英国アンティーク、専用箱入り携帯用小型顕微鏡。
小さくそして雰囲気あふれる顕微鏡を手に入れました。
シックなワインレッドの箱にぴっちりと収められた真鍮製の携帯用小型顕微鏡。木箱から取り出せば、直径わずか2.5cm、高さ5cm弱でまさに手のひらサイズです。
もともと顕微鏡は、ヨーロッパにおいてはドイツが主生産地。ヨーロッパ各地をはじめ世界中に輸出してきた歴史があります。今回ご紹介するこの小型顕微鏡は英国買い付けであり、特に製造国表示はございませんが、おそらくドイツ製と思われます。
使い方をご説明いたしましょう。
円筒から飛び出した小さなツマミを操作し、スリットにプレパラートを差し込みます。バネ状になっておりますので、ツマミを離せばプレパラートは挟まれて安定するという仕組み。接眼レンズ側から覗きこみ、明るい方向を見れば、プレパラートの観察対象物が光に透けて見える・・・ということになっております。
興味深いのは既に対象物が入っているプレパラートが4点付属していること。ハンドライティングは非常に読みづらく、読めない部分が多くありますが、ある1枚を観察してみました。
ラベルは「Feeler of may-fry」と書かれているようです。「Feeler」は「触角、触毛」の意味、「may-fry」はもし「Mayfly」のことであるならば「カゲロウ」の意味となります。
つまり、カゲロウの触手、もしくは羽ということかと思います。顕微鏡で観察すれば、確かにそのような感じのもの(本物を見たことが無いのですみません)を確認することが出来ました。このカゲロウの羽根を始め、他の物をじっくり観察してみるのも楽しいのではないでしょうか。
いったいどんな紳士がこの顕微鏡を使っていたのでしょうか。ポケットに忍ばせ、屋外で興味深いものを見つけたら、さっと取り出してその場で観察する。それは植物なのか、虫なのか?そして仕事は研究者か、はたまた単なるコレクターか?顕微鏡を覗き込む少年のような眼をした英国紳士の姿が目に浮かびます。
さて、次は貴方の番。小さな顕微鏡をポケットに忍ばせて、野山に出掛けてみてはいかがでしょうか。胸躍る発見があるかもしれません。
◆England買付/おそらくGermany製造
◆推定製造年代:c.1900-1930年代頃
◆本体素材:真鍮・ガラス・他
◆本体サイズ:直径約2.5(+ツマミ)高さ約4.8cm
◆外箱サイズ:幅約7.4cm 奥行き約7cm 高さ約3.9cm
◆プレパラートサイズ:約1.7×5.8cm(多少大小あり)
◆顕微鏡及び箱・プレパラートの総重量:94g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆や変色がみられます。
*出来合いのプレパラートのラベルには破れがみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
こちらのバナーからご来店いただけます。
Todd Lowrey Antiques
by d+A