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振り子に刻まれた生命の芸術 / Antique Art Nouveau German Desktop Lever Postal Scale

ドイツアンティーク、レタースケール。





















とても個性的で稀少なレタースケールのご紹介です。



ドイツ製には珍しく、本体部分に優雅なデザインが施された有機的なフォルムは、振り子の機構を持った美しいオブジェのよう。

柔らかな曲線でかたどられた金属フレームの意匠は「Art Nouveau/アール・ヌーヴォ― 」の薫りで満ちています。


1890年代から始まったアール・ヌーヴォ―は、「新しい芸術」を意味し、大量生産される粗悪な工業製品への反発から、鉄やガラスといった新素材を使い、それまでにない独自性や芸術性を日用品に取り入れる運動として、建築、工芸品、グラフィックデザインなど様々な分野で展開されました。

その様式のモチーフは、花や蝶など動植物に由来する有機的な形体と躍動するリズムなどで、代表的な作品として、Alfons Maria Mucha/アルフォンス・ミュシャの絵画や、パリの地下鉄入口などが有名で、あのアントニオ・ガウディのサグラダファミリアも、ゴシック様式と曲線的なアール・ヌーヴォー様式を組みわせたゴシック・モダニズム様式と言われています。



装飾ばかりに目を奪われがちですが、もちろん量りとしての機能もしっかりしています。
平らではない場所でも、足元のスクリューを回転させ、常に目盛りをゼロの位置に調整することができる、「自己バランス振り子」の機構に加え、円形のウエイトを180°軸回転させることで、50g以下の重量をより詳細に量れるところはドイツ製ならではです。

操作の様子を動画でご紹介しておりますのでご覧ください。




レタースケールとしては大きめで、その存在感は秀逸。
上部のお皿を外し、脚部分を回転させればフラットな状態になることも魅力のひとつといえるでしょう。



アール・ヌーヴォ―の開花期間は、第一次世界大戦までの約20年程度と極めて短い期間でしたが、その作品はヨーロッパを中心に数多く遺されており、中世の工芸を追い求めたロマン主義者や、美を広げる手段として建築や機械を見た実際的なモダニストたちが、19世紀末から20世紀へと向かうなか、様々な手法と手技で表現し、具現化してきました。


このような思想をもったレタースケールは、室内のどこに置いても存在感あるディスプレイとして惹き立つ、まさに機能をもつ芸術作品。

有機的なフォルムの中で、まるで生き物のようにゆらりと振り子が動く様を、どうぞお手元でご鑑賞ください。



◆Germany
◆推定製造年:c.1930-1950年代頃
◆素材:金属
◆サイズ:幅約19.0cm 奥行約13.0㎝ 高さ約22.5cm
◆重量:541g
◆在庫数:1点のみ


【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に傷や汚れ、金属部の経年変化や若干の歪み等がみられますが、動作は正常です。
*発送時にはフラットな状態にして梱包いたしますので、組み立てはご自身でお願いいたします。工具は必要ございません。
*詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。


アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
こちらのバナーからご来店いただけます。



Todd Lowrey Antiques
by d+A