英国アンティーク、ミニチュアの灯台。
英国のアンティークマーケットでみつけた、小さな灯台。
アクセサリーを主に扱っているストールに、ちょこんと置いてありました。
これは・・・?と手に取れば、店主のマダムはとたんに熱弁。
「これはコーニッシュ、サーペンタイン・ストーン。知らない?サーペンタイン、よ!」
英語力の無さで、情けないながらも「サーペンタイン」が全然聞き取れず、メモに書いてもらってようやく把握いたしました。
「サーペンタイン/Serpentine」とは蛇のこと。一般的には「Snake/スネーク」よりも大きな蛇を指します。
例えば旧約聖書においてイブにリンゴを食べさせた大きな蛇は「サーペンタイン」と表現されています。
余談ではありますが、英国ではS字のような複数の曲線が組み合わされた曲線を「サーペンタイン」と表現します。
前面がくにゃりとした曲線をもつキャビネットは「サーペンタイン・キャビネット」などと言われています。
さて、小さな灯台の話でした。
つまり、サーペンタイン・ストーンとは日本語で蛇紋岩のこと。
蛇紋岩は世界中に広く分布しますが、英国ではコーンウォールの海岸に多くあることで有名。
「Kynance cove/カイナンス・コーブ/カイナンスの入り江」が特にその美しさでに名高く、ヴィクトリアンの初期に人気を博し、ヴィクトリアン女王やアルバート王子等、多くの著名人が訪れたといいます。
色味は暗めの赤や緑など表情豊かで、比較的加工しやすいことから、多くの加工品がつくられています。
今回ご紹介する灯台などは、コーンウォールの海岸で手に入れるにはうってつけのお土産物であったといえるでしょう。
正直、石なので製造年代などははっきりわかりません。
1930-1950年代頃というのは、英国のマダムのざっくりした(多分)推定年代をそのまま掲載させていただきました。
自然が生み出した豊かな文様をもつ小さな灯台。
コーンウォールの海岸から来た、悠久の時を感じさせる自然の産物は、これからも変わらない姿で貴方の行く先を照らしてくれそう。
いつまでもおそばに置いていただきたい、小さな英国アンティークです。
◆England
◆推定製造年代:c.1930-1950年代頃
◆素材:サーペンタイン・ストーン
◆サイズ:高さ約8cm
◆重量:105g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A