仕事が山積みで、いくらやっても終わらなくて、もうこれ以上頑張れない時。
夜、寝ている間に小人が仕事をやっておいてくれないかなあ・・・。
なんて、考えたこと、ありませんか?
「小人なんていないよね」ともちろん思っていても、どこか心のはじっこ、ほんのちょっとの部分で、不合理で不思議なものの到来を待っているのが人間というもの。
でも、少しだけ昔は、心の中のその割合がもっともっと大きかったし、実際に不思議なものが実像を結んでしまう、なんてことが起こっていた・・・。
そこから生まれたのが、小人をはじめとした不思議な生き物たち、つまり妖精だったのかもしれません。
世界中に沢山の妖精たちのストーリーがありますが、英国は特にそれが豊富。
例えば家には守護妖精がいて、そのなかの代表格として「ホブゴブリン」がいます。
場所によっては「ブラウニー」ともよばれ、小さな毛むくじゃらの姿をしていて、夜になると家に忍び込んで散らかっているものを片付けたり、逆に片付いているものを散らかしたりします。(なんて妖精っぽい!)
上手につきあえば、まさに「寝ている間に仕事を片付けてくれる小人」となってくれる妖精。
着物をあげると満足してもう来なくなってしまうため、基本的には何もあげてはいけないのですが、
最大のお礼としては「クリームを一杯」までだということです。
英国の北東部、リンカーンシャーでは、このホブゴブリンのことを「トッドローリイ」と呼びます。
当店の名前の由来は、ここから。
本来のスペルは「Tod Lowrey」ですが、愛称っぽく「Todd Lowrey」とさせていただきました。
ロゴマークは英国の紋章をベースにデザインしました。
シールドの上には小さな杯。このなかにはクリームが入っていて、トッドローリイに飲んでもらうためのもの。
下には羽ペンとインク壺。これはクリームをもらったトッドローリイに、これでお仕事をしてもらうためのもの。
そう、当店のロゴマークには、イングランドの妖精に仕事を片づけてもらう、という意味があります。
貴方様のお仕事のお役に立ちますように。
貴方様のお心の栄養となりますように。
すべてに、眼に見えないながらもトッドローリィを一匹づつつけて、お届けしております・・・。
どうか彼らともども、末永くよろしくお願いいたします。
Todd Lowrey Antiques
by d+A
*妖精については諸説ございますが、この件に関しては、イングランドの民俗学者 Katharine Mary Briggs(1898-1980)作 「The Personnel of Fairyland」邦題「妖精の国の住人」井村君江訳 を参考にさせていただきました。