フランスアンティーク、シルバーハンドルルーペ。
使い始めてみるともう手放せないツールのひとつ、拡大鏡。
それがアンティークの、しかも銀製品であることは、美しさと機能性、そしてクオリティのすべてを満足させるひとつの究極であることは間違いありません。
そんなシルバーハンドルの拡大鏡のご紹介です。
アンティーク・シルバーにはホールマークを読み解く愉しみがつきものですが、このルーペにも、持ち手の根元に、ホールマークをみることができます。
ただし、フランスのホールマークは通常とても小さく、肉眼はおろか、普通のルーペでも判別できませんので、時には10倍近い倍率の拡大鏡が必要となります。
片側には、かろうじて「左向きの猪の頭」のマークが見え、これは、1838年から1961年まで使用されていたパリのアセイオフィスのマークで、純度800のシルバーとなります。反対側には、恐らくメーカーズマークと思われるものが見えるのですが、残念ながら解明できませんでした。
ホールマークのような、品質管理のために金属をマークする伝統は、13世紀から行われたと言われていますが、フランスのシルバーの基準とメーカーのマークは、英国のマークほど体系的ではなかったようです。
1789年のフランス革命で、伝統的なギルド制が廃止されると同時に、新政府は合金の最大値を4.2%から20%に引き上げることで銀の基準を劇的に緩和し、銀細工職人にはるかに大きな自由が与えられたのですが、それまで、フランスにおける銀の基準は、千のうち958.33の部分が銀でなければならないとされていました。
以後、1838年までに、銀の純度を保証するシンプルなマークシステムが導入され、フランスでは現在、純度 950/1000 と 800/1000 の2つの基準を用いています。
全長はおよそ10cmと小さめ。
それだけに邪魔にならず、例えばお気に入りのケースに入れて持ち歩くのもおすすめです。
花輪の装飾によるカルトゥーシュ/cartouche が両面に施されたシルバーの持ち手は、繊細で美しく、とても扱いやすく掌に納まります。
100年を超えても、変わらないシルバーの輝きと質感。
いつまでも変わらない価値をもつ、実用的なフランスアンティークのひと品です。
◆France
◆推定製造年:c.1900年代頃
◆素材:ガラス・金属・シルバー
◆全体サイズ:幅約4.1cm 長さ約10.4㎝
◆持ち手サイズ:幅約1.2cm 長さ約6.1㎝ 厚さ約0.6cm
◆レンズ部分直径:約4cm
◆重量:18g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に微細な傷や汚れがみられますが、ガラス部分に目立つ傷はなく、とても良い状態です。
*レンズ部分は後年に付け替えられたものと思われます。
*詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A