イタリアンアンティーク、革張り小箱。
英国の大きなアンティークフェアで手に入れた、シックなグリーンの革張り小箱。
クラシカルなエンボス加工が施されており、中央にはシールドに球を配した紋章が施されています。これはおそらくメディチ家の紋章。
あまりにも有名なメディチ家とは、ルネサンス期のイタリア・フィレンツェにおいて銀行家、政治家として台頭、フィレンツェの実質的な支配者として君臨し、後にトスカーナ大公国の君主となった一族のこと。
紋章の由来としては、メディチ家もともとは医師か薬屋であったという説があり、そのため丸薬を表した赤い球をシールドに配した・・・という説がございます。(諸説あります)
球の数は時代によって異なりますが、5つから9つまであり、「球が6つ+王冠」の紋章はトスカーナ大公を表すもので、コジモ1世以降、16世紀半ばから使われていたものとされます。
箱の底には以下の刻印がみられます。
MADE IN ITALY
以上の事から、この小箱はイタリアで作られ、国外に向けて販売されていたものと思われます。メディチ家の紋章をデザインモチーフとしていることから、フィレンツェのお土産物だったのかもしれません。
蓋を開ければ、中は木で張られており、丁寧な仕上げ。葉書を入れられるほどの大きさはないですが、名刺やショップカード等を入れておくのにはちょうど良いサイズです。当店の名刺大のショップカードを入れてみましたので、参考になさってください。
革製品の本場で作られ、由来ある紋章が施された革張り小箱。
はるかルネサンスの時代を切り開いた一族を想いつつ、貴方の大切な物を仕舞ってください。
◆Italy
◆推定製造年代:c.1930-1950年代頃
◆素材:木、革、他
◆サイズ(外寸):幅約15m 奥行き約10cm 高さ約5.5cm
◆サイズ(内寸):約12.7×7.7cm 深さ約3.6cm
◆重量:182g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色、底面には傷みがみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*開閉はスムーズで、蓋は開けた時直立して安定します。閉めた時の閉じ金具などはありませんが、木と革の摩擦で安定して閉まります。
*非常に微妙な色合いなので、モニター環境や光源によってはカーキ系の色に見えるかもしれません。自然光の下では実物はグリーン系の色となります。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A