スタッフォードシャードッグとは、ヴィクトリア時代に大流行した陶器製の犬の置物のこと。
当時、陶磁器の窯元が多く集まっていたスタッフォードシャーで製作されたため、この名前がついています。
モデルの犬種は、キャバリア キングチャールズ スパニエル。英国産の小型犬。
基本的には2匹セットですが、中央にもう一匹、うずくまった犬がいる3匹セットも存在します。
また、犬だけでなく、猫などの他の動物バージョンもあり、その場合は例えば「スタッフォードシャー・キャット」などとよばれます。
このセットをマントルピースの上に左右対称で飾るスタイルが、ヴィクトリア時代にとても流行しました。
ロイヤルドルトンをはじめ、多くの窯元が制作してきましたが、今回ご紹介するドッグは、底面に
「FINE BONE CHINA MADE IN BRITAIN」とだけ記されているシンプルなもの。
おそらく、小さな窯元がちょっとしたお土産用などに制作したものと思われます。
美しいボーンチャイナの白に、金彩で描かれた顔や首輪。
スタッフォードシャードッグとしては珍しく、お約束の凛々しい眉毛はみあたらず、二匹ともちょっと情けないほどの垂れ目。なんとも頼りなく優しい表情は、思わず「もうほんとにしょうがないなあ」と言ってしまいそうな雰囲気で、張り詰めた心をほぐしてくれるようです。
それほど古いものではありませんが、ヴィクトリアンの名残と英国人の犬好きを感じさせる、英国ならではのヴィンテージ・アイテム。ぜひお手元で、可愛がってあげてください。
◆Britain
◆推定製造年代:1950年代~1960年代頃
◆素材:陶器
◆サイズ:高さ約6.5cm
◆在庫数:1セットのみ(2体で1セットの販売です)
【NOTE】
*底面に多少の汚れがございます。
*製造時からと思われる染料のとびが数か所みられます。
*底面の「FINE BONE CHINA MADE IN BRITAIN」の文字は、非常に読みにくくなっています(特に1体)。製造時の転写紙の撚れによるものと思われます。
*ひびやチップなどはございません。
*上記ご了承の上、お求めください。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A