんが、恐らく19世紀後半から20世紀初頭のものであると推測いたします。新品のピューターは輝く銀色をしていますが、歳月を経てゆっくりゆっくり酸化が進んだ古いピューターは、なんともいえないダークな色味で見る者の心を魅了します。
現代日本では、ぺンスタンドやフラワーアレンジメントなどにおすすめ。
もちろんそのまま飾っていただいても素敵です。
素朴な質感と優雅なフォルムが見事に調和し、豊かな美を奏でる英国アンティークのひとしなです。
◆England
◆推定製造年代:c.1900年代頃
◆素材:ピューター
◆全体サイズ:幅約7cm 奥行き約9.3cm 高さ約11cm
◆重量:約151g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物のため、小傷や汚れ、錆、わずかな凹みや変色等がございます。
*水漏れも致しませんので、お水をいれた花器としてもご使用いただけます。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
こちらのバナーからご来店いただけます。
Todd Lowrey Antiques
by d+A